10月16日月曜日
三回目。
再三再四に渡ってしつこいけれど、
フチ子が好きだ!といきなりに。
とりあえずパシャリ。
やっぱりもどかしかった。
今の声は誰の声だったのか解らなかったのと、
アタイもフチ子が好きだ!と叫びたいのにと、
思ったからだった。
好きだ。本当に好きだ。
何もかも脱ぎ捨て、今夜は帰さない、
離したくないんだ等、
そんな言葉の数々をアタイだって言ってみたい。
何だか無性に珈琲が飲みたくなって仕舞う。
とりあえずどうでもいい。
ふれることより振り撒いてやる。
先人の教えを守り。
それにふられず済みそうじゃないか。
それにこれまでずっとずっとそうやって、
心に雨も降らしながら、
ずっとずっとそうやってきたじゃないか。
とりあえず最後にもう一度パシャリした。
その次の瞬間だった。
君に幸来る。必ず来る!
行けいけどんどん!行けどんどん。
月が空を怪しめた時、珈琲を口に含み、
太陽引きずりだしやがれ!等と聞こえて仕舞う。
声の主はこのフチ子か?
ともすればセクシーである。
やっぱりアタイが好きになった女の子フチ子
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲女シリーズ)
『女の朝パート1702.1703』シリーズ