9月20日水曜日
今日も静かにアタイの1日が始まった。
誰かの事を考え、思う時、
アタイは一人、犬の遠吠えみたいなことをしたくなって仕舞う。
その前にその場所に行き、時間調整とか、
色々しなければならないはずだけれど。
いくら考えても無理だ。
とりあえず、
月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのであって、負け犬吠えるとは、月とすっぽん位の違いがある。
すっぽんドリンクでも飲んでたほうが平和である。
君に幸あれ。
とりあえずその度に一人涙ぐましくなる訳だけれど、
アタイの声は決して遠くの方までは届かない。
とりあえずいつもぐるぐるしているらしい。
それは外でも中でも。表でも裏でも等と思いながら、
今日も変わらずいつもの事をした。
とりあえずパシャリ。
何故いきなりその様な事を思ったのか知らないけれど、
アタイは、
アタイ自身の暗い影を、
フチ子がマグカップのふちに釘付けされるように、
もしくはアタイがフチ子に釘付けのように、
挙げたらきりがないけれど、
その暗い影が、永久にアタイの後を追って来ないで欲しかった。
アタイはあんたの玩具でも奴隷でもペットでもない。
とりあえず、
今日のフチ子はアタイに背を向けてるではないか。
なのに、あんたは金メダル!とさりげなくアピールしているような。
そして最後にパシャリ。
とりあえず現実と向き合おうとするアイツの姿勢が好きだ。
完
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(アイツシリーズ)
(珈琲女シリーズ)