11月30日火曜日。
気がついたら何処の誰かもわからない女の家にいた。
女は椅子に座り何かをしようとしている。
ちゃぽちゃぽちゃぽ。
水も滴る良い女だね~と聞こえる。
だから、
いえいえ、滅相も御座いません。
身に余るお言葉で御座います。
容れた茶も濁って仕舞いますわ。おほほ。
何分慣れて御座いませんので、
心ばかりがお恥ずかしいじゃ御座いませんか😃
しかし有り難く頂戴いたします。
あっ、ご迷惑でなければ、
そこまで仰って下さるのならば、
わたくし、あなた様の事を好きになっても宜しいですか?
誠心誠意、全身全霊、
命をかけてまでもお守り、一生を寄り添いますから、、と答えようとした次のだった。
獣のように、漢らしく、
私の愛して止まないあの香りが強く漂ってきて、
夢うつつの中にいた私の心を一瞬にして現実の世界に、、
パシャリ!

なに?
私は思わず目を細めて仕舞う。
あれ、ここは何処?私は誰?私は又1人?
朝、いつものように珈琲をたいた。
珈琲の出来上がりを待つ間、カーテンを開けた。
薄暗かった部屋の中に強烈な光が差し込む。
まぶしい、紫外線強そうだ!と思い、
ちっと舌打ちするのも束の間、
珈琲出来上がりの音、ピーっがなる。
上記は、その間に聞こえた声だった。
声の主は珈琲女。
朝、やることなす事し終え、
一段落しようと、
マグカップに珈琲を注いぎ、いつもの事をした私は、
フチ子にごめんと一言言い放ち、
珈琲の蒸気があるうちに、文字通り聞こえた声を記録しただけだった。
完。
(珈琲女シリーズ)
(書く女シリーズ)
(フチ子シリーズ)
(珈琲シリーズ)