『女の朝パート1232』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

11月30日火曜日。

気がついたら何処の誰かもわからない女の家にいた。

女は椅子に座り何かをしようとしている。

ちゃぽちゃぽちゃぽ。

水も滴る良い女だね~と聞こえる。

だから、

いえいえ、滅相も御座いません。

身に余るお言葉で御座います。

容れた茶も濁って仕舞いますわ。おほほ。

何分慣れて御座いませんので、

心ばかりがお恥ずかしいじゃ御座いませんか😃

しかし有り難く頂戴いたします。

あっ、ご迷惑でなければ、

そこまで仰って下さるのならば、

わたくし、あなた様の事を好きになっても宜しいですか?

誠心誠意、全身全霊、

命をかけてまでもお守り、一生を寄り添いますから、、と答えようとした次のだった。

獣のように、漢らしく、

私の愛して止まないあの香りが強く漂ってきて、

夢うつつの中にいた私の心を一瞬にして現実の世界に、、


パシャリ!





なに?

私は思わず目を細めて仕舞う。

あれ、ここは何処?私は誰?私は又1人?




朝、いつものように珈琲をたいた。

珈琲の出来上がりを待つ間、カーテンを開けた。

薄暗かった部屋の中に強烈な光が差し込む。

まぶしい、紫外線強そうだ!と思い、

ちっと舌打ちするのも束の間、

珈琲出来上がりの音、ピーっがなる。

上記は、その間に聞こえた声だった。

声の主は珈琲女。


朝、やることなす事し終え、

一段落しようと、

マグカップに珈琲を注いぎ、いつもの事をした私は、

フチ子にごめんと一言言い放ち、

珈琲の蒸気があるうちに、文字通り聞こえた声を記録しただけだった。





完。


(珈琲女シリーズ)

(書く女シリーズ)

(フチ子シリーズ)

(珈琲シリーズ)