バカボンド28巻の中で、70人を斬った武蔵に、
沢庵が何が見えたのか?今、何に祈るのかと問う場面がある。
その問いに、武蔵は「俺の歩いてきた道だ」と答える。
それに対して沢庵は「まだ・・・どこを切っても自分なのか」と持っていた湯飲みの水を武蔵にかける。
私は、この場面を読んで、この漫画はついにこんな境地にまで達したのかと鳥肌がたった。
そんなに漫画をたくさん読んでいるわけではないが、
画力とストーリーの両面で井上雄彦は今、漫画界のトップにいると思う。
漫画といえば、これまで語られるのは手塚治虫であった。
しかし、今後は井上雄彦が手塚に取って代わるかもしれない。
バカボンドはそんな可能性を感じさせてくれる。
