私の信頼する経済評論家の一人内橋氏の2003年の著作の文庫版である。
前半で語られるマネー資本主義批判は2007年の現在でも色あせることはない。
それに対して彼は食糧、エネルギー、人間関係について、
地域内に自給自足圏を形成していくことの重要性をとく。
「今日に明日をつなぐ人々の営みが経済なのであり、
その営みは、決して他を打ち負かしたり、他におもねったり、
他と競り合うことなくしてはなりたちえないとういうふうなものでなく、
存在のもっと深い奥底で、そのものだけで、
いつまでも消えることない価値高い息吹としてありつづける、
それが経済とか生活というものではなかったでしょうか。
おぞましい競り合いの勝者だけが、
経済のなりたちの決め手であるはずもないのですから」