大江氏の講演を聞いたことがない人々は彼の話なんか聞いても

難しくてつまらないんじゃないかと思うかもしれない。

しかし、聞く人を和ませるユーモアセンスがあり、

内容も書くものからは想像できないほどわかりやすい。

以前から教育基本法や憲法をなぜ今変える必要があるのか、

逆に、反対する人は何が問題だと考えるか、そこがわかりにくいと感じていた。

しかし、今回の講演で大江氏の考える新しい教育基本法の問題点が明確になった。

会場には開始前から沢山の人が列を作り、たぶん1000名を越える人々が彼の話に耳を傾けたことだろう。

改正派が一番恐れるのはこういった力に違いない。

しかしこれだけでは世の中は変わらない。

皮肉なことに圧倒的多数の無関心がこの国を作っている。

今回の基本法改正の最大の問題は家庭教育、幼児教育への国家の介入である。

愛国心という言葉の有無はたいした問題ではない。

我々一人一人を操るのに都合のいい一塊の集団に作り変えようという目論みが透けて見える。

なぜやらせの質問を準備したのか、その答えがここにある。

国家は恐れている。無関心な人々が目覚めることを。

来たるべき国民投票に向けて戦いはすでに始まっている。