私は、水
流れるもの
木には補充を
土は眠るところ
大気では見えない自由を
大海では存在価値を
見えても見えていなくても
息吹きがある
怒りもある
物を飲み込む
そして狂わす
大雨となる
土砂と混じる
そうした姿であっても
やがて収まる
小さな涙になる
雨となり歌う
七色の光を放つ
流れるのは、川ばかりではない
往々として隅々に居る
出会いがサヨナラとなる
彩られていても、灰色であっても、無色透明でも
そういう存在である
寒さには凍てつく
砕け散り、また漂う
実は
あそべるのは行間くらいなものである
持ち合わせた性質に、うんざりしている
私は涙だから
思っきり泣くことができる
変幻自在であるが、壊せないものもある
欲心は、押さえる事ができない
渦を巻きながら、時を待つ
放たれて、光の方へ行けるだろうか
それとも、ぶった切るだろうか
受け入れられたら、大人だろうか
私は辿り着くのだろうか
そこへ行くまで
旅を楽しむのだ