「今何時?」
慌てている白ウサギに
私は深呼吸を勧めた
既に君自身に答えがある事に
気付いてほしかったんだ
「どうしてこの世には気持ち悪い生き物が存在するのでしょう？」
青い目をした夢見がちな少女は祈った
すると彼女の心の一部は答えた
「愛せないものを愛せるようになるためだ」
彼女は、自分が出した答えに涙した
罪人も、怠け者も、気が狂った者も
走ってみればよい
解放は、罪人にこそ訪れるのだ
自分の背中を見つめ
愛するひとに認められたなら
それは、幸せな人だろう
時間は必要なようで、無に等しい
時を待たずにユダは、自殺してしまった
焦ると置いてけぼりになる
全ては解放を目指して
愛は最短距離を奔る
因みに〝何でもない日〟と言いたいが、今日は、父の誕生日だ