里子の訃報(マーコ君/元H君) | 多頭飼育崩壊 状況報告用ブログ

 

 

こんにちは。

 

今日は悲しいご報告があります。

 

 

里子に出たマーコット君(元H君)が、2月2日の夕方に急逝いたしました。

 

 

 

里親さんにご了承をいただき、ご報告というかたちでブログへ掲載させていただくことにしました。

 

 

※以下、記事内では生前の写真のみを掲載しています。

 

 

 

 

 

  経緯

 

2月2日(金)

 

【朝】

・ペレットを通常通り食べる。

・普段通り食欲旺盛。

 

【昼】

・異変なし

 

【17時ごろ】

・オヤツの人参に飛びつく

 

【17時30分ごろ】

・ペレットを持って行ったけど食欲が控えめ?

・少し鼻息が荒いかも?

・好みの牧草やオヤツは食べる

 

その後、スナッフルの疑いから翌日すぐ病院に行けるよう準備のため1時間ほど目を離した間に亡くなっていた、とのことです。

少しおかしいなと感じたあと、たった数時間での急逝で病院にかかる間もありませんでした。離れる前にケージへ入れた乾燥タンポポやウィートヘイ、お水も減っていたことから本当に急変だったのだと思います。

 

 

 

おそらく心不全か何かかと考えています。まだ1~2歳程度と若く、近親交配の下の世代であったことから遺伝的なものを抱えていた可能性はおおいにあります。(昨年9月に亡くなった蕗くんもそうでしたので…

 

 

 

昨年の1月に家族としてお迎えいただき、約1年。亡くなる当日、ちょうどお写真をウサミにいただいていて、藁ハウスへ入る姿にメロメロになっていたところでした。

 

まだこれからたっぷり楽しいうさ生があったと思うと本当に悔しくて、残念で、悲しくてなりません。

 

 

 

 

 

 

  マーコット君について

 

マーコット君(通称マーコ君)について少しお話させてください。

 

 

マーコ君は、土と瓦礫にまみれた納屋にいました。大部屋とは違う納屋で、善ちゃん(元Eちゃん)と宙くん(元J君)と一緒に居たことから、近い血縁関係にあると思います。(元が2匹からなのでどの子達も血縁ですが…)

 

 

↓巣穴のようになっていた納屋

 

幼いゆえか危機感知があまりなく、さっくり掴まってくれました。粗悪ペレットとキャベツ、泥水のみの生活でしたが栄養状態は悪くなく、捕獲後は島谷さん宅へ。

 

 

元気でしたが、人との生活は初めてのため常におっかなびっくり。しかもこの頃、生殖器がまだハッキリとせず女の子と思っていました。

 

年末年始のタイミングで、ウサミ宅のすぐ近くにお住まいの里親さんからご応募をいただきました。やりとりをした後、健康診断に立ち会っていただき問題がなければそのまま譲渡…という流れになり、動物病院の駐車場で顔合わせ。Hちゃん(と思われていた)を見た瞬間の里親さんの嬉しそうな、少し緊張したお顔は今でもはっきり覚えています。

 

 

が、病院で発覚した「男の子」

 

 

里親さん宅には先住の男の子がいるため、女の子をご希望でした。

 

ひたすら謝り倒し、「ほかにも女の子はおりますが、どうしますか?」と伺ったら「もうこの子以外考えられません」「もし先住と折り合いが悪くても、人間が環境を工夫すればいいだけなので」「人慣れしない性格になっても居てくれるだけでいいんです」と即答いただいた事がすごく印象に残っています。

 

 

その後、すくすくと…本当にすくすくと立派に成長し、時折いただけるお写真から見て取れる成長を楽しみにしていました。

↑お迎えしていただいたすぐの頃

 

 

 

体が大きくなるにつれ1年でケージを2回も買い替えされたそうです。(先代の60ケージ→SANKOの80→マルカンの90)

 

 

 

人慣れは難しい子かなと思っていましたが、まさかの寛ぎっぷり。里親さんが家族として適切な距離でゆっくり仲良くなってくださったおかげだと思っています。

送っていただく写真のマーコ君からは毎回「楽しい」「幸せ」という雰囲気が出ていました。

 

また、引っ込み思案だった先住くんはマーコ君が来てから活発になったとのこと。最初はケンカ腰だったようですが、最近はフェンス越しに一緒に牧草を食べたりしていたようです。

先住くんより大きく育っていたマーコ君。

 

 

常にうさぎの環境を第一に考えてくださっている里親さんの元でこれから先、十数年の楽しいうさ生が続いていくものと思っていました。蕗くんの時も強く思いましたが、家族ができて季節が巡りこれからもっともっと…という矢先のことで、今でも信じ難く心の整理がつきません。

 

 

人間にとっては約1年と短い間でしたが、うさぎの感覚に換算すると約8~9年くらいでしょうか。

蕗くんのときも記載しましたが、私はマーコ君ではないので彼がどう思っていたかは分かりません。それでも、里親さんからいただく写真は愛情にあふれていましたし、マーコ君はいつものびのびと(時に悪戯しながら)安全な場所で自由に生きていて、それはあの元飼い主宅に居た限り絶対に叶うことのない充実した生活だったと思います。

 

境港レスキューを代表しこの場をお借りして、マーコ君に楽しかったね、よかったね、と伝えたいです。そして里親さんにも、一匹のうさぎを「マーコ君」にしていただき、心より御礼申し上げます。

 

 

 

 

  葬儀について

 

2月4日、春のようにあたたかな陽気のなかで葬儀を終えられたとご連絡いただきました。どうか安らかな眠りとなりますように。

 

マーコ君のご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  さいごに

 

蕗くん、マーコくん。遺伝要因によるものと思われる里子の訃報を受け、このまま残った子達の里親さんを募集していいものかと悩みました。目に見える疾患、見えない疾患をそれぞれ抱えています。

 

しかしだからこそ、その子の良い面も、悪い面も、将来も、丸ごと愛していただける「家族」に繋いであげたいと考えています。お迎えに覚悟が必要なのはペットショップやブリーダー、里親募集など、どこであろうと覚悟が必要なことは変わらないはずですので。

(もちろん悪辣なショップは病気の子を多く抱えていたり可哀想ビジネスを進めていたりします。だからこそしっかりしたブリーダーさんの元で生まれる遺伝疾患がある確率の低い子を普及させていく必要があると思いますが)

 

 

保護宅ではコミュニケーションの取り方や部屋んぽの範囲・時間などにも限界があります。

境港レスキューでは引き続き、家族として愛情をもって飼育してくださる方を募集しています。性格の情報をなかなか更新できず申し訳ありませんが、気になる子・気になる情報がありましたらお問合せください。

 

 

 

 

 

このブログをはじめてから何度もお伝えしていますが、近親交配や飼い主の知識・責任が伴わない出産は悪影響でしかありません。

 

どうか飼い主の無知・無責任な飼育、飼育放棄、遺棄虐待がなくなりますように。