どうしようもない男 第2話 ~ 出会い ~ | 恋せよ乙女

さっそく次の日の夜、その男から電話があった。


「 もしもし、佐野といいますけど、


  夏さんみえますかはてなマーク 」


「 あっ、あたしですけど 」


「 妙ちゃんから聞いて電話したんやけど 」


「 あ~、うん、 」


「 1回、会ってみるはてなマーク 」


「 うん、ええよ~。 」


「 家、どのへんはてなマーク 迎えに行くし 」


あたしは、家の近くの、分かりやすい目印のある


場所を言った。


「 じゃー、明日とかははてなマーク 」


「 仕事終わってからやし、20時くらいやったら


  大丈夫やけど~ 」


「 そしたら、その時間に迎えに行くわー。


  あっ、俺、バイクで行くでさ。 」


「 バイク乗ってるんやぁ、いくつのやつはてなマーク 」


「 1100 」


「 えー、そんな大きいやつあるんや 」


あたしは、750以上のバイクがあることを


実は始めてその時知ったのだ汗


でも、どんな大きさだろうって想像できなくて、


ひそかに、


( もしかしたら・・・・よくサイドカーみたいなやつ


  くっつけとるやつ・・はてなマーク


  えーーっ・・。あたし、サイドカーに乗るの・・はてなマーク


  いやや・・・かっこわる・・・ )


と、思い、急いで


「 家の場所教えてくれたら、あたし行くよ~ 」


と言ったのだった。



電話を切ってから、あたしはあまり動揺していなかった。


また人を好きになれるのかなぁ・・・


という気持ちで、


会うことに、特に期待も、わくわくもしていなかった。



次の日、家に帰ると、ご飯を済ませ、


白地のフレアースカートにピンクの薄いシャツに着替えると


昨日聞いた道を車で走った。



ついたのは、19:40頃だった。


その当時、まだ携帯電話はなかったので、


(ついたよ~)と連絡することもできず、


同じ家がずらっと並ぶ市営住宅の前で、


どうしようかと、思っていた。


少し戻った道の角にコンビニがあったのを思い出し、


コンビニから(すぐ着くから外にいて)と電話をした。



そして、また市営住宅のほうへ行くと、


1件の家の横の道路際に、その男は立っていた。




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