皆さん、こんにちは! 前回の「救急外来24時」の続き、ようやく書ける心の余裕が出てきました……。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは言いますが、 「石(尿管結石)が過ぎれば、もう治ったと思う」のが男心(?)なのでしょうか。
これまでのお話と登場人物
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あらすじまとめ編 ⇤一気にあらすじを知りたい方はこちらへ
登場人物紹介:ドタバタ夫婦の「救急外来24時」編
のんきすぎる「忘れ物」大魔王(夫) 敗血症から奇跡の生還(?)を果たし、「体も軽くなった!」と完全復活をアピールするご主人。石を溶かす薬とウラジロガシ茶をせっせと飲み、「もう病院へは行かない」と勝手に治療終了宣言をしていました。しかし、体の中に重要な「管」が残っていることには全く気づいていません。 (画像右側:ビーニー帽をかぶり、健康茶を片手に余裕のサムズアップ!)
驚愕のツッコミ担当(妻) 夫ののんきさに呆れつつも、病院からの突然の電話に「へ??」とマンガのようなリアクションで驚愕する奥様。夫が体内に「忘れ物」をしていると知り、慌てて次の予約を取るしっかり者です。 (画像左側:電話口で青ざめ絶叫中!)
敗血症という恐ろしいワードに震え、生死の境(?)を彷徨った夫。
なんとか退院し、家では「いや〜、体も軽いし、もうすっかり元気だわ!」と、 石を溶かす(であろう)薬を飲み、ウラジロガシ茶をガブガブ飲み、 完全復活を遂げた気でいたんです。
が。
ある日、私のスマホに見知らぬ番号から着信が。
出てみると、先日まで入院していた病院からでした。
病院:「あのー……今日、受診の日だったのですが、ご主人来られなくて……」
私:「(……は?)あ、いや、本人はもう全て終わった気でいて。薬も飲んでるしお茶も飲んでるし、元気になったからもう行かなくていいと思ってるみたいなんですけど……」
そりゃそうですよ。 石の痛みも消え、熱も下がり、本人は「ミッション・コンプリート!」のドヤ顔。 でも、電話の向こうの看護師さんの声は妙に冷静でした。
病院:「……あの、中に残っている『管』を取り出さなければいけないんです」
私:「………………へ???」
STEP.1まさかの「お持ち帰り」継続中!?
管!?!? え、ちょっと待って。 体の外に出ていた管は、退院するときに確かになくなったはず。
ってことは…… まだ体の中に、何か入ってるんですか!?(恐怖)
聞いてない、聞いてないよーーー! どうやら「ステント」なるものが、夫の体内で絶賛お留守番中だった模様。 「忘れ物ですよ」レベルの話じゃない。
慌てて「来週、必ず連れて行きます!!」と予約を取り直し、 いよいよ迎えた再診当日。
診察室で待っていたのは、あの先生。
夫の敗血症が発覚した時、あまりに淡々と、 「あ、敗血症ですね。大変ですね〜(ひょーひょー)」 と言ってのけた、あのクールすぎるお医者様です。
STEP.2「夢物語」をバッサリ斬る男
私たちが診察室に入ると、先生は相変わらずのトーン。
そこで、最初の病院(救急で行ったところ)での話を伝えてみたんです。
「2週間薬で様子を見ましょうって言われたんですけど……」と。
すると、先生。 一瞬の迷いもなく、キッパリと言い放ちました。
「石が(薬で)なくなるなんて、そんな夢物語はありえません」
……夢物語!?!?(゚Д゚)
先生、その言葉!! そっくりそのまま、最初に診た医者に言ってやってくれませんか!?(涙)
「2週間薬を飲んで様子を見ましょう」って言われたあの時間は一体何だったの?
あの時信じた希望は、ただの「ファンタジー」だったってこと!?
「体の中に管が入っていたショック(だって説明されてないんだもん!)」と、 「最初の診断への不信感」で、夫婦そろって診察室で呆然……。
医療の世界、セカンドオピニオンというか、 病院選びの大切さを身に染みて感じた一日でした。
さて、この「体内の忘れ物(管)」、無事に取り出せるのでしょうか。
まだまだ我が家の救急外来シリーズは終わりそうにありません……(トホホ)。
皆さんも、お医者さんの「様子見ましょう」には、 全力で耳を澄ませてくださいね……!
最後までお読みいただきありがとうございます。
お医者様には「夢物語」とバッサリ斬られましたが……(涙) みなさまの毎日が、痛みや不安のない、文字通り「夢のような」穏やかな日々でありますようお祈り申し上げます。Love&Peace![]()
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