私もこの薬で危うく命を落としか
ける恐怖を体験したことがありま
した


精神薬が危険なのは、ベンゾジア
ゼピンに限ったことではないこと
を痛感しています


薬には、それぞれ異なる作用機序
がありますが、私が服用を経験し
て最も強く感じたことは


「薬は症状だけに作用するのでは
なく、その人の思考や行動にも大
きな影響を及ぼすことがある」


という事実でした


中でもSSRIは、多くの患者にとっ
てうつ病や不安障害の治療に役立
つ薬として広く使用されています


しかし、一部の服用者には気持ち
が必要以上に高揚したり、焦燥感
や衝動性が強まったり


あるいは、躁状態へ移行する「躁
転」や「賦活症候群(攻撃性)」
呼ばれる症状が現れることが知ら
れています


私自身もこの薬を飲んでいた時期
がありました


その頃の私は、自分では冷静に物
事を判断できているつもりでも、
家族からは「以前とはまるで別人
のようだ」と言われ


後から振り返ると、確かに考え方
や感情の動きが普段の自分とは大
きく異なっていたように記憶して
います


今なら慎重に考え、一度立ち止ま
って判断していたことでも、「き
と大丈夫」「なんとかなる」
いう根拠のない自信が先行し、冷
静なブレーキが利かなくなってい
ました


幸い、家族がその変化に気付き、
重大な出来事へ発展する前に薬を
止めることができました


もしそのまま服用を続けていたと
したら、私がこの記事を書くこと
もなかったと、その恐怖は今でも
忘れることができません


もちろん、このような反応がすべ
ての服用者に起こるわけではあり
ません


しかし、衝動性や判断力は時とし
て、本人が予想もしていないこと
にまで発展する恐れがあります


仮にその衝動性が金銭面に向かっ
た場合には、本来なら考えもしな
かった高額な買い物や、多額の借
り入れをしてしまう行動が最も多
く見受けられ


また、自身の能力を過信し、十分
な資金や準備もないまま大きな挑
戦に踏み切ってしまうこともある
ようです


実際の出来事として、支持者や資
金力がないのに、選挙に立候補し
てみたり


家族のためにと、孫の代まで続く
ようなローン計画で豪邸を建てて
みたりと


「自己への誇大評価と執念を強
化させる作用」


がその薬にはあります


これ以外にも、ここでは書き記す
ことのできないような恐ろしくも
危険な衝動は数え切れません


私の経験上、あらゆる奇異行動
している人は、この薬を飲んでい
ることが一目でわかるようになり
ました


当然、本人は「正しい判断をして
いる」という自覚があるため、周
囲が静止しても耳を貸さず、後に
なって取り返しのつかない結果が
待っているだけです


皮肉なことに、私の場合はSSRI
を中止した際には大きな問題は生
じませんでした


しかし、その後、服用中には何の
異変も感じていなかったベンゾジ
アゼピンの減薬と断薬失敗では


想像を絶するほどの苦しみと長い
年月を経験することとなりました


この経験から私が学んだことは、
「どの薬が最も危険なのか」とい
う単純な比較にはあまり意味がな
いということです


ベンゾジアゼピン系薬剤には依存
や離脱症状という重大な課題があ
り、一方では抗うつ薬や抗精神病
薬にも、それぞれ異なる重篤な副
作用やリスクが存在しているとい
うことになります


どれも、危険性の現れ方が違うだ
けで「こちらが安全」「あちらだ
けは危険」と単純に分類できるも
のではないと私個人では考えてい
ます


近年では、ベンゾジアゼピンの減
薬が困難になった際に、抗うつ薬
盾に併用する方法が紹介されて
いる文献や体験談も見受けられて
いますが


その方法がすべての被害者に適し
ているとは限りません


ある人には有効であっても、別の
人には新たな苦痛や副作用を招く
恐れも十分考えられます


そのため、「最新の研究で有効性
示された」という理由だけで万
能な治療薬であるかのように受け
止めるには、危険か多すぎるので
はないでしょうか


歴史を振り返れば、かつてのベン
ゾジアゼピン系薬剤も、安全性が
高い薬として世界中に広まったの
は事実です


しかし、長い年月を経て、多くの
服用者の経験や膨大な臨床データ
が蓄積された結果


依存や離脱症状の問題が明らかに
なり、現在の認識へと至っていま


だからこそ、新しい薬であれ、
従来から使われていた薬であれ、
「安全」という言葉を安易に信じ
るのではなく


長期的な経過や実際の服用者の声
にも真摯に耳を傾けていただきた
いと思います


多くの薬は、人の命を救う大切な
医療である一方で、使い方や体質
によっては人生を大きく左右する
危険なものです


その事実を忘れず、リスクを理解
した上で治療を選択できる社会に
なることを願っています







私をビルの屋上へと
誘ってくれた薬
レクサプロの後発薬


メイラックスと同じ企業名が憎た
らしいです