厚労省医薬局医療安全対策課
(令和5年9月1日発足)
ここは医薬品や医療機器の安全を
確保し、副作用などによる健康被
害の発生・拡大を防ぐための施策
を担当する部署です
今から約3年前に、ベンゾジアゼ
ピン系薬剤の離脱症状の被害状況
について対応を願う旨を伝えたく
直接電話をしてみたことがありま
した
しかし先方の返答は
「薬剤の被害状況は毎年数多くの
意見が寄せられている為、ベンゾ
ジアゼピン系薬剤だけを優先して
早急な対応を約束することは難し
い」
(あくまで受取り側の印象的解釈)
とのことでした
確かに、薬害は精神薬に限りませ
んし、医薬品、市販薬を含め薬の
数だけ存在しているといっても過
言ではないのかもしれません
この事実からも次々と舞い込む用
件や対応に、休む間もなく奔走し
ているのが「医療安全対策課」で
あり
終電の時間が過ぎても庁舎の明か
りが消えないほど忙しい部署との
噂も耳にしています
もちろん、そのような現状として
なるべく迷惑のかからないよう簡
潔に、書簡による被害報告にはど
のような説明が必要なのかを伺っ
たところ
以下の項目を必ず明記するようア
ドバイスを頂きました
ここで注意すべきは
どうしても感情的な意見に偏りが
ちになる傾向には対応が難しく、
客観的に整理した説明を伝えるこ
とが有効のようです
それには、「個人の苦しみ」と
「制度改善の要望」とを分けて記
載することが重要で
行政を個別の治療相談の窓口にす
るのではなく、安全対策や制度改
善のための情報を的確に伝えるこ
とにあります
1 書簡の目的
・ベンゾジアゼピン系薬剤の安全
対策の強化を求めること
・長期使用による依存や離脱症状
の実態を知ってほしいこと
2 服薬の経緯
・服用した薬剤名
・服用期間
・処方目的(不眠や不安症など)
・医師から受けた説明内容
(依存性や長期使用のリスクについて、説明があったかの事実関係)
3 被害の内容
・離脱症状や日常生活への影響
・就労や家庭生活への支障
・回復までの経過や現在の状況
4 医療現場で感じた課題
・長期使用が継続された理由
・減薬支援を受けにくかった経験
・離脱症状への理解不足を感じた
点
5 制度への要望
・長期処方のさらなる適正化
・医師や薬剤師への教育の充実
・離脱症状や依存に関する調査、
研究の推進
6 客観的な資料(可能な範囲)
・症状歴
・お薬手帳
・診断書
以上が電話での先方の説明をメモ
帳に走り書きしたものを記憶の限
り纏めたものです
と明確な要望の記載であり、単な
る苦情としてではなく政策への提
言とした内容なら受けとめやすく
なるとのことです
そして最後に
物のついでとして
7月11日の
「世界ベンゾ注意喚起の日」
というイベントについて伺ったと
ころ
医療安全対策課としては公式に対
応している事実は一切ないとのこ
とでした
7月11日は、アシュトンマニュア
ルを作成したヘザーアシュトン教
授の誕生日であって
その日に医療安全対策課がベンゾ
ジアゼピン系薬剤の被害報告を正
式に受け付けることを認めてはい
ないということです
被害者側としては年に一度の記念
日として制定することは連帯意識
を高め団体で運動するには都合が
良いのかもしれませんが
一方的に、その日に全国から投書
が押し寄せるのは、迷惑極まりな
い行為だと
被害者である私ですら、先方の立
場を忖度せざるを得ません
これでは、ただ単に感情的な行為
に傾倒するだけでなく
黒塗りの街宣車的な運動と何ら変
わらない
言葉の暴力になるだけです
大切なのは
片道切符の被害報告ではなく
往復切符になるような
キャッチボールを目標にできるこ
とが理想です
もちろん
私も数回投書していますが
一切のリアクションはありません
だからと言って、私の投書が既読
前に破棄されたとも思ってはいま
せん
十分に薬への対策改善を真剣に述
べることを第一とすれば
私と同じ意見投書がより多く集ま
ることで
改善の一歩となることは間違いな
いと確信しています
そしてその努力が何らかの形で反
映されることを願うばかりです
色々なSNSで、フォロワーから意
見を募って日時を決めた団体投書
を実施しているアカウントを見掛
けることもありますが
真剣に薬害を訴えるならば最低限
下記の項目記述をして頂ければと
私個人としは感じています
主要項目
薬剤名・服用期間・服用量・減薬
経過・発生した症状・生活への影響・改善を求める具体的な提案
などです
実際に私が3年前に投書した原文
の下書きがパソコンに保存されて
いたものを公開します
稚拙な内容で、とても参考になる
とは思えませんが、当時は離脱症
状が酷く震える手で何日も費やし
少しずつ書き足しながら作成しま
した
***************
ベンゾジアゼピン系薬剤の
安全対策強化に関する要望書
厚生労働省医薬局医療安全対策課
御中
私は、ベンゾジアゼピン系薬剤の
長期使用による依存および離脱症
状に苦しむ当事者の一人として、
本書簡をお送りいたします。
今から8年前に、社会的なストレ
スにより不安症状を覚え、心療内
科にてメイラックス2mg、レクサ
プロ10mg、頓服用にワイパック
ス0.5mgの処方を受けました。
治療を始めた当初は、薬の作用に
ついては一切の説明もなく、当分
の間は我慢して服用することを強
く指導されました。
そのあまりにも無知な医師の指導
こそ、依存性や離脱症状を発現さ
せる元凶となったことは言うまで
もありません。
ベンゾジアゼピン系薬剤は、不安
障害や不眠症などの治療において
有効性が認められている一方で、
長期間の服用に伴う身体依存や耐
性形成、離脱症状の発現について
は国内外で広く知られています。
しかし、現実には離脱症状に関す
る十分な説明が行われないまま、
長期処方が継続されるばかりの治
療とは程遠い扱いを強いられてい
る患者が殆どです。
私自身も、医師の指示のもとで服
薬を継続した結果、減薬・中止の
過程で日常生活を著しく損なう症
状を経験しました。
不眠や不安といった服薬前にあっ
た症状とは全く異なる、神経障害
性疼痛や自律神経症状、知覚異常
アカシジアなど、多岐にわたる耐
え難い症状が現在もなお継続し、
断薬に至らず悪化の一途を辿って
います。
この減薬という行為そのものも、
民間の情報による医学的には存在
しない、又は医学部の教科では決
して学ぶことのない概念に過ぎま
せん。
その不確実な行為にしかその窮地
を救えていないのも事実であり、
少なくとも年単位での緩徐な服薬
量の調節に命を預けることが必須
となり、人類史上最も叡智な結晶
とも言える医薬品である錠剤を、
人類史上最も原始的な「削る(マイ
クロテーパリング)」や「水に溶か
す(水溶液タイトレーション)」と
いった方法を用いた作業での気の
遠くなるような年月を費やし、ベ
ンゾジアゼピン系薬剤から縁を切
るための過酷な現実がそこにあり
ます。
こうした経験を通じて感じるのは
薬剤そのものの危険性だけでなく
長期服用後の減薬や中止に関する
医療体制が十分に整備されていな
いという問題です。
患者が離脱症状を訴えても、原疾
患の再発や精神的要因として扱わ
れることがあり、適切な減薬支援
につながらないケースが多いと考
えられます。
また、患者同士が支え合う民間の
情報に頼らざるを得ない現状は、
本来あるべき医療提供体制とは言
い難いものです。
患者が安全に減薬できる環境が全
国で整備され、医療従事者にも最
新の知見が共有されることが望ま
れます。
つきましては、以下の事項につい
てご検討いただきたくお願い申し
上げます。
1 ベンゾジアゼピン系薬剤の長
期使用実態、依存、離脱症状、お
よび長期転帰に関する全国的な調
査を実施すること
2 患者から寄せられた副作用・
離脱症状・長期障害に関する報告
を継続的に収集、分析し、その結
果を公表すること
3 医師、薬剤師を対象として身
体依存や離脱症状に関する最新の
知見を反映した研修や情報提供を
充実させること
4 患者が安心して相談できる減
薬支援体制および専門的な相談窓
口の整備を推進すること
5 薬剤の添付書や患者向け資材
について、長期使用のリスク依存性、離脱症状、減薬方法に関する
情報をより分かりやすく充実させ
ること
私は、ベンゾジアゼピン系薬剤を
全面的に否定するつもりはありま
せん。適切な期間と適切な管理の
もとでは、多くの患者にとっては
有益な治療薬であることも理解し
ています。
しかし、その有効性と同時に、長
期使用によって深刻な苦痛を経験
する患者が存在することにも目を
向けていただきたいと切に願って
います。
することだけで終わるものではあ
りません。
処方や市販後に生じる被害や患者
の声を継続的に検証し、必要な改
善を積み重ねることによって初め
て社会の信頼を得られるものと考
えます。
どうか、私一人の訴えとしてでは
なく、多くの当事者や家族が抱え
る現実の問題として受け止めてい
ただき、今後の医療安全対策に反
映していただきますようお願い申
し上げます。
***************
今読み返すと、だいぶ感情移入が
著しい部分も多く、恥ずかし気持
ちもあります。
しかし、この理解し難い現実にこ
そ、薬害の真実が隠されていると
私は確信しています。
このサイトも含め、SNSなどによ
る厚労省へのベンゾジアゼピン系
薬剤の注意喚起を目的とする団体
運動も盛んに行われているようで
すが
せっかくの真摯な訴えも、過剰表
現や誹謗中傷が乱立する媒体では
その信頼性こそ損なわれ兼ねない
恐れもあると感じています
それならば、個人の直筆による訴
えの方がより説得力があるのかも
しれないと
私はSNS上の団体には所属せずに
ひたすら個人でこの活動を続ける
つもりです
運良く減断薬を成功され、新たな
人生を切り開く選択肢もあります
そのような方々は、ご自身の生活
を最優先に大切にしてください
今年も投書を予定していましたが
断薬の失敗による離脱症状の悪化
も含め、コチラの記事もベッドで
横たわりながらの執筆のため、残
念ながら見送ることにしました
また回復の兆しが見えた時には、
敢えて医療安全対策課の繁忙期を
避けた時期に投書したいと考えて
います
一人でも多くの被害者の皆さまが
この薬を止められますように
