前回のつづきです。
このお寺は加賀白山を開いた泰澄大師さんが
この岩間山で千手陀羅尼を感得され開山。
その並々ならぬ法力のご褒美として
建立された勅願寺院だそうです。
< 本 堂 >
本堂に入ると正面に千手観音様、
その横にはどうみても役行者(おづぬ)が…
と思ったとたん、おづぬに繋がってしまいました。
久しぶりでうれしかったです。
後で、このお寺の縁起を読むと
昔は熊野、吉野に並ぶ日本三大霊場のひとつとして
隆盛していたとのこと。
お経を奉納される方も数名いらして
私は座ってゆっくりとそれらを聞きながら
心地よくお願いをしました。
さて、最後に御朱印をいただきます。
その時にいつもいただく1枚の印刷物
【西国巡礼慈悲の道】というのがありまして
(全部そろえて綴じられます)
それぞれのお寺で違う文章が書かれていますので
私は毎回楽しみにしています。
それで今回も帰りの車の中で読みだして
そこに書かれていた文章に目が釘付けになりました。
これ↓
***≪草木国土悉皆成仏≫******以下、要約抜粋***
(この言葉は)ものへの心のよせかたを示して
「一本一草、一匹の虫、一滴の水などすべて
目に見える命があるなしにかかわらず、
皆仏さまとして敬うことのできる性質を
内に秘めていることに目覚めなさい」
と呼びかけています。
ものに慣れるとそれはあたりまえのこととなり
驚きも感激もなくなり不感症とでもいう状態になり
感謝にあふれる喜びなどなくなります。
もしこの水がなかったら…と想像してみることが
ものに心を寄せる第一歩
そして、相手側に立って 水になりきってみよう。
この時忘れかけていたことを
思い出すことができるはずです。
********************************************
なんだか、日本一長寿の桂の木の前で
いただいた言葉とよく似ています。
風が知らせる。
草や木や虫や
葉の一枚ですら知らせるのだよ。
あの時、何を知らせるのかが曖昧だったのですが
「忘れかけていた(大切な)こと」
を知らせてくれるのだろうと思いました。
答え…きたぁー
そして、「忘れかけていた(大切な)こと」っていうのは
きっと人によって違うのだろうな…とも思いました。
つづく