私は普段、杉並区の下井草にあるサロンで仕事をしています。
今回は2週に一度、定期的にお越しいただいているWさんのお話です。
いつもはピラティスがメインですが、
今日は「左の股関節の痛みが強い」ということで
施術をすることにしました。
2週間前のときには痛みはあるものの、
本人の運動したい気持ちが強く、
簡易的な施術をしてからピラティスをして痛みが和らぎました。
けれど今度は寝返りが打てないようなレベルにまで痛みが強まり、
「内臓が原因じゃないか」と不安を感じている様子。
（ずっと以前に股関節の痛みが出たときは、
子宮のポリープをとったら痛みがなくなったため、
その経験から考えたとのこと）
Wさんは介護生活が終わり、
それからアルバイトで保育の補助を始めて約1ヶ月が経ちます。
・少し遠方で通勤に時間がかかること
・保育で体力を使うこと
・人間関係で気を遣っていること
・乳児の部屋以外は床暖がなく、足元が冷えること
・低いイスや床での作業で気がつくとベタ座りをしていること
・家に帰ると疲れて寝てしまう
…などなど、施術をしつつお話を伺うと、
彼女の場合、食事内容はとてもよいので
冷えや氣の不足が今回の不調の大きな原因かな〜と感じました。
そこで、オステオパシー誇張法で脊柱から「骨」をととのえつつ、
整体で優しく筋肉を押圧し、巡りを助ける施術をして
一通り調整したところ、
「すっごい楽です！！」
とスッキリした笑顔で喜んでくださいました。
「痛みのある場所（股関節）だけの問題かと思っていましたが、
それ以外の場所も関係しているということが、
施術をしていただいてよくわかりました」
とのこと。
彼女は側弯症があるため、
背中の左右の筋肉の付き方が均等ではありません。
緊張が強いときには一層、その左右差が強まる傾向があります。
けれどオステオパシー誇張法で脊柱を調整することで、
施術後の左右差は明らかにゆるくなり、
それだけでも「楽になった」と感じたそうです。
股関節の違和感は完全には抜けきりませんでしたが、
帰りに靴を履くのが楽になったと
喜んでいただけたことが何よりでした。
次回までに座り方の注意や冷え対策をしっかりすることで、
この状態はしばらく維持できるかと思います。
本当にわずかな軽い力で施術するにも関わらず、
効果をもたらす誇張法は素晴らしい手技療法です。
まだまだ発展途上ではありますが、
利用者さんの苦痛を取り除いていくために
これからも精進して訓練していきたいと思います。
Wさん、お大事に！
体をしっかり暖めてくださいね
妙正寺川沿いの桜も見頃です
★今週末の少人数制ピラティス、まだ間に合います！
今回は2コマ目にスタンディングピラティスを取り入れます。
プルプル子鹿のように震えながら、楽しんで体を動かしましょう！
中等度・高度異形成の話はこちら
