●「十三人の刺客」(映画ノベライズ版・大石直紀)


映画の小説版。

藩主の暴君ぶりに苦しめられる人々の姿に泣き…

刺客として死を決意し闘おうとする男たちの決意に泣き…

涙腺緩みっぱなしで読みました。

映画見たら絶対ボロボロ泣いてたな。


あのね、アレ思い出した。

荒木又右衛門の話。

「仇討」と「刺客」という違いはあれど、なんとなく状況が似てる気がする…。


それにしても、ラストがちょっと綺麗過ぎ。

そんな、生きてるのか死んでるのか分からないのってアリなの?!

まぁ…映画だから仕方ないか…




●「相棒・劇場版(絶体絶命!42.195㎞)」(司城志朗)


これも映画ノベライズですが…流れは一緒ですが違います。

冒頭も違うし、ラストも違う、真犯人も違う!

しかし面白い。


ただ、右京にまつわるオリジナルエピソードはちょっと拍子抜け。


真犯人は映画の方が納得できるかな…

小説は、真犯人が分かった時点で何だかちょっと興醒め。

私だけ?

面白いといえば面白いけど、感動が減。


でも、冒頭は面白かった。

この人がどう本編に絡んでくるんだろうと真剣に考えました。

本当に全く別の話になるのかと思ったよ(笑






「忍法忠臣蔵」 講談社

山田風太郎


題名には忠臣蔵と入っているけど、主人公は全く忠臣蔵とは関係ありません。

主役の無明綱太郎は伊賀忍者です。



仇討をさせまいと、赤穂浪人達を殺そうとする能登組忍者と、

殺さず色欲地獄に落とし堕落させ内部崩壊を起こそうとするくノ一の戦い。

無明はそのくノ一側。

しかし手助けすることはなく、どちらかというと「監視」。



マジでありえない!と突っ込みたくなるような忍術が次々炸裂…

でもそこがまた山田風太郎の忍び物の面白さでもあるんだけどね。




ここから下ネタバレです。






最後…

織絵が無明の名を呼んだ理由を色々考えちゃいました。

本当に全てを振り捨て綱憲の元へ行く気持ちで呟いたのか、それとも、

自分の意にそむく事をせねばいけないのならいっそ殺してと思ったのか…


同じ結末になっちゃったのがちょっとショック。


「…女もきらい」

最後の言葉が悲しいかな…








「初めに結論ありき」の数字にダマされるな! ←帯より


「本当は嘘つきな統計数字」 幻冬舎新書

  門倉貴史



以前から、経済効果の数字というものに何か胡散臭いものを感じていましたが、

それがどこから来るものなのかが良く分かる内容でした。


イベントの入場者数や観光地の客数、神社の参拝客の数…

どうやって数えたのかふと疑問に思うことってありますよね。


それも良く分かる本。


そしてその中のウソも良くわかる本。


確率の計算方法も分かりやすくて面白かった。


中でも興味深かったのは、TPPの経済効果試算の話。

農林水産省と経済産業省の戦い!!(←え?ちょっと違う?

実際にTPP参加が決まった場合、どうなるのか。

非常に気になりますね。



でもさ、一般市民としては、

何でも計算すればいいってもんじゃないと思っちゃうんだよね~


当選確率が高いと言われたって、当たらなければ一緒じゃん!

…って、それを言っちゃダメか…(笑