「忘れない」ということばにちょっぴり違和感持ちながら
10年たってもいまだ答え合わせできずにいるサイタです。
ここを訪ねてくださったあなたとあなたの大切な人が
今日もあしたも笑顔でありますように、願いをこめてつづります。
＊想像できないから想像しつづけてみる＊
「前向き」な想いであることを前提として読んでいただけるとありがたいです。
そしてもしよかったら大切な人との時間に
「どう忘れないか」をあらためて考えるきっかけにしていただけたらさいわいです。
私にはうるう年生まれの大切な友人がいます。
4年に一度しか誕生日がこないからえみより全然若いし得だよね～
そういって太陽みたいにキラキラで無邪気な笑顔で笑ってた彼女は
その10日後の2011年3月11日、幼い子供2人と旦那さんと家族4人
大きな空へとかえっていってしまいました。
29日が来ない年はこの日にお祝いしていたことを
今年も想いながら迎えた3月1日。
ふと何気なく開いただいすきな本の間にこの切符を発見して
受け取るべきメッセージがあるように感じました。
10年まえのあの日の翌日。
前日の地震は神奈川県在住の私でもかつて経験したことがないほどの恐怖を感じたけど
この日の朝、画面にうつしだされ映像に心臓の鼓動だけが破裂しそうなほどに大きくなっても
それでも、想像できずにいました。
「つなみが来ない安全な場所に引っ越したよ。これで安心だよ。」
そう報告をもらった日のことがあたまに浮かんで
子供のころから東北で過ごしていた彼らが
つなみのことをいつも考えていたこと知っていたからこそ
それでもまだ私は
「大丈夫だったよ！」とメールが届くこと疑うことなく信じていました。
この日よりも前に起きた大きな震災含む災害
関東大震災も
阪神淡路大震災も
じぶんの中で「忘れていなかった」
たしかに忘れてはいなかったけど、
それ以上に考える機会があったかって考えると疑問に思うんです。
10年前のあの日の出来事で
大切な人が犠牲になるまで気づけずにいたこと。
それまで「なんとなく」忘れないでいた自分がいたこと
それを思い知ることとなっても
「わすれない」ってどういうことなのか
まだわからずにいます。
「忘れてはいけない。」
わかったつもりでいても、
「何を忘れないのか。」
「どう忘れないでいるのか。」
14時46分がくるたびに考えてしまいます。
体感してわかったことがある
体感してもわからないことがある
どんなに想像しても想像しきれないことがある。
だから「前向きに」想像する。
想像し続けてみる。
3月1日に見つけたこの切符の中に
今も何もかわらないキラキラの笑顔でいる彼女を感じています。
2012年雨降りの日
みんなでかっぱ着て参加した100万人のキャンドルナイトで受け取った切符
あの日に出逢ったひとや、ものや、ことばにも想いをかさね
おてんとさまに今日も誓い、祈ります。
まもなく10年
まだ10年
「あきらめない限り有効」
何を大切に想い、どう備えをして
どんなふうに想いを寄せて
じぶんの今をどういきるのか。
今日だから、ではなく。
日常として。
あなたの想うほうへ進めているかと
なき友に聞き、自分へ問う日にしようとあらためて今年もおもう。
東日本大震災から10年の明日。
東京大空襲から76年の今日。
もしよかったらあなたもあなたの大切な人と
「どう忘れないか」「何をあきらめないか」「どう今を生きるのか」
あらためて考えてみるきっかけもなればいいなと願っています。
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ここを訪ねてくださったあなたと
あなたの大切なひとの
「がんばりすぎない」
「あきらめない」
が、やさしい未来への小さな一歩と、
そこからの希望につながりますように。
きょうもあしたもどこかで
ひとつでも多く笑顔がふえますように
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