この言葉は、当社の「CREED」といって大事にしたい

価値観として掲げている8つのワードのうちの1つ。







僕自身、楽しいことは大好きだし、毎日がとても

ハッピーな形で仕事が出来ていると実感していますが、

この言葉をほんとうに実践していこうとすると

これが意外に難しい。






というのも、誰かに用意してもらった楽しさを

受動的に楽しむというのは簡単であっても、

自分が回りを楽しませ、笑顔を作り出していくことは

とても難しいからです。






ちょうど先日、面談していてそんな話になったので、

備忘録までに書いておきます。
昨年から仕込んでいた案件2つがようやく形になりました。

ひとつが、ドゥ・ハウス社との資本業務提携。

そしてもうひとつが、昨日リリースしたKauli社の100%子会社化です。






ドゥ・ハウス社は、もともとマーケティングリサーチ業界では

老舗の会社として知られており、特にメーカーとのチャネルを

活かしたリサーチやプロモーションに強みを持った会社です。

特にここ最近は、「モラタメ」「テンタメ」といった

サンプリングや販促メディアが伸びています。


ウェブサイト(http://www.dohouse.co.jp/info/)より。 





我々からみるとメーカーさんとのチャネルや

リアル店舗との連携が、O2O的なアプローチを今後

強化していこうと考えている中で非常に魅力的な企業でした。

そこで今回、既存の株主の方から22%程度の株式を取得し、

合わせて資本業務提携という形で協業を強化していく形と

なりました。

協業の効果も早速見えてきており、今後が楽しみです。






そして、もう一件がSSP事業を専業として行っている

Kauli社が100%子会社としてVOYAGE GROUPの仲間に

入りました。

当社のSSP「Fluct」よりも1か月ほど早く2010年10月に

リリースした日本初のSSP「Kauli」。正直悔しかった(笑)。

それでも一緒に日本のRTB広告市場を創り上げてきた

Kauliの方々と更に大きな仕掛けをしていくことが

出来るかと思うと、ワクワクしています。





ちなみに個人的には、「買収」という言葉は好きでは

ありません。

GMOの熊谷さんもIVSで似たようなことをおっしゃっていましたが、

僕にとっても、今回のKauli社については、

共に同じ山を上っていく新しい仲間が増えていく、

まさに「新しい仲間がジョインした」という認識が

一番ぴったりしています。





とは言え、たぶんKauli社の皆さんにとっては不安も

いっぱいあると思うのですが、大丈夫です!

私ももちろん、VOYAGE GROUPの社内においても

Kauli社が仲間入りすることについては、とても

ウェルカムな雰囲気です。

実際、今回のリリースを社内に告知した時にも、

「おぉー!!!」という驚きと、ともにみんな新しい

挑戦にとてもワクワクしていました。

アドテクのエンジニア達は、

「まずは早くajiting(ajitoで飲むこと)したいですねー」とも(笑)。





ちなみに当面、Kauli社とVOYAGE GROUPのオフィスを

行ったり、来たりになるのですが、今日は、初めての

Kauli社への出社。

新しいクルーの皆さんに会えるのが楽しみです。





さて、VOYAGE GROUPでは、自社での事業開発には今後も

積極的にもちろん取り組む一方で、資本業務提携やM&Aなどにより

新しい仲間となる会社を積極的に増やしていこうと思っています。

ご興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください!
昨年7月の上場以来、新しい取り組みをいくつか

仕掛けてきました。

2014年12月 新会社メルメディアの設立
http://ameblo.jp/usami/entry-11964817398.html

2015年1月 Media Accelerating Fundのリリース
http://ameblo.jp/usami/entry-11979946824.html

2015年2月 新会社Intelishの設立
http://ameblo.jp/usami/entry-11987603506.html






そして、今月の2015年3月、通販事業を行う

新会社ゼノシス設立をリリースしました。

http://voyagegroup.com/news/press/2015/557/








なんで通販事業?と思われるかもしれませんが、

実はVOYAGE GROUPが運営するECナビなどのメディアを通じて

年間での物流総額が数百億円あり、女性を中心にネット

ショッピングに慣れたユーザーがたくさんいます。

こういったユーザーに対して、いつかプライベートブランドの

商品を販売したい、という想いはずっと持っていました。







昨年、「サブロク会議」にて今回の新会社の社長となる上符さんが

このプランを出してきた時に、ようやくこの時が来た!とばかりに

実現に向けて準備をすすめ、女性ならでは視点を持った商品づくりを

していくためにも、広報の江頭さんも取締役として入り、

今回のタイミングでようやく会社設立のリリースとなりました。







もちろん、あまたある通販化粧品会社の中でどのように

差別化していくのか、というのは非常に難しいのですが、

VOYAGE GROUPとして、グループで「朝時間.jp」や「ECナビ」と

いったメディアを運営していることを強みにすべく、

アンケートや座談会などを通して、ユーザーからの意見を

積極的に取り入れて商品開発をしていく予定です。





商品の販売時期は、夏頃になると思うので、ちょっとまだ先と

なります。お楽しみに。
VOYAGE GROUPでは、「人を軸にした事業開発会社」として

ゼロからイチ、イチからヒャクを作り出すべく、

インターネット分野において数多くの事業へ挑戦を行い、

結果としてメディア事業とアドテクノロジー事業という大きな2つの

柱を作りながら、成長してきました。






そしてその一方で、単なる事業をつくるだけの会社に

したくはない。僕ららしい会社でありたい、と考え、

日本で珍しい、Chief Culture Office(CCO)という

役職を2009年から設置し、そこに青柳君が就任。

そして彼を筆頭に人事本部、コーポレートカルチャー室や

コーポレートデザイン室といった

VOYAGE GROUPらしいカルチャーを体現し、推進し、

サポートし、盛り上げていくことをミッションとする

部署を設置して、経営理念づくりから、人事制度、

評価制度、インターンシップ、採用、各種イベントなど

様々な取り組みを立体的に行ってきました。






事業面での取り組みの成果は、売上や利益といった

定量的な面ではかることが出来ますが、組織やカルチャーと

いった部分は、なかなか指標化しにくいもの。

そこで数年前から「働きがいのある会社調査」と

いった外部調査を使ってウォッチしてきました。







2013年で初めてやってみていきなり2位!(従業員数25-249名)


http://hatarakigai.info/ranking/2013.html



そして2014年には、ランキングでのカテゴリが

変わって、従業員数100-999名で4位に。

http://hatarakigai.info/ranking/2014.html



そして2015年。従業員数100-999名で初めて1位に!

http://hatarakigai.info/ranking/index.html




今まで、取り組んできたことひとつひとつが、

こうやって評価されるのは本当に嬉しい。

とは言え、今が完成形だとは思わないし、まだまだ

課題も多いのも事実。

「360°スゴイ」という創業時の想いを忘れずに

更に精進していきたいと思います!






そして、学生の皆さんにお知らせです。




今までもVOYAGE GROUPでは、新卒採用において

出来るだけVOYAGE GROUPらしさをわかってもらおうと

学生参加型のワーク&会社説明会を行ってきました。

ただ、それでも伝えきれないものがある!という

僕らの悩みがありました。





そこで、今回、下記のような取り組みを緊急で

行うことにしました。


『大解剖ナイト』
~働きがいのある会社1位のVOYAGE GROUPを丸裸に~





いつもの会社説明会よりも、もっと会社の雰囲気や

カルチャーを知れる、そんなラフなイベントです。

ぜひたくさんの学生の皆さんからの応募を

お待ちしています!
本日、トレーディングデスク事業を展開する

株式会社エスワンオーインタラクティブ社と合弁にて、

プライベートマーケットプレイスを運営する新会社、

(株)intelish(インテリッシュ)を設立しました。

なお、新会社の出資比率は、

VOYAGE GROUP 51%、s1o-i 49%となります。








新会社の社長は、2012年新卒入社の小川くん。

入社3年目とは思えない落ち着きと、ガッツで入社以来、

ずっとアドテク事業に関わり続けてきましたが、

今回、この合弁事業での事業責任者になってもらうこととなりました。






プライベートマーケットプレイスについては、

アドテク市場として日本より1-2年先を進んでいる

アメリカでは既に導入が進み始めており、

【MarkeZine】プログラマティックは2014年に劇的成長、今後はプライベート・マーケットプレイスが牽引
http://markezine.jp/article/detail/21117

昨年から日本においてもかなり水面下での動きが

あわただしくなり、既に電通さんなどの取り組みが

リリースで出たりしていますが、

今年から来年にかけて本格的に市場が立ち上がって

いくものだと思っています。






今までVOYAGE GROUPは、メディア向けの

ソリューションであるSSP「Fluct」に注力し、

SSPとして売上No1の地歩を固めてきましたが、

引き続きこの強みを活かしつつ、

ネット広告市場におけるプログラマティック取引を

更に推進していきたいと思います!
自分達がメディアを運営しているからこそ、そこでの経験を踏まえ、

日本においてもいち早くSSP「Fluct」を開発し、既にサービスインした

メディアの広告収益をどうやったら最大化できるか、ということを

サポートしてきました。





そういう経験を通じて、僕ら自身が取り組んできたのは、

単にパブリッシャーの皆さんの広告収益を最大化するだけではなく、

どうやったらパブリッシャーの皆さんの事業を成功させることが

出来るんだろうか、ということでした。






今までも無料シェアオフィスとしてのBOATや、

VOYAGE VENTURESを通じての出資など、SSPに限らずパブリッシャーの

皆さんへの支援体制を整えてきましたが、今回、また新たな

取り組みを開始することになりました。

それが「Media Accelerating Fund」(通称:MAF「マフ」)です。

https://voyagegroup.com/maf/







これにより、具体的にはこんなパブリッシャー/デベロッパーの方に

対してのサポートが出来ればなと思っています。

・サービスの企画は出来ているのだけど開発資金が
足りないために開発に取り掛かれない。。。

・サービス開発は出来たんだけれどプロモーション資金が
ないためにサービスがなかなか立ち上がらない。。。

・アプリ単位でサポートを受けたいのだけれど
出資されるのはちょっと微妙。。。






ちなみに5億円のファンド、ということでちょっと誤解を受けて

いるかもしれませんが、これはファンドを組成するわけではなく

もっと柔軟に開発資金やプロモーション費用を支援したり、

VOYAGE VWNTURESを通じての出資など幅広く、支援するスキームに

なります。

  開発資金 1件当たり最大1000万円を資金提供
  プロモーション費用 1件当たり最大2000万円を資金提供
  出資 1件当たり最大3000万円まで

そういう意味では、VCでもなく、CVCでもない、

新しい形の支援体系として、パブリッシャーの皆さんの

事業の成功に少しでも貢献できればと思っています!
先ほどリリースしましたように粟飯原さんが経営する

アイランドさんと一緒に合弁でライフスタイルに特化した

メディアを企画・運営していく新会社「株式会社メルメディア」を

設立しました!

http://voyagegroup.com/news/press/2014/549/






アイランドの粟飯原さんとは、実はかなり

昔からの知り合いなのです。

まだ彼女が起業前のOL時代にOL美食特捜隊というサイトを

運営していた時から、実はコンテンツ提携などで

一緒に仕事をさせてもらっていたことがあり、

その当時から女性目線でのメディアづくりが

うまいなぁーと思っていました。





その後、起業されて今は、「お取り寄せネット」や

「レシピブログ」といった女性目線でのメディアを

運営するアイランドを経営されています。

そんな粟飯原さんと、このたびライフスタイルに

特化したメディア事業を行う新会社を設立

出来たことは本当に嬉しく思います。





ちなみに社名の由来は、リリースにも書いたとおり、

VOYAGE GROUPとアイランドの両社の社名がともに「海」に

纏わるものであるから、フランス語で「海」を

意味する「メール(Mer)」を取り入れ、海のように

大きなメディアを創っていきたいという思いを込めました。








体制として、新会社の社長は、SEOの達人でもある笹部さん。

もちろんアイランドの粟飯原さん、 長谷川さんにも

取締役として入って頂きました。

VOYAGE GROUPからは、担当役員の戸崎さん、そして野口さん、

なんと13新卒の伊藤淳さんも大抜擢で取締役に入りました。

この組み合わせもすごい楽しみ。





まず、第一弾としては、「朝時間.jp」を新会社に移管して頂き、

これをリニューアルさせていくと共に、

さらに新しいライフスタイルを提案するようなメディアを

つくっていく予定です。

VOYAGE GROUPのメディア事業の更なる拡大を目指して頑張ります!
本日、役員の異動についてリリースを出しました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1198146




ひとつは、社外取締役としてポラリスキャピタルの梶村徹さんが

11月末での退任予定となり、新たに齋藤太郎さんが社外取締役の

新任取締役候補として選任されました。

そしてもうひとつが、常勤監査役についても上場前から

お世話になった児玉裕二さんが今回の株主総会をもって

退任予定となり、新たに野口誉成さんが常勤監査役候補として

選任されました。





梶村さんには、MBOして以来、VOYAGE GROUPがより

リニアに成長していくためのアドバイスを多面的に

頂きました。

今までの足し算的経営手法から掛け算型経営手法へと

変わることが出来たのは、本当に梶村さんのおかげと

いっても過言ではないくらい、経営上のアドバイスを

頂きました。本当にありがとうございました!






そして今回、新たに社外取締役候補として選任された

斉藤さんは、クリエイティブエージェンシーのdofの代表でもあり、

http://www.dof.jp/

コミュニケーションデザイナーとして、日本を代表する

ナショナルクライアントの広告を手掛るだけではなく、

広告を切り口としてクライアントの懐にまでどんどん

入って課題解決をしながら一緒に事業を

推進していく稀有な人材です。





彼とは以前から一緒に働きたいと思いながら、

今回やっとその機会が得られたことは本当に嬉しく、

VOYAGE GROUPの企業価値の最大化をともに行っていきたいと

思います!





そして常勤監査役については、上場前からお世話になった

児玉さんが今回の株主総会をもって退任予定となり、

新たに野口さんが常勤監査役候補として選任されました。






上場準備において、社内の仕組みを一緒に作り上げ、

時に厳しい指摘やアドバイスを頂きながら、

短期間でのマザーズ上場にまで至ることが出来たのは、

これも児玉さんのおかげといっても過言でありません。

本当にありがとうございました。






そして新たに監査役候補として選任された野口さんは、

日本Oracleで内部監査や米国本社のグローバル監査部門での

Lead Auditorとして活躍されている方です。

(実はまだOracle社に在職期しており、株主総会までに

退社いただくことになっています)

今後、VOYAGE GROUPのグローバル展開が広がり、

監査役としての役割もより大きくなっていく中でまさに

ベストな方に来ていただけることになりました。

こちらも一緒に働けるのが本当に楽しみです!






どちらも選任については、12月開催の株主総会での

承認可決を以て、ということになりますが、このような体制で

企業価値向上に取り組んでまいりたいと思います。

引き続き、ご支援よろしくお願いいたします。
今週の土曜日に、近代麻雀主催の「経営者麻雀最強戦」

という大会に出場することになりました。





参加されるのは、

アース製薬株式会社 取締役会長・大塚達也(おおつかたつや)
株式会社鉄人化計画 代表取締役会長・日野洋一(ひのよういち)
株式会社サイバーエージェント 代表取締役社長・藤田晋(ふじたすすむ)
SNS株式会社 ファウンダー・堀江貴文(ほりえたかふみ)
株式会社ドンキホーテホールディングス 代表取締役会長兼CEO・安田隆夫(やすだたかお)
株式会社カヤック 代表取締役CEO・柳澤大輔(やなさわだいすけ)
株式会社クレディセゾン 代表取締役社長・林野宏(りんのひろし)

と、もう、なんていうか、凄過ぎる人ばかり。














こちらのニコニコ動画でも生中継されるようで、

http://live.nicovideo.jp/watch/lv196870528

先ほどページを見に行ったら、タイトル見て吹いた(^_^;)

「時価総額1兆円!麻雀最強戦エキシビジョンマッチ 日本トップ経営者頂上決戦」

もう今からドキドキです。






とはいえ、経営の世界も麻雀の世界も、

ここ一番での勝負強い人とは、

逆境やプレッシャーがかかる状況で、負けたら嫌だと

思うのではなく、こんな状況で勝ったら俺ってすげーって

思える人のはず(笑)。

当日までにしっかりと自己暗示かけて頑張ります!
先ほど、VOYAGE GROUPの2014年9月期の
通期決算の説明会を行ってきました。

期首に立てていた社内目標をも大きく上回り、
売上も営利も過去最高
での着地となり、
売上で150億円
営業利益で18.8億円
当期純利益11.1億円
となりました。増収増益に伴い、
営業利益率も5.4%から12.5%
へと大幅に向上しました。










セグメント別にみると、成長市場で勝負している
アドテクノロジー事業だけではなく、メディア事業や
その他のセグメント全てで大きく成長しており、
なぜ全セグメントで成長できたのか、という質問を
社外からだけではなく社内からも(!)よく受けます。


当社の事業としては、メディア事業もアドテクノロジー事業も
「ネット広告」を取り扱う事業となるため、広告主の動向には
大きな影響を受けやすいのですが、
特に2014年9月期の上期においては、アベノミクスによる
景気浮揚による広告主の広告出稿意欲の拡大したことや、
4月からの消費税増税前の広告主の駆け込み需要といった
特需要因により例年以上に上期の業績が良かった、
というのは大前提としてあります。


そのうえで、アドテクノロジー市場やスマートフォン広告市場といった
ネット全体の中でも新しい分野に
いち早く取り組み
、そこでの
地歩を固めることが出来たのは大きな要因だったと思います。


ただこれは裏を返すと、2009年から始まったソーシャル
ゲーム市場の盛り上がりの中で、当社もいち早くソーシャル
ゲーム事業への挑戦はしたもののうまく結果を出すことが
出来ず、早々に撤退を行ったこと。
「人の行く裏に道あり花の山」を信じ、
ソーシャルゲームの次の大きな波に向けての種まきを行って
きたことが2014年9月期に花開いたとも言えます。


業界全体がソーシャルゲーム業界に傾いている時は、
なかなか採用も進まず、事業としても成長が鈍化し、
かなり厳しい数年でした。
しかし、こういった苦しい状況の中で、それに耐え、
次の事業の種を植え、それを育ててこれたのは、
2009年に企業文化を強化/活性化させていくことを
ミッションとしたCCO(Chief Culture Officer)が中心となって
会社理念の見直し、浸透を進めてきたからだと思います。
結果として、変化に強く
逆境にも強い組織
へと
変わるきっかけにもなりました。


さらに2012年5月にサイバーエージェントからMBOしてから、
バックグラウンドが全く異なる金融出身のポラリスキャピタルの方と
一緒に中期経営計画を練り直す中で、雑多な事業の集合体として
「足し算型経営」から、
事業を戦略ユニット単位にくくり直し、KPIをシンプルにした
「掛け算型経営」へと
生まれ変わったことが、
不採算事業の撤退や組織体制の見直しに繋がり、
結果としてクルーの一人一人の力をよりダイレクトに
業績へ反映しやすくなってきたことも直接の要因として
あげることが出来ます。

定量的な業績面だけではなく、
組織力採用力、また経営力
いった定性的な面においても大きく成長した一年でした。



今期(2015年9月期)の業績予想ですが、
売上で176億円(前期150億円)、
営業利益で22億円(前期17.8億円)、
当期純利益13億円(前期11.1億円)

での増収増益での開示をおこないました。




2014年9月期は52%の増収でしたので、それと比較すると
売上成長が鈍化するのはなぜか、と思うかもしれません。

ひとつには、2014年9月期の業績には、上期において発生した特需が
含まれていること、また現状足元の景況感には不透明感が漂っており、
広告主の出稿意欲が前年度と比較すると若干落ちているというのが
外部要因として挙げられます。

次に内部要因として事業セグメントごとに見てみると
アドテクノロジー事業は引き続き、RTBを含むデジタル
広告在庫のオンライン上での自動取引の拡大に伴って、
アドテクノロジー市場の成長率と同程度に順調に
成長していくことは可能だろうと考えています。

一方でメディア事業は、既存のポイントメディア事業は
踊り場を迎えつつあるため、より高い成長性が見込める
ポイントソリューション事業や新メディアへの取り組みを
強化することで、守りと攻めを両方同時に行うフェーズに
入りつつあります。
そのため、メディア事業としては一時的に成長は鈍化するものの、
通期でみるとインターネット広告市場全体の成長率程度での
成長は可能だろうと考えています。

結果として、トータルでみると全社としては上記程度の
成長になるのではと考えています。



このように既存事業の成長や新しい領域への事業開発を
継続的に行っていくためには、先行投資的な意味合いで
人材採用を今後も積極的に行っていくことが必要となります。
SoulやCreedといった当社の経営理念に共感しているのは
もちろんのこと、能力やスキルが高く、人間的にも
尊敬される人となるとなかなかハードルが高くなって
しまうのですが、それでもここにはこだわりを持って、
全力で採用を行い、40-60名ほど採用
していく予定です。
結果として、今期においては販管費が先行投資的意味合いで
増えるため営業利益率の向上には繋がりませんが、
この先行投資が継続的に、そして安定的に
成長し続けていくためには必要
だと考えています。


一方で課題もまだまだたくさんあります。
スマートフォンについては、アドテクノロジー事業においては、
比較的スムーズに対応してはいるものの、
ネイティブアプリへの対応はちょっと遅れており、
ここは成長を取り逃がしていますし、メディア事業では
スマホメディアへの対応が遅れているのが現状です。
ここは市場成長といった大きなチャンスでもあるので、
こういった新しい変化への対応をクイックに行って
いくことが必要だと思っています。

また、メディアにおける広告収益がRTBなどの
プログラマティックセリングが主流になっていく中で、
手売りによる純広告が売れにくくなり、より効果指標も
CPAベースになりつつあります。
アドテクノロジー事業は、こういったトレンドがイコール、
チャンスになる訳ですが、一方でメディア事業では、
メディア力をうまく広告価値に変えていく広告商品づくりや
チャネルの見直し、プライシングなどマーケティングに
おける4Pを見直すタイミングにも入りつつあります。

ただこういった課題はチャンスの裏返し
でもあるので、課題を次の成長機会だと捉えて、
より組織を強くさせつつ、高い成長を志向していきたいと思います。

最後に、2015年9月期についての総括ですが、
毎年の継続的な成長を前提として、2015年9月期は、
若干の景況感の不透明感はありつつも、主力事業である
アドテクノロジー事業やメディア事業での事業開発を行いつつ、
もちろんその他の領域での事業開発も進めつつ、
一方で将来への先行投資として人材採用を積極的に行い、
売上で176億円(前期150億円)、
営業利益で22億円(前期18.8億円)、
当期純利益13億円(前期11.1億円)

での増収増益を目指していきます。


もちろんこの数値に満足するものではありません。
当社にとって、創業時の想いである
「360°スゴイ」
比べたら、まだまだくらい。
360°まではまだまだ道のりは長いです(^_^;)

今期もクルーの仲間達と一緒に走り抜けていきたいと思います!