昨年の7/2にマザーズ上場して、今日で丸一年。

特に何かイベントを企画するわけでもなく、

今日も普段通りに業務が回っています。





上場して、いろんな人に会うたびに聞かれたのが

「上場して一番変わったことってなんですか?」

という質問なのですが、この質問への回答には

いまだに悩みます。





社内の雰囲気は上場前と比較して特に何も変わっていません。

実際、1周年に当たる今日でさえ、特に何か社内イベントが

あるわけでもなく、良くも悪くも淡々と過ぎようとしています(笑)。

採用においても、よく上場して採用がしやすく

なったという声も耳にしますが、当社の場合、

あまりその実感はありません。





敢えていうとより会社として信用が付いたことにより、

金融機関からの借り入れはしやすくなったというのは

あると思います。

実際、4月には各金融機関とコミットメントラインの設定や

当座貸越契約を締結することが出来ました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1229739

これは結果として、Kauliのグループ化に伴う資金需要にも

活用出来ました。





一方で変わったこと、というよりは、上場を機に

変えてきたことは大きく2つあります。

①取締役会の活性化

②PLベースの経営から、BSを活用する経営への意識改革





一つ目の取締役会の活性化についてですが、

上場前までは、PEファンドであるポラリスキャピタルが

大株主として存在していたこともあり、事前に根回しを

行ったうえで取締役会に臨むことが多く、取締役会では

しゅくしゅくと決議がされていくことが多かったのですが、

上場に伴い、取締役会自体をより活性化させていこうと、

社外取締役としてクリエイティブエージェンシーdofの斉藤さんに

入ってもらったり、根回しをゼロにして、取締役会で

決議事項に至る前に、喧々諤々の議論を行うように

してきました。

ここについてはまだまだ変革途中ではありますが、

手応えは感じつつあります。





そして、もうひとつ。

これは僕自身の意識の問題ではあるのですが、

今までどちらかというとPLをベースに経営を行い、

売上/利益をどう伸ばしていくのか、ということを

中心に事業成長を考えていたように思います。

それをB/Sベースでの経営、自社が持つ資産を

どう活用していくのか、またそこにどうやって

レバレッジをかけていくのか、といったように、

B/Sを活用した経営を意識するようにしてきました。

結果として、こういった意識の変革が

Kauliのグループ化であったり、

マーケティングアプリケーションズ社とRPAの統合や、

ログリー社やドゥハウス社への出資といった動きに

繋がっていきました。





今こうやって振り返ってみて改めて思うのは、

上場していることによる得られる具体的なメリットより

上場を機に、自分達自身が意志を持って変わっていく、

というきっかけになったことが

上場による一番のメリットなんじゃないかと思います。






来週からはKauliのクルー達も同じオフィスに合流し、

更に規模も大きくなり、やれる幅も広がってきました。

当社の経営理念でもある「360°スゴイ」のもと、

人を軸にした事業開発会社として、

引き続き様々なことに挑戦し続けていきたいと思います!