今更ではありますが、ドラッカーの
ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる/P・F・ドラッカー
を読んだ。





1998年から2000年くらいにかけて書いた文章を

まとめなおしたものなんですが、当時彼が未来のこととして

語っている内容は当時よりもよりリアルに現実問題として

僕らの目の前に積まれている。






彼の語る「若年労働者人口の減少」「労働人口の多様化」

「製造業の地位の変化」など、まさに今の日本が直面し

ている政治課題そのもの。





ドラッカーの名言集はいくつかありますが、この本の

中からいくつか紹介します。



・急激な変化と乱気流の時代にあっては、たんなる対応の
うまさだけでは成功は望みえない。

・大きな流れを知り、基本に従わなければならない。
個々の変化に振り回されてはならない。大きな流れ
そのものを機会としなければならない。

・急激な変化と乱気流の時代にあっては、大きな流れに
のった戦略をもってしても成功が保証されるわけではない。
しかし、それなくして成功はありえない。

・過剰雇用の成熟産業に金を注ぎ込む政策は害をなすだけである。
それらの金は、一時解雇された高年者を助け、若年者を
再教育し再雇用するために使われなければならない。

・組織が生き残りかつ成功するためには、自らがチェンジ・エージェント、
すなわち変革機関とならなければならない。変化をマネジメントする
最善の方法は、自ら変化を作り出すことである。

・沈没の危機にあっては、会議ではなく命令が必要である。
理由は簡単である。「もたもたするな。こうしろ」と誰かが言わなければ
ならない。意思決定を行うべきものがいなければ、意思決定は
行われない。