知り合いの社長から電話があった。そこの会社とは取引しているわけじゃないので、一体なんの用かと思っていたら、彼が以前勤めていた会社(そこでも社長をしていた)の悪口を延々と30分以上聞かされた。

判れた後に女の悪口を言う男ほどみっともない人はいない。彼が言ったことが真実かどうかなんて僕にはどうでもいい。重要なのは彼がそういうことを言う人だったということ。それだけが僕にとっての真実。

アメリカでは大統領選ともなると、対立候補のネガティブキャンペーン(他の候補者のイメージを落とすことによって自分を相対的によく見せるキャンペーン)をテレビのCMで行う。今回の大統領選でもブッシュ・ケリー双方がやっていた。

確かにああいうのはビジネス上でも効果的かもしれない。でも他社を貶めてまで自分の売上を増やすという感覚(倫理観?)には僕は違和感を覚える。確かにビジネス上でこれをやると一時的に売上は増えるかもしれない。でもそれは本質じゃない。本質は、サービスの絶対的な水準を上げてユーザーの満足度を上げることにある。

仮に他社がうちのネガティブキャンペーンをやったとしても、それに対抗するように同じことをしてはいけない。そういう会社と同レベルになってしまう。今後もそういうココロを大事にしていきたいと僕は思う。

同じような話で、『筋を通す』『仁義を切る』というものがある。なんだかヤクザ映画っぽい言葉ではあるが、これ結構ビジネスの世界では使われる言葉である。特に立場が上になればなるほど重要になってくる。僕も今までに何回か痛い目にあってきた今だから言えるけれど、ほんとこれって重要なんだよね。

結局のところ、両者に通じるのは『信用』なんだよね。
そんなことを思いながらぐぐってみたら、近江商人にまつわる言葉について書かれた面白いページを発見。なんだか花登筐に影響されてるみたいだけれど是非読んでみて欲しい。

http://www.shigaplaza.or.jp/sanpou/mini_info/ohmi_businessman.html#2