文系理系ってそんなに簡単じゃないのさ
こどもが文系理系言い出していますそこで思い出されるのがわたしの高校時代。大学受験に向けて文系理系が分かれるじゃないですか?わたしは医学部志望だったので、理系を選んだのです。でも自分が理系の頭ではないことは、当時からなんとなくわかっていました。2次試験の教科を、自分の得意な順で並べると国語・英語>化学>物理>数学。このカードでは医学部以外の理系学部には絶対通用しない。それだけはわかっていましたとも。そしてそれが理系クラスにいる自分のコンプレックスでもありました。ところが、自分が文系なのかというと、そうでもないのです。自分は英語が得意だと思っていたら、文系コースの子たちはもっとハイレベルな英語、英文学としか言い様がない文章を読んでいて、「あー、わたしはこっちでもないな・・・」どちらの群れにも入れない白いカラス、文系理系のノンバイナリ-、それが高校生時代のわたしでありました。時はながれ、こどもに勉強を教えていたある日教科は算数。夫は「俺は数学得意だからさ、国語は嫌いだけどね」と理系感を醸し出してくるヤカラなので、任せていました。するとこどもが「お父さん、ぜんぜんわからんって言って、知恵袋みてんねんで!」と怒っているのです。何事かと思い問題をみてみると、別に解ける。うん。塾のテキストみれば、文理ノンバイナリーのわたしにも解ける。となると、自称「理系」の君は何?夫の得意教科は数学>物理・化学>英語>>>>国語確かに理系風だよ。しかししかし。よくよく話を聞いてみると、どうも、中学生の頃までは国語は全く嫌いではなく、むしろ自分は文系の学部に進学すると思っていたそうなのです。ところが高校時代の現代文の先生が嫌すぎて、一気に国語という教科そのものが嫌いになり、残った科目で勝負した、というのが本当のところだったようです。「あの先生のせいで、ちくしょー、もっとちゃんと勉強すれば良かったよ!」なんと恐ろしい、自称「理系」の呪いよ・・・真の理系や真の文系は多分少ない数学や、物理、国語、英語は学問であって、その学問を生業とすることが可能なレベルの人こそが真の理系や文系なのだと思います。それ以外の大多数の人々は(わたしや夫含め)、文系とも理系とも形容しがたい、別の得意分野で生きてゆくことが多いのでしょうから、多感な10代の時期に文系・理系に自分を分類してしまわない方がいいのではないかと思います。医学部でも似たようなことがあるそれは、内科系・外科系の選択です。内科系:考えるのが好きな人外科系:切るのが得意な人てな感じでざくっと医学生のころに志望をなんとなく決めるしかないのですが、真の内科医、真の外科医はやはり少なくて、意外と多くの医師は内科・外科ノンバイナリーなのじゃないかと思います。そりゃいますよ、king of 内科、みたいな先生。診断はこの人に相談せよ、みたいな。あるいは異常にきれいで早い外科の先生。でも少数ですよね。これはまたでっかいテーマになりかかってしまったので、また別に書きたいのですが、やたら手技が上手い内科医や、やたら全身管理が得意な外科医はまさにいい形のノンバイナリーですね。制度上、文系・理系にしろ、内科系・外科系にしろ、なんとなく分かれないといけない時期はあるのですが、自覚としては分類不能のままでもいいと思っています。自分を型にはめない方が可能性を見つけやすいのでは、と思うからです。ちなみにわたしは、内科系なら神経系しか無理、外科系なら形成外科しか無理、と思っていましたよ。ですから、内科系の研修医になるか、外科系の研修医になるか本当に迷いました。自分のこどもには「自分の得意・不得意を決めつけるのはまだ早すぎる」「今していることが何の役に立つかも、今現在はわからないのが当たり前」「どこでどう役に立つかわからないから、何でもフラットな気持ちで頑張れ」と言いましたがね・・・文系・理系ノンバイナリーでいいじゃない!得意科目無くったっていいじゃない!世の中そんなにきれいに分かれてないから!大丈夫だよ!