眼科医の妻であり
クリニック看護師のうさまるです![]()
子どもより、自分のほうが未熟だと思った瞬間
その日、私は余裕がなかった。
仕事のこと、家のこと、やることが頭の中でぐるぐるしていて、
正直、子どもの話をちゃんと聞く余裕なんてなかった。
「ねえママ、見て!」
「あとでね」
「ねえってば!」
「ちょっと待ってって言ってるでしょ!」
気づいたら、語気が強くなってた。
たいしたことじゃない。
いつもの、よくあるやり取り。
でも、そのあと息子は少し黙って、
しばらくしてから、ぽつんと近づいてきた。
「ママ、さっきはしつこくしてごめんね」
一瞬、言葉が出なかった。
悪いの、どう考えても私だよね?
イライラしてたのも、余裕がなかったのも、
全部“私の都合”
それをぶつけただけなのに、
この子はちゃんと空気を読んで、自分の非を探して、謝ってきた。
なんかもう、情けなくて。
「ごめんね」は、本当は私が言うべきだったのに。
大人のほうが正しいとか、
親のほうがちゃんとしてるとか、
そう思ってたけど、全然そんなことなかった。
むしろ私は、感情に振り回されて、
余裕がなくなるとすぐに強い言い方になって、
あとから自己嫌悪してるだけ。
子どものほうがずっと素直で、まっすぐで、ちゃんと相手のことを見てる。
あのとき、
「ごめんね、ママも言い方きつかったね」
そう言ったら、息子はすぐ笑って、
「いいよ!」って普通に遊び始めた。
子育てって、“教える側”だと思ってたけど、実際は教えられてばっかり。
ちゃんとしなきゃ、いい親でいなきゃって思うほど、
うまくいかない日も多いけど、
こういう瞬間があるから、
また少しだけ、ちゃんと向き合おうって思える。
子どもより未熟な自分に気づいた日、
ちょっとだけ、親になれた気がしました。