usakoです
今日、家を出るとき、ふと見ると父が掃除をしていました。そんなことする人でなかったのでとても驚きました。
私は黙って家を出てきました。
自分の楽しみの予定のために。
父はとても厳しい人でした。そして自分勝手な人でした(そう見えていました)
自営業(医院を開業)していた父は、夜昼かまわず仕事をしていました。子育ては母まかせ。家事を手伝うことはなく、食事も自分の好きな時間に、好きなものだけ食べていました。母が夕食のために準備していたものを勝手に食べてしまうこともよくありました。
仕事では、ワンマンな所があり、よく看護婦さんが辞めて困っていました。薬を買う業者さんに厳しい言葉を浴びせて、母があとからフォローすることもよくありました。
そんな父ですが、70歳を過ぎ、自分の息子に医院を譲って、自身は第2の人生として外で働きはじめました。
それからというもの、父は別人のようになりました。犬の世話をしたり、食器を片付けたり。そして今朝は掃除をしていました。
若い頃の父の口ぐせは「出る杭は打たれる。出すぎた杭は打たれない」というもの。自分が看護婦さんや業者の人に厳しい言葉を浴びせて、陰口を叩かれたりしたとき、父が言い訳をすることはありませんでした。父は、自分から選んで嫌われ者になっていたんだと思います。医院を守るために、患者さんを守るために、そして家族を守るために。
本当に凄い人だと思います。「責任」という重荷がなくなったら、こんなにも家族想いのあたたかい人だったのだなぁと思います。
そんな父に、母と口論になったとき、言われたことがあります。
「おまえは自分をなんだと思っているんだ。お母さんがいつまでも元気でいると思って言いたい放題にしてるけど、たとえば明日お母さんが死んだら、おまえは一人で生きていけるのか?
俺はたくさんの人が亡くなる所を見てきた。お母さんありがとうって、涙ながらに手を握る姿を見てきた。おまえにはそれができるのか。
お母さんだって完璧じゃないから、おまえが腹が立つ気持ちもわかるけど。もっとお母さんに優しくしてあげなさい。」
どんな言葉も、これに勝るものはないなあと思います。
お父さんありがとう
そして、お母さんいつもごめんなさい。
ありがとう


