養護教諭の採用試験に再チャレンジしたとき ① | うさこのひとりごと

うさこのひとりごと

保健室の先生やってます

わたしは養護教諭をやめたとき、

 

二度ともうこの仕事には戻らないと、すべての資料は後輩にあげた。

 

だから、「もう一回やったら?」と言われるまで

 

本当に一度も、養護教諭に戻ろうなんて思ったことはなかった。

 

でも・・・

 

 

 

 

 

さんざん悩んだ挙句、

 

7月末の採用試験を受けると決めたのが1月初め。

 

勉強するために、受験対策の本を買ったのが1月下旬。

 

本気で勉強を始めたのは4月だった。

 

一度は本採用で働いていたということで、いくつか試験科目を免除されてはいたものの

 

基本のキの、環境衛生基準とかさえ全く覚えておらず・・・

 

 

そしてなによりも、

 

私が辞めている間に起きたあまりにも大きな事件や子供たちの変化に対応するために、

 

保健室の機能に心のケアが明記されるなど

 

学校現場は大きく変わっていた。

 

 

https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/html/hpad199801/hpad199801_2_031.html

 

養護教諭は、児童生徒の身体的不調の背景に目を向けることを通じて、児童生徒の発する様々なサインに気付くことができる立場にある。薬物乱用、性の逸脱行動、いじめ、不登校などの心の健康に関する現代的課題の深刻化を考えると、

養護教諭の健康相談活動(ヘルスカウンセリング)はますます重要となってきている。

 

 

平成7年10月~8年9月末日までの1年間に、「心の問題」のために養護教諭が児童生徒に対して継続的な支援を行った事例のある学校の割合は、小学校、中学校及び高等学校において7割

 

そして「保健室登校」という言葉がふつうになっていて、

採用試験でも絶対に心のケアとかが、聞かれるなって思って

 

採用試験対策本、

 

学校保健関係の本のほかに

 

文科省の通知文なども、HPで読み込んだ

 

 

 

 

 

 

今思えば、このときの勉強方法が、

 

去年の公認心理師試験対策に通じるものがあった気がする(苦笑)

 

 

 

 

当時3時まではパートに出ていたので

 

実際に勉強ができるのは、夕食準備や子供の世話の合間と夜寝る前のわずかな時間。

 

 

試験直前の1か月はパートは休んで猛烈に勉強した。

 

 

 

 

 

 

当時はまだ30代・・・

 

記憶力もまあまああったかな?

 

 

 

 

 

 

結局採用試験を受けようと思ってから約半年後。

 

わたしは大学卒業の若い子たちに交じって教員採用試験を受けた。

 

 

 

 

筆記と面接と実技とかがあって2日間試験を受けたんだけど

 

2日目の最後の試験の時間、

 

 

ふと外を見るとすごくいい天気で青空で・・・

 

 

 

 

 

 

 

なんか・・・

 

試験に受かるかどうか・・・よりも

 

試験を受けられている自分が幸せだなあ・・・って本気で思えて・・・

 

 

養護教諭をやめたあの日

 

たぶん本当はやめたくなかった。

 

 

でも

 

あのとき続けていたら間違いなくわたしは壊れていた。

 

 

 

 

 

 

たぶん、まじめすぎた(苦笑)

 

そして理想が高すぎた・・・

 

 

 

 

 

 

 

もっと肩の力を抜いてやれればよかった。

 

 

 

やれることを

 

やれる範囲でやればよかった・・・

 

 

 

 

もしこれで合格したら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あのときとは違う養護教諭になれると思った。

 

 

親になって

 

親だからこそ思う理不尽さや

 

親だからこそ思う過剰な要求も

 

 

親になったからこそ

 

ちょっと受け止められる気がした。

 

 

 

 

そして試験はおわり

 

 

あとは1次試験の結果を待つだけだった・・・

 

つづく