映画のタイトルになぞらえて
記事のタイトルをつけましたが、
天使なのか
悪魔だったのか?
私が、この、うさこんちをやってきた
10年間を、振り返ります。
全くの別分野から、
顧客も居ず、経験もないまま、
ポツンとひとり、独立起業という名の
フリーランスになった10年前。
今思えば思い切った事をしたものです、
若かったというか…
今より考えが浅はかだったからかもしれない。
その時から、現在
会社員を辞めて=うさこんちを始めて、
丸10年経ちました。
「うさぎのことで自営業として生きていこう」と決めてから
10年経ったということです。
元々、漫画やイラストで生きていこうと、
子供の頃は思っていましたから、
自営に抵抗はありませんでした。
ただ、妊娠し出産し、
離婚したこともあって、専業主婦以外はずっと、生活のために会社務めをしていました。
雇われ人生が長かったのです。
娘が就職したタイミングで、私は思い切りました。
雇われ人生が長かった私にとって、独立起業というのは、
かなり思い切った決断でした。
本気だったので、半年後に法人登記します。
現在に至る、苦労が多かった、起業からの10年を振り返ります。
実は今、転機だと感じているので、書いておきたいのです。
当然、起業すると、1円でも、自分で稼がないと手に入りません。
会社員の頃は(別の苦労はあったけど)、時間に会社に行って、決められたことをやり、時間に退社すればお給料をもらえていました。
お休みの日もあり、福利厚生もあり、社会保険や失業保険もありました。
いや、会社員、実際は大変だったのですけど、
「今より」恵まれていたなあ、と思います。
「今」は、自分が会社の社長でかつ1人なので、
総務も経理も何もかも自分がやらねばなりません。
誰も教えてくれませんから、
自分で悩んで解決して行かなければなりません。
さらには、
営業も事務も広告宣伝も自分です。
時間が足りません、
体力が持ちません、
精神的にも、壊れます。
相談役の会長的な人もいません、
誰に相談していいかもわかりません。
いろんな請求がきます、
税金もたっぷりとられます、
期限までに払わないとなりません、
お金を稼ぐのは自分です。
動かないとお金になりません。
時間が足りないので、
効率よく動かないとなりません。
ほんとうに、こんな毎日、正直地獄でした。
起業して最初の3~4年目に、
時間の不規則さから、体調を崩しました。
だけど、ありがたいことに依頼が続いていたので、
この仕事を辞めるという選択はできませんでした。
家に帰ると吐いて、少し寝て、また依頼をこなす日々でした。
人を雇う余裕もありませんでした。
払うお金も、教える時間も、なかった。
その後5~7年目は、
体調、金銭面、精神面、全てに
悩みながら、揺らいでいた時期でした。
自分にとって、何が正しいのか。
さして利益にもならない事をやっていて、
意味があるのか。
いろいろ悩んだ時期でした。
とにかくお金は無いのに忙しい。
そんな時、
起業から8年目、
ここまで来たら、辞めるという選択肢はない。
ならば、続けるために、
自分を改善しようとこころみはじめました。
自分にとって、大切なものは何か、
よく考えたのです。
仕事を成功させるのに大切なものは
「お金」「時間」「信頼」
だと思います。
そしてそれを生み出すために、
「体力」「精神力」「知識(経験、知恵)」が
大切と、会得しました。
食べるものに気を使い、
運動や睡眠にも気を使いはじめました。
今まで、無頓着過ぎた。
そら、精神、壊れるわ。
それを私に教えたかのように、
しめじは逝ってしまいました。
8年目、
第1の転機が訪れます✨
本の出版(共同監修)のお話を頂きました。
約半年かけて、それは実現されました。
起業から9年目、
さらに転機が訪れます✨✨
日本の、いや、世界の、誰もがご存知の、
有名なかたのおうちのうさちゃんを、
お預かりすることになり、
オーナーさまが、
SNSで、うさこんちの事を広めてくださったのです✨✨
「ゆき❄ちゃん」です。
ほんとうに、ありがたい出来事でした。
驚いたのは
うさちゃんから伝わる「強さのある愛情」。
私は、今までも、たくさんのうさちゃんから、
そのご家庭の愛情を、感じ取っています。
それはそれぞれ、違うものです。
かたちと言うより、表現するなら「色」。
大きさも優劣もありません。
ゆき❄ちゃんから伝わる、オレンジがかった赤色の壮大なオーラは、
私に、大きな勇気を与えてくれました✨✨
9年目、
おかげで、たくさんの方にうさこんちを知ってもらうことができ、
ありがたいことに、依頼は増え続けました。
受けられる数に限りがあるので、
受付の仕方を変える必要がありました。
体調も、精神面でも、少し余裕ができてきました。
しかし、
9年目の後半、
悲しい事が起きました。
お預かり中のうさちゃんが、
腸閉塞で、亡くなってしまったのです。
このことは、今後の私の気持ちに
大きな影を落とします。
その事に続き、
高齢で、難しい状態のうさちゃんを、
長期でお預かりすることになりました。
この子も、お預かり中に、残念ながら他界してしまいます。
私はもちろん、最善を尽くし、
責任をもって、どちらのケースにも対応しています。
オーナー様も納得してくださっており、
業務的な観点からは、きちんと済んでいるのですが、
やはり、私のメンタルが、
この時、崩壊してしまったようでした。
うさこんちは、
「長期」「介護」をテーマとしており、
旅行などで預けるペットホテルは、他にもたくさんあるので、
うちは、他とは違った、
「アレルギーで、飼い続けられないけど、手離したくない」
「長期出張で、帰ってきたらまた一緒に暮らしたい」
「長い介護に疲れてしまった、息抜きしたい」
…
などの時、安心して預けられる場所として、
存在していたい、と思っている場所です。
でも、別にお預かりの時、理由で分けることなどしておらず、
うさちゃんが好きで、困った時は頼ってください、
という気持ちで、やっています。
そして今年、10年目。コロナショックです。
なかなか、私が目指していたような、
「長期」「介護」で、うちを頼ってくれるお客様というのは、
多くなかったことが、わかったのです。
今回、コロナで、予約していてくださったお客様が外出を取りやめ、
よって、うさこんちの予約も無くなってしまい、
初めて、うさちゃんゼロの日というのがあり、ショックでした!!
(今まで、ずーーーーっと、お泊まりうさちゃんにまみれていたので、かなりショックでした。コロナの影響の多大さを痛感しました)
「旅行」「短期」の需要がほとんどだったんだと、
痛感してしまったのです。
もちろん、そういう理由の依頼がいけないと言っているのではありません、
私が起業する時に狙ったテーマの需要は、あまり無かったという事がわかったということです。
いや、需要が無かったのではないかも知れません。
宣伝が足りず、本来、欲しているお客様の元へ、
うちの存在が、知られていないだけかもしれません。
事業経験のない女がひとり、地球の片隅でやっているだけでは、なかなか拡散していかないものです。
事業の限界を感じました。
コロナ融資を受けることも、躊躇しました。
もちろん、コロナが去れば、きっと今まで通りの依頼は、戻ってくるでしょう、
事業は、淡々と、続けられると思います。
融資も返していけるでしょう。
しかし、しかし、
私の気持ちが、もうズレてしまったのです。
やっぱり、世間から見ると、ただのペットホテルでしかないんだ…、
そして今…
さらに、追い討ちをかけるように。
うさぎに、悲しい事件が、SNSで何件か
見受けられました。
虐待動画、多頭崩壊…、
私は、小さい頃から、いろいろな生き物と生きてきたことや、
家庭環境、さまざまな要因から、
自然破壊や動物愛護に対して良くしていきたいと、ずっと信念として持ってきました。
なので、それらの思想が結合して、うさこんちが生まれました。
小さな生きものに、愛情もって接している様子を世の中に伝えること、
また、
こんなにも愛情かけてうさぎを愛している人(お客様)がいることを拡散すること、
=小さな生きもの、うさぎは愛されるべき存在である、ということを伝えたい
=愛は地球を救う(どっかで聞いたな…)
世界を変えていきたいと、大それた事を思っていました。いや、今も思っています。
しかし、
悲惨な事件は、無くならない。
私ごときが何をしても、世の中は変わらない。
もう、かわいそうな姿は見たくない。
この仕事をしている限り、それは裏腹についてくる。
そう、気づいてしまいました。
仕事として割り切れ。
いや、メンタルがもたない。
いま、葛藤しています。
現在、この閉塞感の中にいます。
自分の中から、ネガティブなことしか出てこなくなり、
まさに、今、天使がくれた悪魔の時間の中にいるのでは、と思っています。
これから…
しかし、私は、自分に意外な特技?があることに気づいてしまいました。
それは「企画」。
思いを形にして、人が振り向いてくれるようにもっていくことが、けっこう楽しい、と気づいてしまったのです。
もちろんそれは、
成功させるには、とてもとても、難しいことです。
でも、考えて、材料を集め、方法を考えて、
無から有にする、
これって、作品作りと同じじゃない?
(私はガラス作家をやってた時期があります)
いま、ちょっと、考えていることがあります。
それは、ここで今お伝えした
自分の信念に沿っていて、
利益を出し生活していける予想が立ち、
人々に受け入れられ、長く愛されること、
です。
お金も時間も手間もかかるので
不安な面もありますが、
うさこんちを続けながら
自分も生きて、
周りも幸せになれる。
たぶんそんな企画だと思っています。
うさこんちを続けるため、
自分が生きていくため、現在
力を入れている大きなこと
1.しめじ倶楽部
(動物愛護の観点からうさぎの正しい生態をみんなで考える場所)
2.これから始める新しい企画
3.昨年秋より準備している依頼コンテンツ
これを書くのに、4時間もかかってしまいました。
夜中の3時半から、いま7時半。
私の立場から、
今の状況と思いが伝えられたら何よりです。
うさこんち満室日含む
ご利用不可(ゴメンナサイ…)
6/18、6/19
7/18~8/14
10/8
11/26
うさこんちホームページ
https://usako.co.jp (娘はものづくりをしています)
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