「おい、昼飯でも食いに行こうぜ」


 汗を拭きながらポプランはコーネフに声をかける。
 午前中、スパルタニアンのシミュレーションシステムを使って、若手に指導を行っていたポプランとコーネフだったが、今日の仕事はコレ
で終わりだった。 
 午後は完全に非番である。


「なぁ、何食う?」
 「・・・今日は簡単に食べられる軽食がいいんだけど」
 コーネフがそう答えると、「じゃぁ、ファーストフードにすっか??」とポプラン。
 「それでいい」
 コーネフの答えを受けて、2人はイゼルローン要塞内の繁華街にある「セカンド・キッチン」に向かって歩き出した。


 「・・・あ、ちょっと・・・」
 突然コーネフが立ち止まる。
 ポケットから何やら取り出すと、胸に挿していたペンを取り出して何やら書き込み始める。
 「なんだぁ?」と横合いから覗き込むポプラン。
 「・・・何って、これだ」
 そう言って、クロスワード本を見せる、コーネフ。
 「げぇ・・・いっつも思うけど、すげ~暇なヤツ・・・」
 コーネフが毎月買っている、『上級者の為のポケット・クロスワード』は文庫本サイズだが、書店のブックカバーが掛けられている為、一見するとごく普通の本にしか見えないのだ。


 「・・・で、急に答えがひらめいたって訳か?」
 「・・・ご名答。どうしても解けないのがあってね、ずっと答えを考えていたんだ」
 それを聞くとポプランは目を丸くした。
 コーネフに解けない問題があるのが意外だったから。
 「へぇ・・・お前さんがパズルに悪戦苦闘するとはな。・・・で、問題は何だったんだ?」とポプランが聞くと、コーネフは「タテの15だ」と答えた。
 「えっと・・・鍵が『シカクいアタマをマルくする』で、その答えが『シンガクジュク』か。あ~!あの派手なババアの・・・メリー・ジェーン進学院か!」
 「そうだ。イゼンルローンにはないが、ハイネセンのいたる所に貼ってあるポスターは有名だな。それも、塾が有名なんじゃなくて、経営者の塾長の派手な容貌が。服装も教育者には見えないぐらい派手だし。・・・で、それのキャッチ・コピーなんだ」
 銀ラメの入った派手な帽子に、フリルをこれでもか!!とふんだんに使ったドレスのようなスーツ。
 それも、年齢にそぐわないオレンジ色のスーツだったり、蛍光ピンクのスーツだったり・・・要はキワモノの部類に入る。
 そして元の肌が分からないような厚化粧・・・。
 年齢不詳の経営者の女性が、物凄い格好のどアップで微笑んでいるポスターは本当に不気味であった・・・。
 数年前のキャッチ・コピーには「私が塾長です」と書いてあって、塾長をメインで使う塾があるかよ・・・と、その異様なポスターにポプランも驚いたのを思い出した。
 
 「シカクいアタマをマルく・・・って言うけど、世間には、菱形も、台形も、三角だっていっぱいいるぜ?五角形だっているだろうし」
 「・・・はぁ?」
 ポプランが何が言いたいのか分からず、眉を顰<ひそ>めるコーネフ。
 「だから、人間ってのは四角だけじゃないって事だ」
 「・・・またまた屁理屈・・・」
 「そうかぁ?俺は、阻害されている三角頭のヤツに同情するね」
 ポプランの意見は完全に屁理屈だが、世の中には、色々な人間がいる事も確かだった。
 コーネフは苦笑するしかなかった。


 「・・・けどさぁ、そんなに面白いのか?」
 「何が?」
 「・・・それ」と、パズル本を指さすポプラン。
 「疲れて硬くなった頭を柔軟にしてくれる」と、涼しい顔のコーネフ。
 「そんなのやらなくても、俺はいつも柔軟だぜ?」
 ポプランは、自分の頭を叩いてみせた。
 「ふーん・・・お前さんの頭は『柔軟』なんじゃなくて、ただの『軟派』と『煩悩』の塊にか見えないけど?」
 「あのなぁ・・・そんなのばっかりしてるから不健康なんだ。おい、今日のこの後の予定を言ってみろよ」
 「は・・・予定?昼飯を食ったら・・・疲れているから官舎で寝る」
 「・・・おい、1人でか?」
 「当たり前だ」
 「何という不健康さだ~!!俺はお前が女性といる所を見た事が無いぞ。・・・不自由しているなら、とびきりいい娘<こ>を紹介してやろうか?」
 「・・・いや、特に不自由はしていない。それに誰かいたら・・・余計に疲れて眠れない」
 「嘘つけ!」
 「嘘じゃない。心に清らかさが欠けている者は、とかく、物事の本質が見えなくなるものさ」
 「はぁ??・・・1人で言ってろ!俺は先に行くぞ!」

 ポプランは両手をポケットに突っ込んで、スタスタと歩き出す。


 「シカクいアタマをマルくする・・・か。トゲトゲだらけの三角頭じゃ、とても丸くはならないだろうな・・・あいつも、そして俺も・・・」
 ポプランの背中を見ながらコーネフはクスリと笑うと、本をポケットに入れた。


 「おい!何してんだよ!!今日は食事あとも付き合えよな!」
 「・・・ったく。強引なヤツ」


 コーネフはその声に苦笑すると、慌ててポプランの後を追いかけた。



 
 THE END



 エースです、同盟のエースの登場。
 100のお題からの作品です。
 えっと・・・『デルタ』とは『三角』の事です。
 ポプランも良いけど、コーネフもイイ~!
 特にクロスワード絡みなのがイイ!<銀らしくは無いけど(笑)
 可哀相に、この作品の中では、昼食後に、コーネフは昼寝が出来そうもありません。
 ポプランに付き合って何をやらされるんでしょうかね??


 実は、私、解くのはそれほどでもないのだけど、クロスワードパズルを作るのが好きでして。
 数年前、とある舞台誘致の実行委員会をしていた時、当日お客様に渡すパンフにクロスワード載せた事があったし、結構、作るの難しくて、でも、楽しいんですよ!! 
 ・・・実際にいたら、コーネフさんに是非ともやってほしいなぁ・・・なんて。


 塾とポスター・・・色々とモデルがいますが、塾はともかく、ポスターのモデルが誰か分かった人は・・・凄いです。
 まぁ、「私が塾長です」で分かるかもしれないけど・・・爆!
 あ・・・メリー・ジェーンって名前は「キャンディ・キャンディ」に出て来る看護学校の校長先生です^^@


 最近知ったのだけど、「キャンディ・キャンディ」の国内版のDVDは、原作者と漫画家の間のトラブルで出ていなかったのですが・・・。
 どうやら、韓国や台湾で出たヤツがあるらしいです。
 リージョンコードはALLなので買おうかな・・・と考えてます。
 だってさ、テリィが富山さんだしね。 
 大好きだった戸谷公次さんのジョルジュの声も聞きたい。

 ・・・ううう、この2人が、この世の人ではないとは・・・あぁ、悲しいです。


 そして、鈴置さんも、この世にいない。

 再来月は・・・鈴置さんの命日なんだよなぁ。

 お元気だった頃、沢山のお芝居を観させて頂いたけど、あちらでも演出とかされているのかな?

 私は霊感が全くないのですが、鈴置さんの追悼公演の時、霊感のある方々が、鈴置さんの姿を見たとか・・・そんな目撃情報がかなりあったらしいです。

 その時は、霊感がない事が悔しかったです。


 そうそう・・・「機動警察パトレイバー」では、古川さんと鈴置さんって、敵(・・・と言っていいんだか分かりませんが)同士だったなぁ・・・なんて、ふと思ってみたり^^@






住みたい街は? ブログネタ:住みたい街は? 参加中



 架空の街はダメ・・・って書いてなかったからさ。

 どこでもいいなら・・・。
 
 ハイネセン に住んでみたいんですけど、何か??

 「銀河英雄伝説」に登場する、自由惑星同盟の首都星。
 厳密には、バーラト星系の惑星ですが。

 因みに、銀河英雄伝説に登場する街で住んでみたいのは、やっぱり、オーディンとフェザーン、そして、街と言えるかどうか分かりませんが、イゼルローン要塞。

 イゼルローン要塞の本屋さんとかで働いてみたい。

 ただ、新刊本もハイネセンから運んでくる関係から、1~2ヶ月ほど遅くなると思うのだけど、きっとヤン提督が買いに来てくれそう。
 なので、歴史関係の本が充実してそうです。


 うーん、リアで住んでみたいのは、ヤッパリ東京都内ですかね。

 ライブとかに行ったりするじゃない?
 新幹線とかで帰って来ても、都内なら終電に間に合うんだけど、埼玉だとね・・・ない時があるんですね。

 時間を気にしながらってのはイヤなので、都内がいい。

 昔住んでいた杉並辺りはホントにいい。
 善福寺川とか・・・景色もいいし。

 多分・・・子供の頃の思い出が、杉並を良く見せているのかもしれないけど、意外と近くに芸能人とか住んでてさ。

 私は大物歌手とは知らずに挨拶してた・・・なんて事もありました。
 親に「あの人を知っているのか?」って聞かれて、「知らないけど、挨拶してる」とか間抜けな答えをしていた小学生の私。
 後で聞いたらば、尾藤イサオさんだたっという・・・マヌケだよね、ワタシ・・・ww

 グーグルアースで昔住んでいた所を見たら、今は駐車場になってました・・・ww




 




昔かっこいいと思ってやっていたこと ブログネタ:昔かっこいいと思ってやっていたこと 参加中



 ただ今、鋭意ダイエット中のうさけです。
 メタボ対策の為に、(・・・ってか、とっくにメタボ)ダイエットを始めました。

 始まる前の体重は恐ろしくて書けませんが、今現在、ちょうど1年前よりも20kgのウエイトダウンに成功しました。
 
 ドンだけ太ってたんだよ、自分・・・って感じです。
 そして、昔のスリムさに戻る為には、更に痩せなくてはいけません・・・まさに、どんだけ~・・・です。

 最近、押入れの天袋に入っている、いや、入れたまま、見向きもされなくなった衣装ケースを開けてみました。

 今の私にはサイズが小さすぎて着られない服の数々が、そこには鎮座してます。

 でもって、スカートなんかを引っ張り出して穿いてみましたが、やっぱりダメダメです。
 もうちょっと頑張らなくては着られませんです。

 でも。 
 頑張ったら、細くなったらこの服を着るか??と問われたら、多分・・・「NO」と答えるでしょうね。
 何故って・・・。
 こんな派手なデザインのスーツ・・・今となっては流行遅れ。
 物凄い肩パット。
 スカートはキュッとしたタイト。
 もう、ボディコンのスーツなんて、バブリーの象徴って感じです。

 このスーツをバリバリ着こなしていた頃は、髪型はソバージュで、頭の後ろをバレッタで留めて、ハイヒールを履いて、OLやってました。
 職場は丸の内。

 今や、ソバージュなんて髪型の人・・・殆ど見なくなりました。
 バレッタですら、あまり売ってなくなりました。(今でも、たまには使う・・・けど、頻繁には使わないな)
 ましてや、身体の線がハッキリ出るボディコン服なんて、今じゃ・・・着られません。
 ↑
 当時は、このカッコに抵抗感は無いし、流行最先端って感じで、カッコイイと思っていたんだけどな。
 
 あとね、当時欲しかったブランド物のバッグの中に、「ハンティングワールド」のショルダーバッグがありました。

 私は、帆布のバッグではなくて、デニム素材で、中央部に、レザー加工された象さんのマークが入っているスウィングバッグは持っているのですが、あの当時、ハンティングワールドのバッグを持っていた人達、今はそのバッグ・・・どうしてますか??
 因みに自分のスウィングバッグ・・・押入れにしまいっぱなしです。
 デザイン的にはカワイイので、その内に使おうと思うのですが、結局、「思う」だけで終わってますね。
 当時は、他の人とデザインも違っていて、レアでカッコイイと思ってたんだけどなぁ。

 あと、旅行なんかに行く時のボストンバッグに「レノマ」を使っている人も多かったよねぇ・・・。
 いいなぁ・・・私も欲しいなぁなんて、考えた時代もあるけど、今、「レノマ」を買うかっていったら、それはヤだな。
 当時は、最先端で、カッコイイと思ってたのにね。

 因みに、私が愛用しているボストンバッグは、「フェンディ」なんだけど、とりあえず、フェンディはまだ「恥ずかしい」部類には入らないので良かった・・・って思ってます。

 最近の・・・って言うか、ここ10年以上は、好きなブランドは「COACH」です。
 飽きの来ないデザインなので、シグネチャーのバッグを1つと、ワリとレアかもしれない、タータンチェックの柄のバッグ1つを交互で使ってます。(アレコレとっかえひっかえ買えるほど金持ちではない)

 ・・・あの当時はカッコイイと思っていたのに、今じゃ、恥ずかしくて使えないよ・・・ってならないように、COACHには頑張ってもらいたい・・・。