保育者専門

賢い働き方ナビゲーター

 

山下優香(やましたゆうか)です。

 

 

まえだミアさんのおかげで

ようやく自己否定が

少なくなりました。

 

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式場には、いつもと違う

空気が流れていました。

 


静かな音楽、

きれいに並んだ椅子、

少し緊張した

大人たちの表情。

 


年長児は背筋を伸ばし、

前を見つめながら

座っています。

 

 

「これから第○○回 

○○学園 ○○○幼稚園の

卒園式を執り行います」

 

 

終礼のピアノが鳴り

皆でお辞儀をした。

 

 

卒園証書を受け取る

順番が近づくにつれ、

 


年長児の中には、

目に涙をいっぱい

ためている子が

女の子もいました。

 


名前を呼ばれた

瞬間にこらえきれず、

 


証書を受け取る手が

緊張のあまり

少し震えている子

もいます。

 

 


その姿に、

会場のあちこちから

小さなすすり泣き

が聞こえ、

 


保護者の

ハンカチが

一斉に動きました。

 

 

 

一方で、

私の気は

どうしても後方に

目が向いてしまい・・・。

 

 

そう、4歳児たちです。

最初は、

きちんと座って

いたはずでした。

 


ところが、

静まり返った会場に

 


「ゴン…」

という不穏な音。

 


椅子の下から

座面を蹴る、

4歳児おなじみの

いたずらが始まりました。

 

 

 

振り返ると、

案の定。

 


前の子の椅子を

足でつつき、

 


やった本人は

「何もしてませんよ?」

という顔。

 


朝からお縄になった、

我がクラスの太郎3。

 


「やっぱり、ここで来たか」と、

内心ため息です。

 

 

すぐに太郎3の

そばへ移動。

 


小さな体で

必死に我慢

している様子に、

 

 


「本番中、これ以上

どうか何事も

起きませんように」

と祈るばかりでした。

 

 

そんな緊張感の中でも、

式は進みます。

 


歌を歌い、

言葉を掛け合い、

 


年長児はしっかりと

前を向いて立っています。

 


年長さんは本番に強い!、

最後までやり遂げる姿は、


もう立派な

小学一年生でした。

 

 

 

在園児が作った

トンネルアーチ

をくぐり、

 


年長児が退場していく

背中を見送りながら、
何とか無事に卒園式は

終わりました。

 

園長先生は、

何人の子ども達を

送り出したのだろう