まだメインスタンドが建設途中だった町田市立陸上競技場。
そこで戦う両チームのゴール裏には、対照的なメッセージが掲げられていた。
願いが叶ったのはアウェイサポーターのみ。
ゼルビアの選手たちが泣いた。そして私たちも。
先の見えなかったあの日から5年を経て、再び同じカテゴリーになる機会を得た。前回とは逆にゼルビアがアウェイで最終戦を戦った時、そこにはこれが展示されていた。
私たちが降格することはなかったけれど、彼らはまたしてもひとつ上のカテゴリーへの昇格を決めていたのだ。
湘南ベルマーレに恨みを感じたりすることはまったくない。しかし対戦するたびに思い出さずにはいられない。あの日にふれずにはいられない。その呪縛から逃れるには、過去一度もない彼らからの勝利をつかみとるしかないのでしょう。
今度こそ勝ちたい。私たちだって同じものを手にしてここまで来たのだから。
2024・5・10