ゴールデンウイークも終わった7日、京都の一乗寺界隈を歩いていました。宮本武蔵ゆかりの八大神社を訪れた後はおとなりの詩仙堂へ。
徳川家康に仕えた石川丈山という詩人が晩年をすごした場所とのことですが、あいにくと知識が無く初めて聞いた名前です。
お庭が美しいのですね。紅葉の時期だともっと良いのかもしれませんが新緑も悪くありません。かつてチャールズ皇太子とダイアナ妃が訪れたことでも知られるそうで、お写真が飾られていました。
私と同年配かと思われる男女のそれぞれひとり客がいるのみで、お部屋に座って庭を眺めながら静かな時を過ごすことができました。
詩仙堂は名前だけは知っていましたが、聞いたこともなかったのが狸谷山不動院。おもしろそうな名前だけに惹かれて坂道を登って行くことにしました。
時折小雨が降っていることもあり山にはもやがかかって怪しげな雰囲気になってきたのがなかなかよろしい。歩くうちに大勢のタヌキの置物が出迎えてくれました。ここからは完全に山の中です。京都の中心地からそう遠くないのですけれどね。
ちょっとわかりにくいですが七福神の象。
そして弘法大師。
250段の石段を登り切るとようやく着きました本堂です。崖に作られているので清水寺のような感じ。
本堂内は写真が撮れませんが奥が自然の岩壁になっていて、そこにある穴に不動明王が安置されていました。
本堂への最後の石段の途中には武蔵が修行したという小さな滝も見ることができます。
本堂脇の休憩所でしばし疲れを取ったところで来た道をもどりましょう。
行きには通り過ぎて来た境内の入口あたりには自動車祈祷殿というのがあったのですが、その前にはこのようなものがありました。
調べるとこれは2003年とあるので星野仙一監督の時のもののようです。私は見ることがなかったのですが、境内のどこかには吉田義男さんが優勝時に奉納したものもあるようです。ということはバース・掛布・岡田の3連発の時のものか。
深い山中から降りて下界へもどって来ました。叡山電鉄を下車した一乗寺駅を越え、恵文社という書店に立ち寄ってみました。
文学関連の本が多いのかなと思いましたが美術や哲学・社会問題などなど、でも決して堅いばかりでなくマンガや絵本なども置かれた意図をもって集められた本の並ぶ空間。雑貨なども売られていました。新刊書店ではあるのですが、どこか古書店のような雰囲気のあるお店でした。
この界隈はラーメン屋さんが多くあることでも知られているようで、ちょうど昼過ぎという時間でもあり私も一軒のお店へ。行列のできているお店もありましたが、こちらは外からカウンターに空きがあるのが見えたので。
食レポは苦手なので詳しくは書きませんけれど、大きなチャーシューがどんぶりからあふれるように並べられたものを美味しくいただきました。
山から下った後は一乗寺駅を過ぎてずっと西へと歩いて来ましたが、そのまま進んで河原まで。
鴨川だなと思ったのですが高野川というのでした。のどかな風景に沿って下流へ下流へ。
出町柳でもうひとつの川と合流したここからを鴨川と呼ぶのですね。
まだ午後の早い時間ではありましたが、疲れもあり旅をここで切り上げることにしました。行きたいところはたくさんある街ですが、また訪れる機会はいくらでもありますからね京都には。
【京都の旅 5月6日~7日】
2024・5・14