柳原白蓮の暮らした伊藤伝右衛門邸 ~ 福岡県の旅 その2 |  うさぎおやじ日記

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先週の北九州でのサッカー観戦の翌日、福岡県の内陸部に位置する飯塚市にやって来ました。電車から降りたのは新飯塚駅です。

この辺りは古墳が多いようなので駅前のモニュメントは銅鏡をモチーフにしたものなのでしょう。

駅からはバスに乗り換え、着いたのは旧伊藤伝右衛門邸です。

地元で炭鉱王として知られた伝右衛門は50歳の時に再婚、この屋敷に迎えた25歳の妻が柳原白蓮です。

白蓮については最近まで歌人ということぐらいしか知りませんでしたが、今回の旅を前にして林真理子白蓮れんれんという小説などを読んで知識を得ました。

後の大正天皇のいとこであった彼女も一度目の不幸な結婚を経て、年齢・身分・教養などあらゆる面で不釣り合いとも言われた当主のもとにやって来ました。こちらでも決して幸せな生活ではなかったのでしょう。歌人としての活躍を高めるなか知り合った7歳年下の男性と恋をして駆け落ちしたことで世間を騒がせたそうです。

 

九州で初めてとも伝えられる水洗トイレ。

 

平安時代の風俗を模した人形が居並ぶ部屋。その外にはこれまた美しい庭園が広がっています。

 

二階にある白蓮の部屋。こここからいつも庭をながめていたそうです。

 

屋敷内をひと通り見たところで庭の方へ行ってみましょう。裏手へと向かう途中のこちらの建物では、ミュージアム白蓮館として在りし日の写真や著書などが展示されていました。

明治18年に柳原伯爵の娘・燁子(あきこ)として誕生した彼女、亡くなったのは昭和42年だそうですから私が生れたころにはまだ存命だったのですね。もっと昔の方のように思っていました。

 

最後に屋敷内からも見たお庭を散策。

 

最初の方に書いたように白蓮についてこれまでほとんど知りませんでしたし、まして伊藤伝右衛門という名など聞いたこともありませんでした。今回福岡県を旅するにあたり行ったことの無い内陸の地域でおもしろそうなところはあるかと探していて、たまたまこちらを知りました。全国的にはそう有名ではないのでしょうが、興味を惹かれ来て良かったと思える場所でしたね。


2024・4・24