4月17日、福岡空港に降り立ちました。
博多駅からは鹿児島本線に乗ると東郷駅で下車。バスに乗って着いたのは宗像大社です。
宗像大社は天照大神が生んだ三人の女神のそれぞれが祀られている三つの社から構成されていおり、そのひとつが今回訪ねた辺津宮とも呼ばれる場所になります。残りのふたつは九州本土から約10キロ離れた大島、そしてさらに約50キロ先にある沖ノ島です。後者は基本的に宗像大社の神職以外は上陸が許されていないと言います。かなり以前に星野之宣のマンガ宗像教授伝奇考で読んで以来気になっていた島でした。
三女神は航海の安全をつかさどる海の守護神だそうで、古代から朝鮮半島と行き来していたこの地の人々に信仰されていたようです。
本殿の右奥へ深い森の中へと進んだところにあったのが高宮祭場。宗像三女神のひとりが降臨したと伝えられる場所。ちょっと神妙な気分にさせられる雰囲気がありました。
本殿の裏手には三女神のあとふたりが祀られた島の社を分祀した場所。沖ノ島はもちろんのこと大島にも訪れる時間がなかったので、こちらにお参りしておきました。
神宝館には「海の正倉院」とも呼ばれる沖ノ島で発掘されたものが多く展示されています。銅鏡や金の指輪など貴重極まりない事物を観ることができました。そのすべてが国宝に指定されているということでした。祭祀が行われていたという巨石など島の様子を映したビデオにも見入ってしまいました。
大社の境内をひとまわりしたところで外へと出てみましょう。海の道むなかた館という施設があり、こちらでも沖ノ島について知ることができます。
神宝館に展示されていたもののレプリカは触らせてもらえるようだったので頼めば良かったな。
バスで10分ほどのところにあるという港からは、15分で大島に渡れます。そこからは天気の良い日には沖ノ島のすがたを見ることもできる遙拝所もあるとか。いつか機会があればそちらも訪れてみたいものです。
深い森のある宗像大社ですが、その周辺ものどかな田園風景が広がっています。バスを待っている間には道路をはさんだ大社の敷地にタヌキらしい動物がいることに気がつきました。あわててシャッターを押そうとしたのですが間に合わなかった。
駅へもどると再びJR線に乗って小倉駅へ。
この夜はサッカー観戦を楽しんで、翌日はモノレールに乗って福岡県の内陸部へと向かうことになります。
【福岡県の旅4月17日~18日】
2024・4・20