今度は野津田でもJ1初勝利 ~ 第3節・ホーム鹿島戦 |  うさぎおやじ日記

 うさぎおやじ日記

 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

開幕戦に続いて歩きで野津田へ。前回は通らなかったので知らなかったのですが、小野路交差点のところの駐車場にも大きな看板が出されていたのですね。ありがたいことです。

スタジアムに着くとNHKの中継車。リーグ戦ではそう言わないかもしれませんが、BS劇場を期待してしまいます。

とは言ってもお相手は百戦錬磨の鹿島アントラーズ。天皇杯での苦い思い出もあり、厳しい90分になることも覚悟しつつ先行入場。

私が席にいた数分の間に、ゼルビアのバスはすでに着いてしまったようでした。そしてその後に鹿島のバスも来て、降りてくる変わらず控え目な佐野海舟、そして手を振るポポヴィッチ監督のすがた。彼らはこんなに早く野津田へもどって来る機会があるとは思っていなかったのではないでしょうか。

外国人の一団が車から降りてくる一幕もあって誰だろうと思っていたのですが、こちらはこの日の審判団だったのでした。先週は神戸での試合を担当したというアメリカMLSの方々なのでしょう。

 

スタジアム内には鹿島のサポーターも続々と集まっています。赤だと色的にガンバより目立つので、私の周囲も含めてたくさん来てるなというのが判りやすいですね。

ゴール裏には海舟の弾幕が、ジーコさんのそれのそばに掲げられていました。

 

そして今年からまた本来の「ゴール裏」に応援場所がもどったゼルビア側。今年は動く映像広告が出るようになりましたが、ロマンスカーが走るとつい撮りたくなります。

 

スタメンです。出場停止明けの仙頭がもどって来た他は変わらず。現状はこれがベストメンバーとして黒田監督のなかでは固まっているのでしょう。

 

あちらにはもちろん佐野海舟。果たして鹿島で試合に出られるのだろうかなどと、心配した自分が恥ずかしい。もはや日本代表ですものね。

そしてポポさんはめずらしいスーツすがた。試合前に平河があいさつに行っていましたが、この日のスタメンだともう彼しか残っていないのですね、ポポヴィッチゼルビアを経験している選手は。たった2年前なのですけれども入れ替わりの激しさを感じます。

 

カテゴリーが上がったにもかかわらず立ち上がりから積極的に相手陣内へ攻め込むゼルビア。13分には3試合連続でまたしても前半に先制!決めたのは平河悠

アシストは前節決勝点の藤尾。五輪代表候補のふたりがまたも期待に応えてくれます。

 

得点場面では海舟からボールを奪って起点となったバイロンが負傷交代。担架で運ばれ心配でしたが、試合後には自分で歩いていたようなので重傷でもないのでしょうか?交代で藤本が入りました。

 

ロングスローがゼルビアの強みのひとつ、どのチームもそれはよくわかっていることでしょう。鹿島はそれに対して選手を近くに立たせてジャンプさせるという手を使ってきました。投げる側からすればやはり気になって、多少なりともやりずらさはありそうに感じます。こういった互いの対策も楽しんで観るべきかもしれません。

 

この日もセンターバックのふたりが頼もしくて、なかなかゴールを割られそうな気がしません。ですができれば2点目は欲しい。

最も多くの決定機があったのはオセフンでしょう。ヘディングシュートが枠を外れたりキーパー正面だったり、決められないもどかしさ。しかし間違いなく相手にとって脅威になっていますし、今後の爆発の予感はうかがえました。

 

後半も半分ほど過ぎたところで柴戸から下田へボランチの一枚が交代。鹿島も同じようなタイミングで交代を行いました。その時は意識していなかったのですが、海舟がセンターバックに下がっていたようです。

 

最後まで余裕で逃げ切れるわけもなく、鹿島の圧力に次第に押され気味なゼルビア。ボックス内で倒してしまったかと観ていてドキッとする場面もありました。あちこちに顔を出す鈴木優磨の動きも気になってなりませんでしたね。

 

仙頭・オセフンがアウトして安井・デュークがイン。1点をめぐる最終盤の攻防です。

攻められる方が多いですがマイボールになれば敵陣へ。コーナーフラッグ付近へボールを運ぶ機会があると、お株を奪う「鹿島る」と呼ばれるような体を張ったキープでもやらないかなと少し期待したりもしました(笑) それは見られなかったようですが、最後までそのままゴールを許すことはありませんでした。

勝ってしまいましたよ、名古屋に続いて鹿島にも。

ヒーローインタビューを受ける平河は紛れもなきポポヴィッチゼルビア時代の遺産。大学3年時から特別指定にした当時のフロントの慧眼にも感謝です。

 

今シーズン2回目、ホームでは初の歓喜の時。ウイニングハイタッチの当選者の方々は幸せ者ですね。

そういえば先日練習場に姿を現したというエリキもお子さんを連れて試合後のグラウンドに顔を出していました。いつになるのか定かではありませんが彼の完全復帰という伸びしろがまだあることを考えると、ゼルビアはもっともっとJ1で存在感を高めることができそうです。

 

あいさつに来てくれた海舟。カシマスタジアムで対戦する時にも、果たしてそこにいるのでしょうか?

 

アフターゲームショーはゴール裏になったようです。MCのタスクさんも、J1での勝利後に話ができるなんて感慨深かったに違いない。

奥に見えるのはふれあいサッカー。カテゴリーは大きく変わっても、これが変わらない野津田の風景。


【試合日3・9  2位タイ 勝ち点7】

【DAZN実況・西岡明彦  解説・佐藤悠介】


2024・3・11