佐柳島・ネコノシマホステルで過ごした一夜 |  うさぎおやじ日記

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香川県の佐柳島を訪れた1月2日、夜もここで過ごすことになります。島で唯一の宿泊施設、廃校となった小学校をリフォームしたネコノシマホステル。そうお昼にカレーとアイスをいただいた場所です。

4つある部屋のなかで私の部屋は資料室。その他は図書室、理科室、図工室と名付けられています。職員室の札が架かった場所(喫茶室)で鍵をいただき、さっそく入ってみましょう。

棚に並んでいる地球儀や埴輪などは、たぶん実際にここで使われていたものなのでしょう。雰囲気があって良いですね。他の部屋はどんな感じなのか、ちょっとのぞいてみたくなります。

窓からすぐ近くにもちろん海。素晴らしい眺めですが前日から能登半島の地震が続いていたので、もしここに津波が来たらと想像すると少し怖さを感じました。部屋にテレビなどは無いので、地震の情報もネットを通じてしか得ることはできません。

写真だとかなり寒そうに見えるかもしれませんが、エアコンはあるので問題なし。自らベッドメイキングして寝転ぶと、持参してきた本を読みながらゆったりと時間の過ぎるにまかせます。

 

朝を迎えました。瀬戸内海の夜明けです。

下の写真が部屋の入口のある校舎の裏側。ホステルで飼われているのか野良なのか、ネコが歩いていたりするので部屋の出入りは戸を少しずつ開けながら慎重に。中へ入り込まれてはいけませんから。

奥にある小屋はトイレとシャワールーム。外見と違って中へとてもきれいなのですよ。

上の写真の右手が職員室(喫茶室)ですが、その前に置かれたダンボールにはネコがギッシリ詰まっています。

深夜にトイレを使った時にも見ましたが、固まって寝ているすがたがほほえましい。他にもネコ用の箱はあったようですが、みんな集まっていた方が温かくて良いんですかね。

 

平均台は今ではネコの爪とぎの道具になっているようです。私の部屋の扉の脇でもガリガリやっている様子を見かけました。

 

ホステルの前でも朝早くからネコが活動しています。

 

下の写真のネコが見ているのは、島の北の港から南の港へ向かう朝一番の船。その後は四国本土の多度津港へと行くはず。

 

今では台座だけになっておりますが、かつてはこの上に二宮金次郎さんがいらしたのでしょう。

 

9時になり喫茶室が開きました。

奥に映っているご主人は元々大阪で古本屋さんをされていたそうで、この島出身の方と血縁にあるとの記事をネットで読みました。

私は予約していなかったので食べていませんが、夕食はこの辺りで取れた魚などがここでいただけるようですよ。

喫茶室には佐柳島やネコに関する本が並んでいるので、それらを読んでくつろぐのも良いかも。

なかなか泊まる機会など無いであろう場所で、貴重な一夜を過ごすことができました。

この日2番目の船が10時ごろに出るので、それに合わせてホステルを後にしました。次は15時過ぎなので逃したら大変なのだ。

島の南の本浦港まで、前日と同じ道を歩きます。

今日もネコが飛んでいるなあ。(エサをあげましたから)

本浦港へ着いてしばらく、私の乗る船がやって来ました。

名残惜しいですが佐柳島ともこれでお別れ。いつかまたネコたちに逢いに訪れてみたい。

さようならネコの島よ。

 

 

多度津港へもどって来ると、前日に行ったのとは別のうどん屋さんへ。

 

まだ時間があるので港からも近い桃陵公園のある丘にも登ってみました。

「一太郎やぁい」という変わった名前の像が下。日露戦争へ出兵する息子を見送りに来た母のすがたを模しているのだそう。

この町は日本における少林寺拳法発祥の地であるとか。塔が立っているのが総本山。

 

私は寄らなかったのですが近くには四国八十八カ所のひとつがあったようです。「へんろ道」との文字が刻まれた道しるべはそれを表しているのでしょう。

 

多度津はまた四国の鉄道の発祥の地であるそうで、JRの工場がありましたし駅の脇にはSLも展示されていました。

 

といったところで今回の旅も終わり。多度津駅から電車に乗り坂出で満員のマリンライナーに乗り換えて岡山へ。そこからは新幹線。

好きでこれまで何度も訪れている瀬戸内海やその周辺。またの機会が今から待ち遠しい。

 

【香川県の旅 1月1日~3日】


2024・1・10