「フロンターレと同じカテゴリーになることは当分なさそう」
私がそう書いたのはゼルビアが横浜FCとのアウェイ戦を等々力で戦った時のことでした。確か三ツ沢が芝生の養生のために使えなかったのでしたかね。
あれから7年。対戦が実現するまで早かったのか遅かったのかと訊かれたら、私は迷わず早かったと答えるでしょう。それを願ってはいても、J1昇格というのはあまりに難しい目標に思われたのです。
川崎フロンターレ、スタジアムの距離は少し離れてはいても、練習場は交換しても違和感のないほど。どちらも両市の境あたりに位置していますからね。あちらの麻生グラウンドには私も2度ばかりトレーニングマッチ見学に伺いましたが、最初はまだこちらがJFLのころだったでしょう。
あのころからゼルビアは大きく成長しましたが、思えばフロンターレも無冠のクラブから毎年のようにタイトルを獲得するJ1屈指の強豪に変貌を遂げているのですね。同じカテゴリーになったとは言え、果たしてその差はどれほど縮まったのか?
フロンターレをリスペクトするのはその強さだけではありません。地域密着の理念を着実に実現し、市民に愛されるクラブとして歩んでいること。われらがFC町田ゼルビアにとっても身近なお手本とするべき存在と明日初めて公式戦で相まみえることとなります。
2024・4・6