もう二度と落ちたくない、降格という苦しいを経験したもの同士がこのような状況で対戦を迎えるのは、J2ではおそらく初めてになるでしょう。
われらがFC町田ゼルビアは栃木SCのホーム、栃木県グリーンスタジアムに乗り込みました。
互いの勝ち点差は3、この一戦に敗れると他会場の結果によっては降格圏へ落ちるという、そこまでゼルビアは追い詰められて来ました。
スタメンはご覧の通り。小林をセンターバックに起用して来ました。もう一人の新加入選手、林の方はベンチからのスタートです。
先発メンバーの発表時、驚かされたことは別にありました。ヘッドコーチとして村主さんの名前がアナウンスされたことです。慌ててオフィシャルサイトを開いてみると、相馬監督は体調不良とありました。
いやもう、てっきりアレかと思ってしまって・・・
勝ち点3がどうしても欲しい両チームの試合、総じて押していたのはこちらだったように感じました。最近の栃木は守備にかなり重きを置いた戦い方をしているらしいので、それも理由なのでしょう。
この試合最大のチャンスは前半20分を過ぎたころにありました。森村のスルーパスを上手く裏へ抜け出して受けたケイマン、あとは前にいるのはキーパーのみ!
前半にこちらへ攻めていたので、メインスタンドではこの場面が目の前で見えました。私の周囲にも多くいたゼルビアサポーターのみなさんからも歓声があがります。だがしかし・・・
あれが決まっていたらなあ、ユヒョンに防がれたシュートを悔しがりつつ飲水タイム。
昼間の異常な気温の高さから下がったためか、キックオフの18時ごろからは割と過ごしやすく思え、私はそれほどの暑さを感じませんでした。でも選手にとってはかなりきついコンディションだったのでしょうね。
前半も終わりに近づいたところでアクシデント、深津が怪我で藤井と交代となりました。後からDAZNで確認すると森村と味方同士でぶつかっていたようです。
今のゼルビアには、不運ばかりが重なるような気がしてなりません。
後半に入ってもなかなかゴールが遠いゼルビア。ケイマンを始めシュートはかなり打ってはいるのですが、ネットを揺らせません。
栃木の方で怖いのはなんといっても大黒。ゴール前にいるときも要注意ですが、この日はカウンターの起点になることが多かったようです。ボールを受けると無理して自分でキープせず、逆サイドへ確実に流すプレーが目立っていました。
点が欲しいゼルビアはまず土居から中島へ交代。
残り一枚のカードは林に使われるのだろうと思って観ていましたが、ピッチに送り出されたのは海舟。奥山をボランチにしてハンジェが退がりました。
暑さの中、ハンジェがかなり疲れていたという判断だったのでしょう。深津の怪我が無ければ、交代枠が残っていて林も出せたのですが。
終盤になって栃木のコーナーキックやフリーキックがあり、その内の一本にはかなりヒヤリとさせられました。増田が弾いたボールがそのままネットに入りそうに見えたので。
しかし最後まで栃木もゴールを割れず、不調のチーム同士の一戦はこのまま終了。
ゼルビアにとってはなんと19試合ぶりの無失点!
勝ちたかったですが、これをポジティブにとらえるしかないのでしょうか。小林はがんばっていたかな。
鹿児島が勝ったらしく、ゼルビアはまたひとつ順位を下げました。つまり負けていたら21位だったということですね。
まだまだ苦しい日々が続きます。
【試合日8・17 28節終了時 20位 勝ち点27】
【DAZN実況・篠田和之 解説・柴村直弥】
2019・8・19