あきらめの悪い男たち~第11節・アウェイ大分戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

 3シーズン前、この地で明暗を分けた両チームの因縁の対戦。


ホームの大分トリニータ。


そしてアウェイの
FC町田ゼルビア。



ゼルビアのスタメンは、

GK・髙原、DF・大谷、酒井、深津、奥山

MF・吉濱、井上、ロメロ、中村、FW・中島、杉森

中村が怪我から復帰。そしてようやく孝司もベンチ入り。大分戦に強い彼がこのタイミングでもどって来ました。


いきなり肝を冷やしてくれたのは、大分の馬場のシュート。幸いにも枠をはずしてくれてホッと胸をなで下ろしましたが、次はそうはいかなかった。

首位の大分に早くもリードを許してしまいました。


さらに悪いことに裏へ抜け出した選手に手を掛けて倒した深津が一発退場。抗議もせずにすんなり下がったようだったので、本人もやってしまったという自覚があったのかもしれません。


この後は先制点と同じようにたびたびこちらの右サイドへボールを出されて攻められると2失点目、3失点目。

立て続けに3点決められたような気分になっていたのですが、実際には3分・31分・45分ですから、それぞれの得点の間にはけっこう時間が空いていたのですね。


攻められていた前半のゼルビアにも、キーパーを脅かす惜しい直接フリーキックが一本ありました。

しかし深津退場によって藤井を入れる為に、それを蹴った吉濱をすぐに下げざるを得なくなったのは、残念でした。まあ仕方ないのですけれどね。


ひとり少なくて3点のビハインド、しかも相手は最近好調のチームとあっては、ハーフタイムの時点でポジティブになれる要素はまるでありません。ゼルビアの守備が崩されていくのを観ているのが悲しいぐらいの45分となりました。


後半に入るとすぐ、コーナーキックをはね返されたボールを井上が中に放り込んで酒井のヘディングで1点返します。しかしこの程度ではまだまだよろこぶ気にはなれません。

それにしてもロメロ、杉森にこの日の酒井と、せっかく移籍初ゴールを決めてくれたのに勝利に結びつかないのが皮肉です。


待っていたこの男、孝司がピッチへ、そしてその後に平戸も。10人で必死で闘うも得点は動かないまま。ただ大分側も決めきれずに追加点が入らなかったのが救いでした。髙原の好セーブなどもありましたし、4点目の決定的なチャンスを馬場がはずしたりもしてくれましたっけ。


残り時間が少なくなって来たところで次にスコアを動かしたのもゼルビアでした。大谷のクロスに平戸が相手と競り合いながらアタマで合わせてのゴール。平戸にこんなプレーもあるんだね。

これで1点差、何かが起きるのか?希望の光が見えて来ました。


しかしそれを打ち砕くような大分のカウンターからの4点目。人数が少ないなかで攻めに出ていたのですから、これはもうどうしようもないでしょう。

ここまでよくがんばってくれたけど終わったな、そう思ってあきらめていた私です。まあ普通あきらめますよ、もう90分なんですから。


ところが選手たちはあきらめてはいなかったんですね。かなり遠い位置からの奥山のフリーキックに藤井が飛び込んでまたも1点差。

メインスタンドにいた私の周囲は当然ほとんど大分サポーター、先ほどの4点目で勝った気になっていた彼らが頭を抱え始めます。


今度は直接狙える距離からのフリーキック、平戸の右足が奇跡を起こすのか?

願いを込めて見守るラストプレー、壁に当たってはね上がったボールがキーパーの両腕にしっかりと収まって激闘にも幕。ゼルビア3連敗です。




「首位大分が、9人の町田に辛勝」という見出しをネットで見て、10人の間違いでしょ、と思ったのはその日泊まったホテルでのこと。負傷したロメロがプレーできなくなり、残り10分以上を9人で闘っていたなんて、まったく気づいていませんでした。現地にいたくせに何を観ていたのだか・・・


ふたり少ない状態であそこまで大分を苦しめたなんて、私が感じていた以上に選手たちはがんばっていたのですね。本当にお疲れさまでした。

【試合日4・28 8位 勝ち点16】
 

【DAZN実況・小笠原正典 解説・増田忠俊】


2018・5・1