前から見てみたかった映画をやっと。
「青いパパイヤの香り」
登場人物のひとつひとつの行動が不思議で、想像をかきたてられます。
これは文化の違いから??
絶妙な演出?
日ごろの生活の行いのたびに、人物の目線が動くたびに、
ん??何?なに??
と思ってしまいます。
そして、主人公のムイ(10歳〉は周りの小さなことにとても敏感に反応する感性の持ち主。
小さな虫
パパイヤの捨てる種の部分への好奇心
(青いパパイヤの種は白くて、粒々が詰まっている様は...ちょっとエロチックか??)
美しい箱の細工への興味
など。
奉公をしていても、周りのことに関心を持って、自分なりに楽しんでいる姿には
は!
とします。
こういう感性、大事ですよね。
そういうところからか?芸術を愛する若きピアニストに見初められるのですが。
これいわゆる...シンデレラストーリーなんですね。
良家の美人さんをふって、文字が読めない奉公人を選ぶピアニスト。
しかも、ムイに読み書きを教えて、その後はちゃんとご結婚。
ハッピーエンドだったんだぁ....と驚いたのです。
あまりに意味深な映像と音楽だったもので、もっと違った結末なのか、と思い込んでおりました。(途中まで)
映像はノスタルジックで、エキゾチックで、古き時代の良さも感じられます。
映画の舞台であるベトナムは少し、私たちの感じる古風な中国的インテリアがちりばめられていて、どこの国なのかわからなくなるくらい。
私たち日本人が昔の中国のイメージとしてしみついているのは、映画などで見る服装やインテリアかもしれませんが、それが思い出されてしまう感じです。
文化って、どこかで繋がっているんでしょうね。