先日、途中から見て、感動してしまった野生動物の記録。
地球ドラマチック
「野生ヒョウのマナナ~絆を深めた17年間~」
https://dogatch.jp/news/nhk/51744/detail/
途中からだったので...再放送があれば、ちゃんとみたいなぁと思います...。
17年も大自然の中を生き抜いていくヒョウの存在も稀有なことですが、撮影を続ける人間との交流を許してくれた存在にも感動と感謝しかないですね...。(17年となると80歳超えている計算になるそうです)
こういう子がいてくれるから、自然界のことを少しずつでも知る機会を頂けているのですから
そして、地道に研究をされている方の努力も、本当に素晴らしいと思います。
ずっと追いかけて、研究と記録をされていたヴァーティ氏のまなざしも素敵でした。(特にマナナとの距離感がね...)
マナナの姿から、自然の厳しさも感じられる映像でした。
子育ても厳しい世界でのこと...悲しいこともあるわけで...。
狩りの留守中に、ヘビに子供を呑まれてしまったシーンがありました。
我が子を取り戻そうとヘビを追いつめていくマナナの執念にも感動していましたが、その後のマナナの行動に、思わず彼らの感情とは豊かなものであることを感じます。
マナナの執拗な追跡から逃れるために、ヘビは呑み込んだヒョウの子供を吐き戻して逃げる準備をします。
ヴァーティ氏は、マナナがヘビを追跡していくのか、と想像していたそうですが、驚くことにすでに息をしていない我が子を舐め、愛情を表現する行動をしていました。
その後の彼女なりの悲しみを乗り越える行動がとても切なくて...。
とにかく、感情も豊かで、美しく、聡明なマナナは、私たちに色々なことを教えてくれたのでは、と思います。
最後の交流は、年老いてすでに狩りの成功率が落ちていたマナナがやっと、小さな爬虫類を食べているところを撮影していた時のこと。
もう、次にマナナに会うことも難しいのでは、と感じた ヴァーティ氏がそっとマナナのすぐ近くに寝転がったのです。
普通ならあり得ない状態。
マナナのすぐ近く...。
マナナも何かを感じたように、ゆったりと体を横たえて、二人でのんびり大地にねころがるひと時を味わう、平和な時間。
その後、ヴァーティ氏はいくら探してもマナナを見つけられず、もうこの世界から姿を消してしまったことを認識したそうです。
それでも、どこかでひょこっと顔を見せてくれるのではないか、と思われているのでは..。
心に深く印象を刻み付けてくれる子は、いつかどこかでまた顔を見せてくれるのでは、と思わせてくれます。
よく、動物さんがまるで人間の感情を理解して、人間の世界のやり方に近いような行動で、交流を図ってくれているような瞬間を見ることがあります。
動物行動学的には、それは人間の感情を理解しているのではなく、動物の行動がたまたま、人間の感情に合致しているように思えるだけ、とされるようですが...。
でもね...それでも、信じたいと思うんです
違う種でも、どこかで理解しあえる瞬間があるんだ、と。
たとえ、彼らの行動がたまたま私たち人間の機微に触れた偶然の産物としても、そのタイミングの良さはやっぱり、彼らがどこかで「図ってくれている」のだろうと思うのです
そのタイミングや一瞬を、大事にしたいな、と思います。
ねぇ?最中さん??
はい?なんでしょ??
NATIONAL GEOGRAPHICのサイトにもマナナのページがありました。
http://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/720