やっと前回の記事で、上級三隊の天使さんのデザインについてまとめ切れました。
で、次が中級三隊の天使さんになるのですが、これが...絵画にはほとんど登場しないらしいのです。
絵画ではお呼びされなかったのは、何故なんでしょうね??
そのあたりから調べてみようかな...と思いました。
そう思うと、絵画にしやすいということは、人間の世界での影響力があると、絵画や彫刻にする意味があるのかもしれませんね。

という訳で、まとめることに専念します...。

中級天使は上級天使から神の御意思を受け取ることになるのだそうです。
神の光を直接受け、下に送るのが上級三隊の熾天使、智天使、座天使。
神の光を上級の天使たちから受け取った中級の天使は、天界の秩序に関わり、他の天使と奇跡を支配するのだそうです。
そして、神に似ることを目指して上昇する天使たちなのだそうです。
天界のことが専門なのでしたら、人間が直接に接する機会は少ない、ともいえますよね。
預言者などの幻視に登場して、その姿が伝わっている、という経緯が多いので、単純に「見た」「会った」方が居ない、ということになるでしょうか...。

中級の天使の階級も3段階となっています。
 第四階級――主天使
 第五階級――力天使
 第六階級――能天使

主天使はあらゆる隷属から隔てられていることを意味する「主権」を象徴しているそうです。
ドミニオン、とも呼ばれています。
天使の役割を統制し、神の命令を知らし、慈愛を伝達するのだそうです。
主天使は空気の要素との関わりがあり、人間が敵に勝つのを助ける、と※1アグリッパは説明しています。
天使の役割はカバラにも当てはめられていますが、米2第4の宮を形作っているそうです。
生命の木の4番目のセフィラー(慈愛の階級)を支配しているそうです。

力天使は、行動への活力となる神のゆるぎない勇気を表す「力」を象徴している天使。
ヴァーチュー、と呼ばれます。
奇跡や魔術を起こすときの力に関係しているそうです。
力天使を通して、神は四季、四大精霊、天を支配するのだそうです。重要なお仕事を担っているんですね...。
人間は、力天使から力をもらって強くなることで、真実の敵と絶えず戦うことができる、とアグリッパは説明しています。
キリストが天に召される時に付き添った天使、とされています。
付き添ったのは2人の力天使、とされているので、これが力天使を描いた絵なのかどうか...は分かりませんが...。

☆under the Polar Star☆-The Red Cross
イーブリン・モーガン

能天使は、混乱のない整然な神の秩序を表現する「能力」を象徴する天使。
パワー、と呼ばれています。
そのパワー、という呼称に沿うようなお仕事をされているのが能天使なのだそうです。
日々、悪魔との戦闘を繰り広げている天界の狭間に居るそうで、悪魔との接触が一番多い天使なのだそうです。
そのせいで、堕天使になる率が高いそうです...。(誘惑されるんですね~あせる
危険で過酷なお仕事ゆえ、善であり悪であるもの、とも言われているそうです。
大変ですねぇ...。
神によって一番最初に創られた天使、ともされているようですが...。(「テオドトス抄録」)

このようには描くことが不可能な天使さんたちは、絵画に登場する機会がなかなか無いようですね...。

☆under the Polar Star☆-Passage of the Souls
ルイ・ジャンモ

でも、どこかに難しい表現にも果敢にチャレンジした絵描きさんが居るはずですよね...。
知らない絵も、芸術家もたっくさん...。
いつか、チャレンジした方の絵に出会えると良いなぁと思います。


※1
アグリッパ
1486―1535
16世紀の神秘哲学者。
カバラ主義の魔術や秘術について多くを書き残した。
天使の魔術における役割、デーモン、知的存在、精霊、惑星や天界の力、数、宝石などの記述はその後の時代に大きく影響を及ぼしたものとなった。

米2
カバラの生命の木には、10個の〇で表現されるセフィラとその間を走る線=パス(22個)がある。
4つの階層が存在していている。
4つの部分に分かれているセフィラーにはそれぞれ表題と神聖な名前を持っていて、四世界を動かしている。
主天使、力天使、能天使と共に、知性の4段階の3つ組の1つを作っている、とのこと。
カバラについては、また改めてまとめる機会があれば...と思っております。
(謎だらけぇ~~あせる



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