ちっちゃと セシル君のお部屋の前を 走りまわる プリンス君、
そんな プリンス君を見て、 ちっちゃは うらやましそうです。
「ぼくも 出たいよー」
プリンス君に 追いかけられないように 少しだけ 出ました。
弱虫なちっちゃは このあと すぐに お部屋に戻りました。
そのあと すぐに プリンス君が やってきました。
「ちっちゃ君、 きみは りらんちゃんのそばに 来ちゃだめだよ」
りらんのことが 大好きなプリンス君は 自分以外の男のこが
りらんに 近づくことを とても心配しています。
だから いつも セシル君と ちっちゃのお部屋のまわりに
黒い落し物を たくさん 落としておきます。
「きみたちは ここから先は 出てこないでね」という気持ちを込めているようです。
「りらんちゃんのことは 僕が まもるんだから・・・」
プリンス君は 今日も りらんのことだけを見ていました。
うさぎの絵本