現在、今シーズン最後のアラスカクルーズが進行中。
シーズン最後の方は天気が悪く、したがってクルーズも安いのだけど、
このクルーズは信じられないくらい天気に恵まれている。
私はかねてからヘリコプターで氷河の上を飛んで歩くツアーを切望していた。
ヘリコプターツアーが可能なのはジュノーとスカグウェイだけ。
アラスカツアーのはじめの方までは、全然稼げてなかったので、
割引があるといえどもお高いヘリツアーには食指が伸びず。
アラスカシーズン後半になり、そろそろ決行しようかという時になると、
毎度天気が悪く、ヘリが飛ばず。。。
前半に決行しなかったことを後悔。
ところが、このクルーズはジュノーもスカグウェイも天気がよく、
ジュノーではスパメンバーの一人がヘリツアーに参加!
その日私は勤務だったので、スカグウェイでツアーを狙った。
クルーは割引で参加できるかわりに、ツアー開始のぎりぎりまで
参加できるかどうか分からない。
お客様優先なので、お客様で予約がいっぱいのときはクルーは参加できないのだ。
ツアーデスクに行き、しばらく待つと、ツアーのお姉さんが
「あなた、参加できそうだから発着場行きのバスに乗って。」
と言ってもらえた!
で、いそいそとバスに乗り込み、どきどきしながら待つこと10分ほど。。。
最悪の事態発生
ツアーのお姉さんがバスに乗り込み、まっすぐ私の方に向かってきて、
「うさこ、ごめんなさい。あなたが乗れるスペースはないって。。。」
ガ~~~ン
一度バスに乗せといて、それはないだろうよ。。。
意気消沈の私は、泣きたい気分で山に向かった。
いや、ハイキングは、スカグウェイで2番目にしたかったことなの。
それにしても、ヘリツアーが実現したら、気持ちよく船の仕事に
おさらばできる!と思ってたのに。
スカグウェイには港に隣接して山々があり、
ハイキングルートがいくつか地図に掲載されている。
山の麓に着くと、同じ船のクルー3人と出会った。
といっても、そのうちの一人としか面識がなかったけど。
「一緒に行こうよ!」と声をかけてもらったので、
彼らについていくことにした。
いやぁ、道連れがいて幸い。
目的地の湖に着くまで、前半はけっこう急な登りで、途中はぬかるみがあり、
時にはけっこう暗く、一人では湖に着く前に踵を返していたかも。
さて、この時期は雪も氷も全然残っていないかわりに、緑が美しい。
一面に苔が生え、緑のカーペットのよう。
クルーの一人がなぜかキノコに詳しく
(タイ東北部出身なので山歩きに慣れているらしい)
「これは食べられる」と言っては、キノコ採集しまくり。
こーんな大きなキノコも何個か発見。
途中できれいな青い鳥に会ったり、リスに会ったり。
1時間ほど歩いたころ、小さな湖に到着。
そばには、こんな大きな木も。
実は彼ら、この日に船間の異動のために、Sea Princessを下船したクルーたち。
スカグウェイに1泊し、翌日は新たな職場となる別の船に乗船する。
ということは、おそらくもう会うことはないのだけど、
1時間半だけ、不思議なご縁で一緒に山歩き。
名前も知らない彼ら。
お互いに撮った写真の中にだけ、この思い出が残る。