ネットで自民党総裁選の中継を途中から見ました。一回目の投票の約30票差を逆転して石破さんが総裁に当選し、来月1日には日本の総理大臣に就任することになります。

 

1回目では予想に反して党員票は高市さん109票、石破さんは2位の108票でしたね。意外と言えば意外です。自民党員の高市さんへの評価は結構高かったということ。それで2回目は議員票がどちらに多く行くか?だったのですが、私は石破さんが逆転することは何故か読めました。小泉さんを支持した議員がそう簡単に高市さんに行くとは思えなかったからです。もっと言えば、菅さんの影響が大きいでしょう。派閥が見かけ上はなくなったとはいえ、岸田さんも少し絡んでいるでしょう。「高市対石破の決戦なら石破へ」という意向があったはずです。麻生さんが高市支持に変わったと報道されましたから。権力闘争とはそういうものです。

 

まあ自民党としては順当な結果ではないかと思います。高市さんでは不安定要素があまりに多かったですから。これで近く衆議院での石破ー野田の論戦が注目されると思います。野党としてもなかなか攻めにくくなった観はあります。なぜなら石破さんは安倍政治からの転換を考えているからです。経済政策で攻めるのは少しむずかしくなります。石破さんが最低賃金を1時間1500円に2020年代のうちに実現すると明言していることも攻めにくい理由の一つです。石破さんなら日銀も不当なプレッシャーをかけられなくて済むでしょう。

 

問題は石破政権が裏金議員の扱いをどうするか、そして政治資金問題にもう一度メスを入れるつもりが本当にあるかどうか・・・次の選挙で如実に可視化されるのでひとつの山場になります。その対応を誤ると野党からも国民からも攻められることになるでしょう。

 

もうひとつは税の問題ですね。金融所得課税の強化を本気でやろうとするのでしょうか?誰を財務大臣に起用するかも注目です。つまり財務省との距離感がどうなるか興味津々です。余り思い切ったことはできないように思います。茂木さんが言ったような「増税ゼロ」の内閣にはならないでしょう。高市さんが言った「当面は増税なし」なら石破内閣でも可能性はあるでしょう。

 

一番の注目点はアメリカとの関係、そして中国との関係です。これは誰も異論がないでしょう。11月にアメリカ大統領が決まり、来年1月には大統領就任式があります。その時は日本は石破総理大臣の可能性が大きいのでどういうことになるのか、非常に注目します。中国との関係では、これまで以上に問題が積もってきていますので、いつ首脳会談が行われるのかが、まずもって注目点です。

 

三流の政治評論家みたいな記事になってお恥ずかしいですが、もう一つ言えば、この石破政権が短命に終わるか、それとも案外と長持ちするのかどうか・・・私はその一点をアメリカや中国との関係においても最も注目していきたいと考えます。よほどの失策がない限りは、とりあえずは長持ちすることが日本の国益にとって大事だと思います。

 

これで「石丸伸二地方創生大臣」の目はなくなりましたね。もし石破さんに人を見る目があって、ただならぬ政治的勘が働けばまた別でしょうけれど。

 

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