昨日、俄かに「時の人」となった石丸伸二さんを徹底批判しているyoutubeチャンネルを久しぶりに見ました。チェンネル名はArc times。元朝日新聞記者の尾形聡彦さんと東京新聞の現役記者の望月衣塑子さんがやっているチャンネルで、今回の都知事選では100%蓮舫さんを応援していたチャンネルです。昨日のゲストは元明石市長の泉房穂さんでした。

 

Arc timesは都知事選の前から元安芸高田市長の石丸さんに対しては批判的でしたが、選挙後は「批判」を通り越して、「攻撃」を仕掛けるチャンネルになっています。「耐えられない危うさ」とか「石丸氏は公人になってはいけない人」というように、石丸さんに批判的な評論家や文化人を呼んできて石丸批判の論陣を張っています。たとえばラサール石井さんや作家の古谷経衝さんなどです。でも一番辛辣な言葉を発してほとんど人格攻撃をしているのはチャンネル運営者の尾形さん本人です。その理由は「応援する蓮舫さんが3位に甘んじたのは石丸のせいだ。アイツさえいなければ蓮舫さんは小池と接戦になっていたはずだ」という筋違いの怨念があるからだと私は想像します。そうでなければ、落選した候補者の一人を執拗に攻撃する理由がありません。そもそもジャーナリスト?が落選した人物に対して人格攻撃するなんて聞いたことがありません。異常です。よほど石丸さんを嫌っているか、恨んでいるかです。

 

さて、昨日ゲストとして呼ばれた泉房穂さんのお話。これまでのアンチ小池、アンチ石丸のゲストとは違っていました。泉房穂さんは自分が兵庫県の明石市長として12年かけて成果をあげた子供関連の政策を、東京都がここ数年取り入れていることを高く評価しました。小池知事に対する批判的な言葉は殆どありませんでした。そして後半になって、司会の尾形さんが誹謗中傷まがいの石丸批判の言葉を発するたびに、泉さんは顔をしかめるような仕草を連発しました。言葉では「それは違うでしょう」とは言いません。でも顔の表情は明らかに「ちょっと待て」です。

 

泉房穂さんの石丸評は「自分とは違う次元の人」という言葉に象徴されていたように思います。泉さんは若手の石丸さんを「自分のこれまでの理解の範囲を超えた異次元の政治家の出現」ととらえているわけです。自分はこれまで政策を語ることこそが選挙の要であって、政策について語らない選挙などあってはならないと思っていた。でも石丸さんは政策をほとんど話さなかった。にもかかわらず165万票も取った。これは一体何なんだろうか?それが泉さんの正直な気持ちだったのでしょう。そして大阪読売テレビの番組で石丸さんと初めて直接会って議論してみて、石丸さんに対する人物評価がプラスの方向に変わったのだと思います。好青年だなと感じたのだと思います。

 

泉房穂さんの偽らざる思いはきっとこうでしょう・・・年配者が石丸さんの物言いを批判するのは簡単だけれど、それでは今の時代が見えてこない。石丸さんの165万票獲得は新しい時代の到来を告げているのでないか。それを真摯に受け止めよう・・・尾形さんの「石丸氏には政策がない。語れない。安芸高田市長としても成果もなかった。単にネットを使って人気取りをしているだけの中身のない男。政治家になってはいけない危険な人物」という短絡的な批判や決めつけとは大違いです。

 

昨日このyoutube番組を視聴して思ったこと・・・チャンネル運営者の尾形さんは石丸批判のために泉房穂さんをゲストとして呼んだわけですが、予期に反して泉さんは反石丸の旗色を鮮明にしなかった。というより、むしろ逆に石丸さんの存在意義を認めるような発言をしました。もうひとつ、泉さんが小池都政を評価するような発言をしたことも尾形さんは面食らったでしょう。何しろ尾形さんは学歴詐称問題や神宮外苑の再開発問題などで小池さんを追及する論陣を張り続けてきたジャーナリスト?ですから。批判のための批判に終始するジャーナリスト?と、ことの本質を見事に言い当てる政治家・泉房穂さんとの、見識の深さと人間性の違いが際立った番組でした。

 

泉房穂さんを好きな人も嫌いな人も、少しでも政治に関心のある人なら昨日のArc timesのyoutubeは必見です。私は泉さんは熱量が高すぎるので(出力全開で喚くだけの元気おじさんという印象)、あまり好きではありませんでしたが、相当に評価が変わりました。

 

それにしても賛否両論入り乱れて石丸伸二さんを取り上げるマスメディアとネットメディアの過熱ぶりがまだ続いていることに驚きです。いつまで続くんでしょうかね。それだけ石丸伸二の存在が異例だということでしょうか???ずっと書いてきたように、彼は普通の人だと私は思いますよ。嘘をつかない、気が強い、結構な頑固者という点は普通以上ですけど。

 

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ
にほんブログ村