東京都知事選挙が近づいてきました。小池さんも出馬宣言して現在のところ圧倒的に有利だとマスコミ関係者は分析しています。40人を超える立候補予定者の中で、対抗馬は蓮舫さんです。それなりに票を集めそうですが、やっぱり届きそうにないでしょう。でも、選挙は直前にでも風向きが変わることがあります。今はまだまだ分かりません。

 

広島県の安芸高田市長だった石丸伸二さん(41)はネット界隈では圧倒的な人気のようです。同時にアンチも相当に多いようです。私はかつて東京都民だった期間が長いこともあり、今度の都知事選挙にはとても興味を持っています。とくに石丸さんがどこまで善戦するか注目しています。今朝は秋葉原での演説を丸々聞きました。昨日は渋谷での第一声も聞きました。

 

 

演説がむちゃくちゃうまい!!!私の第一の感想です。大昔、アメリカのJ.Fケネディーの演説を聞いたことがあります。それは英語でしたが、その時に受けた印象に近いものがあります。石丸さんの演説は日本語なので100%分かります。言葉を選んで、明瞭な音声で発するメッセージは率直で、理知的で、説得力がありました。彼が田舎の町の市長だったころにyoutubeで見た石丸さんとは全く違う印象で、知性と覇気に富んだ若々しい石丸さんの姿が見れました。2週間前のブログで「政治家として大成できる素質のある人物かもしれないと私は思います」と書いたのですが、今朝はその思いがもっと強くなりました。

 

私が石丸さんを評価するのは演説がうまいと言うことだけではありません。既得権益に切り込む姿勢を明確にしている政治家です。彼は市長として市の財政再建に取り組むために、予算の使われ方を総点検しました。そして一部の利権を持つ少数者のためだけに使われていた予算に大ナタを振るいました。議会と対立した最大の原因になったことは言うまでもありません。議員たちの多くは何らかの既得権益の代表者だからです。

 

今朝の演説で印象に残った言葉はいくつかありました。そのひとつは「改革」と言う言葉の定義を明確に述べたことです。「現状を肯定して、より良くしようとするのは“改善”といいます。でも、“改革”は、現状をはっきり否定して(壊して)、新しいものを作り上げることです」と言いました。彼は現状の首都東京も10数年後には人口が減り始め、衰退に向かうと危惧しています。今のうちに「改革」を断行しなければ、東京は、そして日本は、取り返しのつかないことになると訴えています。

 

日本だけでなく、多くの国は既得権益によってがんじがらめの政治がおこなわれていると思います。日本の“自民党政治”はその典型でしょう。石丸さんは利権政治を否定しています。そしてみんなの、社会のための政治を訴えています。「言うは易く行うは難し」ではありますが、それを率直に、明確な言葉で訴える石丸さんに拍手を送りたいと思います。右だとか左だとか、保守だとか何だとか、そういう政党や組織の色に染まらない人がどこまで選挙戦を戦えるのか、これから注目していきたいと思います。

 

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