昨日Yの親戚の女性たちと食事する前、午前中に国際結婚に必要な英語の書類をタイ語に翻訳してもらうために、市内の翻訳業者のところを訪ねました。6年前にMと結婚するときに翻訳してもらった同じところです。ところが、奇妙な事態になりました。

 

日本国総領事館に作ってもらった書類は2種類あります。戸籍謄本から当該人物が独身であることを証明する「独身証明書」と、職業や収入、相手方のタイ人の氏名などが書かれている「結婚宣誓書」と呼ばれている書類の2種類です。ところが、その翻訳業者は「独身証明書」の方はいらないと言うのです。そんなことがあるのでしょうか?

 

これが問題の「独身証明書」

 

日本の領事館が必須の書類としている「独身証明書」が必要ないなんて、おかしいと思いました。6年前は必要だったのです。すると翻訳業者の女性は「コロナ禍以来、国際結婚のシステムが変わったのです」と言いました。へえ・・・そんなことってあるのかな・・・?おかしいと感じました。しかも翻訳料金は前回タイ外務省の認証を含めて2500バーツだったのに、書類の枚数が1枚減っているにもかかわらず、同じ業者で4500バーツだと言うのです。それもおかしい。そのあと責任者と話したら3000バーツまで下げました。ただし外務省の認証を受けるまで2週間ほどかかると言うのです。どうも信用なりませんね。

 

本当に「独身証明書」は不要になったのでしょうか?私はどうしても疑問に思ったので、別の業者にあたってみることにしました。

 

県庁や市役所のすぐそばの翻訳業者の所へ書類を持ち込みました。すると、その男性も2種類の書類を見て、「これはいりません」と言ったのです。「独身証明書」です。私はおかしいなと思いました。でも2つの業者のタイ人が同じことを言うのなら、そうかもしれないと思わざるを得ませんね。日本の領事館に確認するまでもないでしょう。しかも2番目の業者は料金が2000バーツで、期間もたったの3日だと言うのです。最初の業者と雲泥の差があります。すぐ翻訳をお願いしました。ところが・・・

 

親戚との食事会も終わって夕方になった頃、市役所のそばの業者から電話がかかってきました。

 

「念のために市役所の担当者に確認してみたら、もうひとつの書類も必要なことがわかりました。料金は1500バーツ追加になります」

 

料金はともかく、やっぱり書類は必要でした。それとも、追加料金を取るために嘘を言っているのでしょうか?でもそれは、婚姻届けを市役所に出したときにハッキリと分かることです。バレるような嘘はつかないでしょう。しかもその業者の男性のところには、Yが信仰する高僧ロン・プ・ドゥーの写真が飾ってありました。それは関係ないとしても、最初は必要ないと言われた「独身証明書」と追加の料金を持って、その業者の所に再度足を運びました。

 

しかし何だか変ですよね。料金のことはいいとして、2つの業者がともに独身証明書を見て「この書類は必要ない」と言ったことが気になります。彼らはプロなのでしょうか?もし本当にその書類がいらないのであれば、私は日本総領事館に電話して、その事を教えてあげようと思っていたのです。翻訳業者って・・・案外適当、というかいい加減というか・・・きっと、単に日本の戸籍の内容を英語にしただけの書類に過ぎないと思ったのでしょうか?ちゃんと読めば、「よってこの人物は独身で、法的に婚姻の資格があることを証明する」と書いて領事のサインと領事館の公印が押してあるのです。わざわざ市役所に確認しなくても、必要書類であることを知っていなければなりません。なぜならどちらの業者も、「タイ人との国際結婚の手続きを請け負います」とうたっている業者だからです。

 

今回はとても疑り深い私の性格というか習性のおかげで、市役所で「書類が足りません」と言われる大きなミスを犯さずに済んだという可能性が高そうです。法的手続きに関しては慎重にも慎重にということですね。業者選びも含めて。

 

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