クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園 あらすじ・感想 | どこかの誰かのメモ帳

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クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園
 


━━━━━━━━ あらすじ ━━━━━━━━


しんちゃん、風間くん、マサオくん、ネネちゃん、ボーちゃんは全寮制の超エリート校「私立天下統一カスカベ学園」通称・天カス学園に一週間体験入学する事になった。
そこではオツムンというAIが案内してくれる。さっそく制服に着替えるしんちゃん達。
校章バッジにはエリートポイントというものがついており、エリートな事をすれば加算され、ノーエリートな事をすればマイナスポイントとなる。
高くつけば入学できるという事から風間くんはエリートポイントを稼ぐために、頑張る事に。
しんちゃん達は阿月チシオという女子生徒に案内される。彼女は元々は陸上選手を目指していたが、足をケガしてからは落ちぶれてマイナスポイントの生徒が集まるカス組になっていた。

他には

・学園長
エリートに強いこだわりを持ち、オツムンにそれを実行させる事に、彼によって学園が変わってしまったようだ。

・寺盛アゲハ
つけ睫毛やつけ爪をする派手なギャルだが、大食いやフェンシングなど多彩な才能を持ち、学園内ナンバー2のエリートポイントを持つ。

・豆沢サスガ
メガネをした真面目な性格の男子生徒で天カス学園のNO.1エリート。

・ろろ
学園の森に住む野性的な女子生徒で人間嫌い。コモドドラゴンを飼っている。
などに出会う。

しんちゃん達のクラスは脇野スミコという綺麗な先生が担任だが、勉強はオツムンが教えている。(スミコは最近はオツムンが教える事が増えたと話している)

食堂ではエリートは良い料理が食べられる、一位のサスガは高級なカニ。
しんちゃんとマサオくんは授業の失敗から食事は用意されず、自力で購買に買いに行く事に。
チシオと一緒に焼きそばパンを買うと、カス組に在籍するヨーヨー、給食袋に焼きそばパンを要求される。
しかし鉄仮面をした番長によって助けられる。天カス学園を仕切っている33代目の番長らしい。

その後、図工の授業で皆で粘土でアクション仮面を作るが、風間くんはアクション板面と書いてしまい、恥をかく。

体育の授業ではしんちゃんのトラブルに巻き込まれてマイナスポイントにされてしまった風間くん。そんなアクシデントから次第に二人の雲行きが怪しくなっていく。

夜になって学寮でチョコビを食べるしんちゃん。お菓子は持ち込み禁止と風間くんに叱られると、みさえが入れておいてくれたというので、ダメな親だと言う。そこからしんちゃんが怒ってしまい、二人はケンカに、風間くんは学寮を飛び出す。

風間くんはオツムンにエリートへの裏道を教えて欲しいという。実は風間くんのようなエリートを目指す生徒にだけそのような情報を教えられていたのだ。

その後、しんちゃん達が風間くんを捜すと、壊れた時計塔の中で風間くんが倒れていた。
びしょ濡れでお尻に噛み跡がある状態、33という謎のメッセージが残されていた。
翌日、風間くんは目を覚ますが、おバカ(通称:ガキンチョ)になっている。
被害は風間くんだけではない、鈴木、増尾という人も吸血鬼にやられたという。

そこでチシオは「カスカベ探偵倶楽部」を結成し、しんちゃん達が吸血鬼の正体を探る事に。
33は番長の番号、33はろろにも見える、この事から二人を怪しみ、マサオくんが不良になりきって番長と絡み、ボーちゃんはろろに接近する。
(あらすじには省いてしまったが、ボーちゃんはコモドドラゴンに追いかけられた時にろろに助けられて惚れている)
さらにナンバー2である寺盛アゲハが一位を狙ったのではないかと、ネネちゃんが接近する事に。

その後、サスガに33の事を聞いたが、分からないと言われる。その後、サスガも時計台で吸血鬼にやられてガキンチョになってしまった。この時、ボーちゃんだけがろろを目撃してしまう。
サスガはガキンチョ同士で粘土でしんちゃん達の真似をして、アクション仮面を作りはじめる。

マサオくんは次第に不良に馴染む。そして番長は焼きそばパンを独り占めするが、落ちぶれた生徒達に譲るためで本当は優しかった事を知る。

ボーちゃんはろろに時計台にいた事を話すと、実はコモドドラゴンの赤ちゃんを時計台の下で飼っていた事が判明。そしてボーちゃんは自分の気持ちをろろに伝えるが、ろろには人間は嫌いとフラれてしまった。

ネネちゃんはアゲハに近づくと、チシオが夜に走っていた話をするが、偶然聞いていたチシオは変な噂を流さないでと怒ってしまう。

そんな様子からチシオも実は怪しいのでは?と思い、しんちゃんが調査する事に。
(この時、しんちゃんがチシオの写真を気にしながら見ている)
しかしチシオは怪しいどころか落ちぶれてしまった事から退学を考えていた。

その後、しんちゃんはスミコに呼び出されて図書館で本を読んでいたが眠ってしまう。
気がつくと時計台で風間くんがやられたように、しんちゃんは吸血鬼に縛られてお尻にトイレの吸盤のようなものをくっつけられる。
そこへネネちゃん達も駆けつけてくる。どうやら吸血鬼はエリート装置というものを開発しており、本当は時計台ではなく、図書室の人の来ない場所でそのような事を行っていた。

そして吸血鬼を追うと、吸血鬼はトイレのウォッシュの勢いで時計台まで吹っ飛んでいくので、しんちゃん達も追いかけていく。
そしてついにエリート装置の完成、風間くんはガキンチョから超エリートに進化してしまう。
しんちゃん達は吸血鬼と戦い、仕返しに吸血鬼のお尻を吸い込むしんちゃん。
そして激しい戦いによって時計台が崩れていく、しんちゃんは超エリート化した風間くんと戦う事に。
しかし見失ってしまう。
(その時、吸血鬼が赤い爪のような物を落としていく)

チシオは追いかけようとしたが、やはり走れないと言い出す。
実はチシオが夜に走っていたのは本当で、ケガではなくトラウマから走れなくなったという。
チシオは走るのが好きだが、本気で走ると変顔になってしまうというのだ、その顔を笑われて以来走る事ができなくなってしまったらしい。
一方でボーちゃんは時計台が崩れたため、コモドドラゴンの赤ん坊が危ないと救助する、そしてろろはその事に感謝する。

翌日、体育館に集まる生徒達。吸血鬼の正体を見破ったしんちゃん達。
その正体はサスガだった。
サスガの粘土で作ったアクション仮面は板面という間違いはなく、仮面とちゃんと書かれている、ガキンチョになっておらず、賢い証拠である。
落としていった赤い爪のような物の正体はカニの欠片。
メッセージの33はサスガのメガネをとった姿、しんちゃんがチシオの写真を気にしていたのは、チシオではなく、後ろに写っていたメガネをはずして目が33になってたサスガだったのだ。
そしてサスガのお尻にはしんちゃんが吸った時のマークが残っている。

バレてしまったサスガ。なぜこんな事をしたかというと、チシオが好きだからだ。
一位になっても一位の人としか見られない、そんな中、チシオだけは普通の人として接してくれた、しかし彼女は落ちぶれてカス組へ。彼女をエリートにするためにエリート装置を作り出し、他の生徒を実験台にしていたのだ。

バカだと怒るチシオ。そこへ超エリートの風間くんがくるが、しんちゃんは本当のエリートは焼きそばパンを勝ち抜いて取る事だと主張。
そこで風間くんとしんちゃん達は焼きそばパンを先に取った方が勝ちという試合をする事に。風間くんが勝てば皆は強制的にエリート装置で超エリートにされてしまう。
風間くんはオツムンが搭載された特殊なスーツを着たので有利な状態。

風間くんはエリートになりたがっていたしと、一度は諦めかけるしんちゃんだったが、スミコが風間くんが入学する時の手紙を読み上げる。本当は他人に見せてはいけないものだが、先生は人間だからこういう失敗もするというのだ。
そしてその手紙の内容はしんちゃん達それぞれの思いを書いたもので、考え直し、参加する事に。

購買の代わりにパン食い競争のように陸上競技に参加する事になる。
迎えに来たみさえやひろし達はよく分からないがしんちゃん達を応援する事に。
そしてチシオも勝つために走る事にする。

風間くんを勝たせるために大量のオツムンが妨害するが、マサオくんと仲良くなったカス組が援護してくれる、給食袋やヨーヨーも。さらに番長は34番目の番長だとマサオくんに鉄仮面を託す、番長の素顔はイケメンだった。

ろろもボーちゃんを援護、赤ん坊を助けてくれた事もあり、人間は嫌いだけどボーちゃんは好きだと言う。

サスガは相変わらず嘆いていたが、ネネちゃんに一喝されてやり直す事に。

そしてアゲハ達も応援。バカにしていた生徒達も頑張るしんちゃん達を見て応援する事に。

本気で走るチシオに対し、チシオは変な顔じゃない、頑張ってる顔だとしんちゃんがフォロー。オツムンは走ってる顔がコンプレックスだとチシオの顔を写し出すが、走ってる自分が好きだと克服。

そして最後はしんちゃんvs風間くんに。しんちゃんの汗により、風間くんのスーツが壊れて正気に戻り、最後は自力で走る事に。

エリートになりたい風間くんと今が楽しければ良いというしんちゃんが意見をぶつけあいながら、本気のケンカをしながら走っていく。

そしてついにゴール、風間くんがギリキリ勝利したが、そんな試合を見ていた学園長は考え直すのであった。

━━━━━━━━ 感想 ━━━━━━━━


今までとはひと味違った作品。
学園内だけで徐々に謎を解いていくといった感じで、しんちゃん作品としては珍しいミステリー。

風間くんの闇落ちは踊れアミーゴでも描かれたが、今回のがライバルとして目立っている、普段の風間くんらしさもしっかりと描かれていて良かった。

サボテン大襲撃のようにゲストの一人一人にドラマ性があって面白い、終盤の皆が助けてくれるところも、敵らしい敵がいないところもサボテン大襲撃を彷彿させる。これがうえのきみこさんワールドなのかな。

今回の映画は特にしんちゃんと風間くんのお互いの気持ちや生き方の違いがハッキリと見られる。
普段はタイプが違って、特にしんちゃんは自由で空振りしがちなだけに、ここまで二人が熱くぶつかり合う姿は新鮮で熱かった。

そしてひぐらしのく頃に 業を思い出した。

エリートとおバカな幼馴染みはいつまでも一緒にいられないと思うと切ない。

あらすじには省いてしまったが、本編とは関係ないが、みさえのしんちゃんの思いも良かった。一週間という事で必要なものをとにかくそろえるみさえ、家を出る前に一週間分抱き締めるみさえ。しんちゃんがいなくなってすぐに泣いてしまうみさえ。買い物の途中でついしんちゃんがいる気がして声をかけてしまうみさえ。静かで寂しいしんちゃんがないない野原家の夜。

かすかべ防衛隊が今のように遊んでいられる時間も限られていると、青春は短くて切ない事が描かれた作品でもあり、しんちゃん映画としては珍しいと思う。

 

━━━━━━━━ 余談 ━━━━━━━━


ろろのキャストである齋藤彩夏さんはカスカベボーイズ(つばき)、オツムンのキャストである佐久間レイさんは金矛の勇者(チタイ)でも登場。

キャストとしてチョコプラが登場しているため、しんちゃんがTT兄弟のネタを披露している。

増尾、鈴木は臼井先生の元編集者がモデル。
鈴木さんは四十郎の担当編集者としても登場しているため、おや?と思った人もいるかも。