忍たま 29期59話 清八のことの段 あらすじ・感想 | どこかの誰かのメモ帳

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忍たま乱太郎
29期59話 清八のことの段

初回放送 2021年12月10日(金)


加藤村の馬借の清八が大きな店の主人にうちで働かないかとスカウトされる、どうするかは後で決める事になり、とりあえず馬に乗って店を去る。すると馬が急に走り出して忍術学園に向かってしまう。
一方で乱太郎、きり丸、しんべヱは逆立ちして小松田さんが逆さに見えると話していると、小松田さんは人気を感じて門に向かう、すると清八が馬に乗って塀を飛び越えてきた。小松田さんが入門表にサインを書かせようとするとお互いぶつかってしまい、清八が転んでしまう。
そして医務室へ運ばれると、そこへ団蔵が来た。すると団蔵は清八の若旦那と呼ぶ時の声が大きいので小さくして欲しいという、というより乱太郎、きり丸、しんべヱの前で言わないでほしいと言う。「若旦那だって」とニコニコしながら言う三人を浮かべて、なんとなく言わないで欲しい気持ちが分かった清八。
その後、清八は親方(父)が心配していると話す、心配しすぎだと笑う団蔵。
そりゃあ心配するよ、まだ10歳だもの。
一方で乱太郎達は小松田さんと一緒に清八の馬の前にいて、小松田さんは馬に乗れるのかと話すので、小松田さんが馬に乗ってみると馬が暴れてしまう、そこへ清八が止めに入り、大事に至らず。
その後、小松田さんは団蔵が授業で作文を書いたと話し、見に行く事に。清八は団蔵の字が下手な事を話すと、今回は丁寧に書いていると小松田さんが言うのだ。
一方で団蔵は乱太郎達を馬に乗せる事に。
その後、学園の壁に貼られた作文を見る小松田さんと清八。小松田さんは清八の事が書かれているという、丁寧に書いたのはそのためだった。そして清八は小松田さんに読んで欲しいという。
その内容は清八の馬に乗る姿がかっこよく、将来は清八のようにかっこよく馬に乗れる忍者になりたいという内容だった、それを聞いて照れくさい清八。
そして清八は馬に乗り、再び塀を飛び越えてでていく、小松田さんは出門表を忘れているというので代わりに団蔵が書くのであった。


短い中にいろいろと詰まったお話、見て理解すると言うより個人で察して欲しい内容。この話は子どもより大人が見た方が惹き付けられると思う。

まず乱太郎達の前で若旦那と呼ばれたくない団蔵。以前、『少年の微妙な心』という兵太夫と三治郎がケンカした話があったけど、この話の三治郎のように10歳ながらに複雑な気持ちを抱いているんだろうね。

もうひとつは作文のシーン。清八が小松田さんに作文を読んでもらっていたけど、清八は字が読めないのかもしれないね。寺子屋のような庶民が読み書きを学習できる施設は江戸以降(忍たまは室町時代)。乱太郎達の通う忍術学園のような学習できる施設は特殊な存在なんだよね。授業料さえ払えば入学できるけどね。
仕事にならないので自分の名前や簡単な字なら覚えているのかも、入門表に清八とサインした話も過去にあったし。それか記号とか形として覚えているのかも。団蔵は少しでも読みやすいように丁寧に書いたのかな。

最後に、スカウトについてふれないまま終わるところ、清八がどうしたかは言うまでもないけど、あえてふれないところが好きだな。

 

『清八のこと』というタイトルだけど団蔵の清八への思いを描いただけではなく、清八のいろいろな部分が見えてくるという意味でこのタイトルを選んだのかもね。

 

最近見た話の中でもなかなか衝撃を受ける話だった。