本日の図書館借り出し本
■■■ 本日の図書館借り出し本 ■■■
『7月24日通り』 吉田 修一
『ぐるりのこと』 梨木 香歩
『犯人に告ぐ』 雫井 脩介
『私が語りはじめた彼は』 三浦 しをん
『模倣犯』 上 宮部 みゆき
『コールドゲーム』 荻原 浩
『華岡青洲の妻』 有吉 佐和子
『幸福のお取り寄せ』 秋元 麻巳子
『至福のお取り寄せ』
うえの3冊は予約を入れていたもの。
『犯人に告ぐ』はずいぶんと前に予約入れてたんだけど
今ごろやっとまわってきた。
その他は返却棚にあったものを適当に…。
お取り寄せものは仕事の資料に…。
『7月24日通り』 吉田 修一
『ぐるりのこと』 梨木 香歩
『犯人に告ぐ』 雫井 脩介
『私が語りはじめた彼は』 三浦 しをん
『模倣犯』 上 宮部 みゆき
『コールドゲーム』 荻原 浩
『華岡青洲の妻』 有吉 佐和子
『幸福のお取り寄せ』 秋元 麻巳子
『至福のお取り寄せ』
うえの3冊は予約を入れていたもの。
『犯人に告ぐ』はずいぶんと前に予約入れてたんだけど
今ごろやっとまわってきた。
その他は返却棚にあったものを適当に…。
お取り寄せものは仕事の資料に…。
『約束』 石田 衣良

約束
7編からなる短編集。
「約束」
目の前で通り魔に親友を殺された小学生。
「青いエグジット」
事故で足が不自由になった息子とその父親。
「天国のベル」
父親を亡くし、突然耳が聞こえなくなった息子。
「冬のライダー」
下手なモトクロスライダーと彼を見守る女性。
「夕日へ続く道」
不登校の少年と廃品回収の老人。
「ひとり桜」
人と向き合ってこなかった写真家と、桜の下で会った女性。
「ハートストーン」
10歳で脳腫瘍に侵された少年とその家族。
石田さん自信、書きながら涙したという作品たち。
1作目は池田小事件に衝撃を受け、書いたものらしい。
あの事件は私も衝撃を受けたので、オーバーラップするところもあり、
涙してしまった。
その他は…ちょっと狙いすぎのような気もする。
一気に読まないで一編ずつ時間をおいて読むのがいいかもしれない。
私的には「冬のライダー」が良かった。
『ラッシュライフ』 伊坂 幸太郎

ラッシュライフ
1.「金で買えないものはない」と言い切る画商の戸田と画家の卵・志奈子
2.プロフェッショナルの泥棒・黒澤
3.新興宗教の幹部・塚本と信者の河原崎
4.若いサッカー選手青山を愛人に持つ京子
5.リストラされ、失業中の豊田と薄汚れた犬
5組の一見無関係と思われる人たちの5つの物語が
微妙に絡み合っていく。
ある意味、恩田陸の『ドミノ』をとさせる。
しかし、こちらの作品の方が
作中にばらまかれたピースが
終盤にかけて怒濤のごとく組上がっていく様が爽快だ。
扱われている内容は、殺人、泥棒、
そしてなんと言っても一番すごいのが死体の解体なのだけど
これだけのともすれば暗く、おどろおどろしくなりそうな内容が
さらっと軽いタッチで描かれている。
そしてそんなバラバラな5つの物語がラストで
結びついていく。
あ!あれってそういうことだったのねとか
あそことここって繋がってたんだぁとか
顔はニヤニヤしっぱなし!
そしてラストにはまたしてもため息。
「伊坂さんってやっぱりいいわぁ~」
そして伊坂ワールドのもうひとつの楽しみ…作品間のリンク。
今回は『オーデュポンの祈り』と『重力ピエロ』を発見。
わかった瞬間ってあぁ他の作品を読んでいてよかった!と
つくづく思ってしまうのだった。
『片想い』 東野 圭吾

片想い
西脇哲郎は大学時代のアメフト部のメンバーとの毎年恒例の飲み会に出席。
帰路についた哲郎の前に現れたのは会を欠席していた
元マネージャーの美月だった。
哲郎は10年ぶりに会った美月にふたつの秘密を告白される。
ひとつは、「性同一性障害」であること、
もうひとつは殺人を犯して追われる身であることだった。
突然の告白に驚き、戸惑いながらも、
哲郎と、同じく元マネージャーで、彼の妻である理沙子は
美月を理解し、匿おうとする。
哲郎と理沙子の夫婦関係、中尾の離婚、
事件の真相を追う新聞記者の早田…。
美月の告白は昔のチームメイトたちに
思いもかけない形で影響を与えていくのだった。
この作品はSMAPの『夜空ノムコウ』に触発されて書いたという。
<blockquote>あのころの未来に
ぼくらは立っているのかなぁ…
全てが思うほど うまくはいかないみたいだ
『夜空ノムコウ』より
</blockquote>
この作品を読んでから歌詞を見直してみると
なんとも切ない。
大学時代に想像していただろう未来は
どんなだったのだろうか。
こういう形でチームメイトが再会し、
アメフトの試合のようにそれぞれのポジションで
向き合い、対決していく。
こんな未来が待っているなんて…。
女性が社会進出をし、男性も家事に協力的になり、
男女の境界は色々な意味で薄まってきている。
それでもまだまだ女性として、男性としての
役割を求められることは多い。
そんな現代社会において
この作品では最終的には、
自分らしさとは…人として人とどうかかわるか
ということを考えさせられた。
『ワーキングガール・ウォーズ』 柴田 よしき

ワーキングガール・ウォーズ
柴田 よしき
37歳独身勤続15年係長の墨田翔子。
お局様と呼ばれようと周囲から煙たがられようと何のその。
強がってみたり、弱気になってみたり…。
頷くところが多くて、とっても面白く読めた。
思い起こせば入社当時、上司の係長は40歳独身だった。
ちょっとヒステリックなところもあって
できるだけ近付かないようにしていた。
何年も仕事をしているとだんだん自分よりも年下が
増えてきて、やっぱり同じように煙たがられてるのかな
と思うこともあるけど。
そんなの気にしない!
よっしゃーがんばるぞー!と
元気が出てくるお話でした。
『そのときは彼によろしく』 市川 拓司

そのときは彼によろしく
市川 拓司
古典的かもしれないけど、今どき恋愛よりはこの作品のような
恋愛の方が感動できる。
そう、純愛ってやつ。
実際、ひとりの人を何十年も思い続けるなんて
私にはなかなかできそうにないけど、
でもそこまで思える相手に出会ってみたい気もする。
世の中、この作品に出てくるみたいに
いい人ばっかりだったらいいのにね。
心があったかくなる、ほんわりした作品でした。
『日曜日たち』 吉田 修一

日曜日たち
表題作を含む5作からなる連作短編集。
東京で暮らす30歳前後の男女のお話。
『日曜日のエレベーター』
30歳の渡辺は無職。
毎週日曜日の深夜、ポリ袋に溜めたゴミを
エレベーターでマンション1階の集積場へ運ぶ。
何年か前につきあっていた彼女は
日曜日ごとに渡辺の部屋を訪れていた。
彼女を見送るついでにゴミを捨てにきていた夜々を
ふと思い出すのだった。
『日曜日の被害者』
女友達が泥棒に入られた話を聞くうちに、
自分の身にふりかかったことのように恐怖を感じ
タクシーで恋人の家へ向かう夏生。
タクシーのなかで、7、8年前に女友達3人で出かけた
旅行のころを思い出す。
『日曜日の新郎たち』
以前恋人を自分のアパートからの帰り道、
交通事故で亡くした健吾。
知人の息子の結婚式のために上京してきた父。
以前父と寿司屋に行ったことを思い出す。
『日曜日の運勢』
女運のない田端。
早稲田大学は出たけれど、
未だに銀座のクラブでボーイのアルバイトをしている。
今までの人生を振り返ってみると
女性に振り回されてばっかりだった。
『日曜日たち』
10年暮らしたアパートからの引越の日
以前付き合っていた恋人のことを思い出す乃里子。
彼女は恋人から暴力をうけていたのだった。
どの作品も30歳前後の色々な仕事や恋を経験してきた男女の
人生における日曜日が描かれている。
辛いこともあった過去を、ふと立ち止まって振り返っている。
そして、そんな男女の一見全く無縁かと思える日々が
幼い兄弟によって少しだけ重なり合っている。
それぞれの編では、この兄弟はそれほど強烈なインパクトを
持っているわけではないのだが、
最後まで読んだ時には、まるでこの兄弟が主人公だったかのように
しっかりと印象に残った。
『ランドマーク』で「むむむ…」とうなってしまったが、
この短編集は良かった。
読了後、じわじわじわ~となにやら温かい物が
こみ上げる感じだった。
そして、本を閉じて表紙を見て…「そうか…」。
『反省文-ハワイ』 山口 智子

反省文-ハワイ
女優・山口智子が綴ったハワイ。
はつらつとしていて、ボーイッシュな所もあり、
でもとても女性らしい面もある。
そんな彼女は以前から好感を持っていた女優のひとり。
ドラマへの出演をしていなかったこの何年間かで
世界各国を旅してまわっていたらしい。
テレビの企画番組で行ったハワイについて綴った本が
発売されるというのでさっそく図書館で予約を入れた。
私はタレント本というのはあまり読まないのだけど、
この本は何やらそそられるものがあった。
彼女が綴ったハワイはリゾート、ショッピング街としての
ハワイではなく、昔ながらのハワイだった。
ゴルフ場やホテルの建設によって
どんどん破壊されていく自然。
一時はハワイ語の使用も禁止されていた。
以前オーストラリアに行った時にも
これと同じ様な話をきいたことがあった。
サーファーズパラダイスには日本人の別荘が建ち並び、
日本企業が開発にのりだしていた。
たしかに、観光産業によって栄えた部分もあるだろうが
もともとの自然とうまく共存できないのだろうか。
乱開発がすすみ、どんどん人工的な場所になっていってしまう。
これは日本にも言えることだろう。
西洋かぶれしてしまって日本らしさが
失われて行っている。
言葉は乱れ、昔ながらの習慣も忘れられて…。
ハワイの人たちは自分たちの島を守っていこうとしている
日本人もまたそうでなければならないと感じた。
『夜のピクニック』 恩田 陸

夜のピクニック
とある進学校での一大イベント「歩行祭」。
夜を徹して80キロを歩きぬくのだった。
貴子は高校生活最後になるこの行事のあいだに
一つの賭をしていた。
それは今まで誰にも打ち明けることなく、
抱え込んでいたとある秘密。
仲良しだった貴子と杏奈と美和子だったが、
杏奈はアメリカへ転校してしまった。
行事の直前に杏奈から貴子のもとへ
奇妙な葉書が届いた。
杏奈は去年の歩行祭の折りに
とある仕掛けをしておいたというのだ。
一方西脇融はこの最後の歩行祭の2日目を
忍と一緒に走るかどうしようかと悩んでいた。
そして、途中で現れる謎の少年。
彼らは様々な思いを胸に秘めて
この歩行祭をゴールへと向かって歩いていくのだった。
学生時代ってクラスメイトと過ごす夜は
とっても特別なもので、ウキウキしたものだった。
修学旅行や林間学校の夜。
電気を消して、友だちと語り合った。
明るい昼間には話せないようなことも
辺りが暗くなった夜だと話せてしまう。
それにこの歩行祭は夜通し80キロもの距離を歩くという
かなりきついもの。
一緒に、苦しいことや、怖いことを経験した相手とは
親密になる可能性が高いらしい。
以前テレビで気になる異性とお化け屋敷に行くと
うまく行く確率が高いとかなんとか言っていた。
ま、お化け屋敷は別としても
キツイ部活の練習の思い出とかってやっぱり
後々まで印象強く残っている。
この作品が恩田さんらしいのかどうかはわからないけど、
今までいくつか読んだなかでは、これがベストだった。
特に劇的な事件が起こるわけではないけれど、
淡々と描かれた「青春」に懐かしさを感じ、
胸が温かくなった。
恩田作品で何度か味わった最後のがっかりもなかったし…。
