うさぎ12刻 ★usagi jyunitoki -3ページ目

うさぎ12刻 ★usagi jyunitoki

日々の出来事いろいろ書いています

5歳の誕生日。

私は次男と2人だけで

写真におさまっています。



6歳からの数年、

家族が集合した

私の誕生日の写真は

存在しません。




私の5歳の誕生日バースデーケーキ

次男の顔は曇っていました。

斜めに足を組み、

ハスに構えて真顔でした。



後々から写真を見ると、

その時の次男の髪は

しっかりパーマがかかっていました。



  高校の校則違反は明白びっくり



次男曰く、

       「高校の近くに外人がいる。

           舐められたら嫌だ」


        「学校に不良がいる。

          絡まれたら嫌だから

           強く見せたい」


と言う、孔雀理論か!!

と、今の私なら絶対突っ込む

わかりやすい嘘の理由で

次男の制服をも

母はリフォームをし、

パーマも認めたそうです。




学ランは長くなり、

ド派手な裏地が付き、

金ボタンは

何やらサイズアップし、

見たことないレリーフ模様。




それはお嬢様育ちの母、

そして優等生な長男しか

リアルに育てていない、

おまけに周囲に不良がいない。

てんでわからない母の失態です。




そのリフォームした制服こそ、

もうおわかりでしょうが、

ヤンキーの制服

そのものに変貌宇宙人くん




「ママ、大変だよ。

悪い奴に目をつけられそうだから、

もう少し丈を長くして!」


ナドナド、

リフォームする事、複数回タラー

不良そのものになっていっているのも

全く気が付かず…。


次男の高校からは

何回も親に呼び出しがかかったそうです。


お兄ちゃんの時は

なかったのに、

忙しい、とこぼしていました。



そして、咎められた制服やパーマは、

次男の言い分通りに熱弁をし、

うちの親の世間知らず感に、

とうとう学校が呼び出しを諦めた、

と私は踏みましたチュー

母の話と、先生の諦めが手に取る様に

わかったので、恐らくそうでしょう。



   そして、翌年。


母曰く、

次男は17歳の夏休みに

置き手紙をして

突然家を出て行きました。



突然の家出

私的には前触れが

散々ありましたのに汗



その後、

突然いなくなった次男を

少し不思議に思いつつ、

私ものほほんと過ごしていました。



ただ、私が寝付いた後に、

母が父からなじられているのは

気配で感じました。



次男の家出を

お前のせいだと、

父は母を責めていたようです。



私が次男を見たのは、

それから1、2年経った頃でしょうか?



大好きなお兄ちゃん。




5年しか一緒に住んでいないけど。





ある日突然いなくなった

お兄ちゃん。




余りにも

久し振りに、

また余りにも唐突に、

    その日



がきました。


   次男が突如

  「ただいま」

何事もないように

夕方帰って来たのです。



   真っ白のスーツに身を包み、

     頭はパンチパーマ。

少し柄の悪い『友達』も

一緒に。




「お前、そこで待ってろ」



優しくて明るい次男でなく、

見た事もない、

聞いた事もない違う口調で

入り口で止めました。




そして、

母にお金を持って来ていました。

20万ぐらい。金額は後から。

今なら倍ぐらいかな?




真っ白なスーツ。

普通ならキッツイですが、

似合っていた汗



しかしながら、

そのスーツから出た手には

あるべきものが

ありませんでした。



   それは小指です。




もうどちらの手だったかすら

忘れましたが、

子供ながら

違和感を感じました。



柄の悪い友達の存在も

同じ違和感を感じました。





母が何処にいたの!?

と、再会の喜びと、

号泣と、そして、

その小指を見た瞬間、

その道に入ったのか

と尋ねるのを見て、

次男が慰めるように

こう言いました。


         「ママ、心配いらないよ。

            住み込みで工場で働いていて

            機械に指を挟まれたんだ」


と。



とても冷たく言い放っていた

友達への言葉と違い、

家を出る前の、

優しい兄のそれでした。




誰も信じないだろうけれど、

母はその嘘を

涙ながらに

信じようとしていました。




ヤンキーはわからない母だけど、

極道はわかりましたショボーン

わからなかったら、

その嘘も信じられたでしょうが。



それが紛れもない嘘なのは

子供の私ですら

わかる事でした。




アウトレイジか、

と今なら思うかもしれません。

アウトレイジ見たことないけど汗




恐らく友達舎弟か…。




1、2年後と書きましたが、

書きながら思い出しました。

成人式はどうするのか、と

母が言っていた事を。


帰って来たのは

19歳後半か?

20歳直前と思われます。


母は家に帰ってくるように

懇願し、説得しましたが、

次男は「もうパパとは無理だ。

一緒に暮らせない」と

言っていました。


実親なのに!?


と、思ったか、

思っていないか…ですが。


一つ言えるのは、

子供だからわからない

なんて大間違いです。


実際、私は

詳細を明確に覚えていましたし、

嘘も見抜きます。


大人の為に

気が付かないフリをする事ぐらい

幼児だって出来るのです。




1人の人間として

尊重してあげる事、

子供だからわからないだろうと

たかを括らない事は

離婚再婚組の方には

しかとお伝えしたいですねチュー



またお話しに戻りましょう。


「パパとは会いたくないから

 もう行くよ」

と次男が言っていた矢先、

仕事から父が

帰ってきました。





最初はとても驚いた顔をし、

それから


「一体何しに帰って来たんだ」

と確か言っていました。

「もう行くから」

と、次男が言い、

引き留めたい父と

多少ああでもない、こうでもない

といったやり取りをしていた

…そんな記憶があります。



結局、小一時間程で

また我が家は、

ムードメーカーだった

格好良くて明るかった兄がいない、

灯りが消えたような

薄暗い家に戻りました。



せめて今住んでいる所を

教えて欲しいと

母親は言いましたが、

次男は母に

「僕の居所は知らない方がいい。

迷惑がかかるといけないから」

とだけ言って行ってしまいました。



母の前では

と言っていましたっけ。


そして、

  僕はもう〇〇我が家の名字)ではない。


  今は〇〇(偽名)と名乗っているから。


と言って帰りました。

その偽名の名字を

私は今でも憶えています。




「絶対また帰って来て、

顔を出してちょうだい」

と母は号泣していました。

父は意地を張って

帰りの見送りもしませんでした。




父は

我が子の次男が可愛く、

家出をしたのは

お前のせいだと母を責め、

手を挙げました。



しかし、その前から

父の暴力は始まっていました。



それに嫌気がさして

次男は出て行ったのだと

その突然の帰宅の際に

わかりました。



そして、

ヤンチャな兄だと思い始めた当時、

空気感の変わった次男は、

父から母が本当の母親でない事を

知らされ、

グレ始めていたのです。




次男は実母の記憶が

あまり明確ではなく、

母を実の母として

捉えていたそうです。




高校受験の前、

戸籍を見て事実を知り、

父に質問を投げかけたところ、

実母ではないと聞かされ、

衝撃を受けたそうです。


父の言葉と、

母に始まった暴力の日々、

その暴力を実の息子でも

怖くて止められない罪悪感から

家出を決めたとの事でした。



ストッパーがなくなった父は

タガが外れたように、

母をDV漬けにし始めました。